代表取締役社長 大屋 毅

株式会社わをん 代表取締役社長 大屋 毅

代表取締役社長 大屋 毅

株式会社わをん
設立 2007年7月
事業内容
  • webシステム開発/li>
  • webサイト企画・制作・運営管理
  • インターネットソリューション開発・提供
  • その他インターネット関連事業
会社HP http://www.wawom.jp/

漠とした起業イメージが少しずつ形に

学生の時から、「早く社会に出て仕事がしたい」と思っていました。
ただし、その時点で起業という確固たるイメージがあったわけではありません。
自分の力で何かをやっていきたいという漠としたイメージはあったのですが、
その気持ちが強くなってきたのは実際に社会に出てからです。

実際に新卒で入社してみて、自分なりに会社・事業の将来を考え、
取り組んでみたものの何か違和感を感じていたんです。
それは、どこか納得感のないまま、組織の一員として業務に取り組むことへの
違和感と、いわゆる「やりがい」のようなものが欠けていたんだと思います。

あとは、小学校時代から大学までずっと体育会でバスケをやってきたんですが、
その時に感じてた「ムキになれる」環境を探していたというのもあったんだと思います。
アドレナリンが出まくってる状態というか、それと同じ感覚で仕事をするにはどうしたらいいか
と突き詰めていくと、自分で起業するのが一番近いんじゃないか、と思ったのです。
「自分でやった分、結果として返ってくる」 単純明快だし、
これ程楽しく、必死になれるものはないなと。
非常に短絡的ではありますが、それが起業を意識したキッカケだと思います。

不本意な配属も、結果として「人のつながり」という財産に

就職活動では、広告代理店を中心に受けました。
実際に内定をいくつか頂いたものの、外部のクライアントの商品を扱うよりも、
自社のものをどうやって売っていくかという方が「ムキになれる」と思い、USENに入社。
多くの同期と同様に、営業の仕事をしようとやる気満々で入ったのですが、
配属されたのは、外部のコンサルティング会社と一緒に仕事をする、
レストラン事業部門。しかも約300人の新卒から自分1人だけ。
自分の中では、「まずは営業を経験し、マーケティング分野に」
というイメージがあったのですが、いきなりの方向修正となってしまいました。

しかし、そこで不平不満を言っても仕方ありません。
幸い、新店舗の運営に携われたため、昼間の営業活動やフェアなどの
企画・運営、現場でのオペレーションまで広い範囲で学びながら実践することができ、
今思えば非常にためになったと思います。
会社としてこの事業をどうしていけばいいのか、
自分がどこに向かえばいいのかを考えて行動すれば、
自分の本意としないところに行っても目標を見出すことができます。

また、そういったお手本が周囲に存在したというのも大きかったと思います。
当時一緒に仕事をしていた外部の飲食コンサルティング会社は、
今となっては数百人規模の大きな企業になっていますが、
当時は十数人規模で、メンバーはみんな若く、非常に楽しそうに、
ハードに仕事をしていました。その姿を見て、
「起業したい」という気持ちがさらに強くなっていきました。

その時の方々とは今でもお付き合いがあり、
「人のつながり」という大きな財産を築くことができました。
営業に配属されるよりも、かえってよかったのかもしれません。

コンサルティング会社、制作会社への転職を経て独立

通信サービスの広告・マーケティング部門に異動し、
入社3年目に、部門の責任者となりました。おかげで、
経営層の会議等にも参加させて頂き、色々な経験ができましたが、
このままでは自分の目標としているところにたどりつかないと感じ、
転職を決意。

戦略系のマーケティング・コンサルティング会社に入社しました。
今度は、外部のものを扱う時に、どういった視点で事業を進めた
らいいのか、外からの視点で見てみようと考えたからです。

その後、スポーツ関係のコンテンツを扱っている広告制作会社
から誘いがあって転職。
将来、起業するにあたって、小規模の会社で経営者の傍で仕事
をした方が勉強になると考えたのに加えて、もともとスポーツ業界
に強い興味があったからです。

その会社では、とあるサッカー選手のマネジメント業務に携わりながら、
ディレクターとして、映像や紙媒体、WEBなどの企画・制作に携わりました。
それまでは発注する側だったのが、クリエイター集団の中に入って、クライアント
とクリエイターとの間の立場に。
初めはなじめない部分もあり、クライアントに怒られたりもしましたが、制作工程
を理解するために毎日朝方まで取り組み、3~4ヵ月でキャッチアップすること
ができました。

そして、2007年に独立。
1年間は前の会社の役員と兼務しつつ、メンバー2名と共にスタートしました。

クライアントの問題解決に向けて徹底的に努力

本来はIT業界ではなく異なる分野での起業を考えていたのですが、
技術力のあるメンバーがいたこともあり、その技術力を活かし、
「ITとリアルの世界を結び付けるサービスを提供しよう」という考え
で事業を始めました。

当社のポリシーは「よりよいもっと(付加価値)を提供すること」。

例えば、受託開発においても、単に開発・デザイン・制作するだけでなく、
根幹にある問題を見きわめ、クライアントと共有し、改善することを目指しています。
当社は、依頼されたものを制作すればそこがゴールかもしれませんが、
クライアントは制作が完了してからがスタートですから。
納品後の運営をきちんと見据えたサービスを提供することを心がけています。

近年、制作単価が下がり、業界全体が苦しい状態ではありますが、
制作事業に関しては、これまで通りコンサルティングやプロモーションの
領域までしっかり掘り下げたサービスを提供していこうと考えています。
また、一方では、既存ノウハウを活かしたwebサービスやリアルでも新たな
サービスを立ち上げようと動いているところです。

求める人材は、前向きで仕事を楽しめる人

私が求める人材は、まず第一に前向きな人。
そして、必死になって物事に取り組み、目の前
の課題から逃げずにやり遂げることができる人がいいですね。
スキルよりもマインド重視です。
「この会社で何かを成し遂げたい」という強い思いと行動力、
責任感のある人を求めます。

そして、「仕事だから仕方ない」というのではなく、仕事を楽しんでいる
ことが大切。
1日の長い時間をかけて取り組むことなので、当然楽しんでやった方
がいいですよね。
「楽しい」という言葉をはき違えられると困るのですけどね・・・。

やはり、様々な課題を自分で見つけ、苦労を厭わず楽しんで取り組める人
は表情にあらわれますし、成長するスピードも速いですから。
そういう人と一緒に仕事をすると、こっちも楽しくなってきますしね。