代表取締役 クリエイティブ・プロデューサー/マルチクリエイター 根本 剛
設立 | 平成17年6月2日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.grew.jp/index.html |
シンガーソングライター志望でした。
小さい頃から音楽が好きで、ミュージシャンを目指していました。
小学6年生の時に、お年玉を貯めて自分でギターを買ったのが、音楽との出会いです。
まだ指が短くて、コードの弦を押さえるのもままならないような状態でしたが、とにかく楽しくて。
高校に入ってからも音楽一筋で、曲や歌詞を自分で作ったオリジナルソングを演奏する
バンドを組むようになりました。
将来はシンガーソングライターになりたいと真剣に思うようになり、高校卒業後は音楽事務所に所属。
レッスンを受けながらライブをおこない、本格的な音楽活動を開始しました。
結局、CDデビューという夢はかないませんでしたが、アルバイトしながらも
音楽の世界に熱中できた有意義な時期でした。
もともと私は、ゼロから何かを創造したり、表現したりして、
それをひとに伝えるといった事が好きなんですね。
それが、現在の職業であるクリエイティブ業にも結び付いています。
徐々に広告業界にシフトチェンジ。
音楽活動に関しては、なかなか日の目を見る事ができず、
そろそろ方向転換をしなくてはという時期が巡ってきました。
その頃のアルバイト先が広告業界で、何かを「創造する」という点が音楽と共通していて
興味深かったので、すんなりとシフトチェンジする事ができたのです。
勤めていたのはイベント関係の制作会社で、どちらかというと末端的な位置付けの業務が
多かったので、もっとプロジェクトに深く関わっていきたいと思い、企画の段階から携われる
制作会社へ移る事にしました。
その会社はCM制作など映像作品も扱っていて、そこでいろいろな技術や知識を身に付けさせていただきました。
ところが数年後に倒産し、関連会社に異動する事に。
次の会社は、わりと規模の大きな広告会社で、管理職にも就いたのですが、
私はなかなかその現状に満足する事ができませんでした。
もっと新しい事にチャレンジしたい。
もっと自分で何かをつくっていきたい。
そんな気持ちを抑えきれず、独立する事を決意しました。
得意分野の音楽を武器に、満を持して起業。
平成17年、37歳の時に会社を起業。
5名のスタッフでスタートし、初めは得意分野である音楽関係を中心に事業を展開しました。
音楽とファッションをリンクさせたセールスプロモーションを企てたヒップホップ系の
クラブイベントを仕掛け、それは今もハウス系のイベントとして継続しています。
現在は、映像に関しては、CMから企業や商品紹介のVP(ビジュアルプロモーション)、
ミュージシャンのPV(プロモーションビデオ)などさまざまな作品を制作しています。
またホームページ制作やSNSを使ってのセールスプロモーション、販促イベント、
ノベルティの企画や制作、パンフレット等の紙媒体を扱った事業もおこないます。
クライアントは、国や公共団体からIT系、ファッション、家電業界など広範囲です。
広告制作会社は扱う分野が多岐に渡り、貪欲な知識欲と、豊富な情報量が絶えず求められますね。
私の場合は、広告業界に20年近く勤め、実績を重ね、人脈もありました。
ある程度の金銭的な蓄えもあり、バックボーンは揃っていたので、
若くして起業家となる人に比べると、満を持して独立という形であったと思います。
けれどももちろん、会社を起こすという事は、雇用した人やその家族の生活を支えて
いかなければなりません。そのプレッシャーは、常に感じますね。
大きく変動する広告業界と、わが社の展望。
近年、広告業界は大きく様変わりしています。
少し前までは、どれくらいの人が見るかわからない中で、
「テレビにCMを流しましょう」、「何万人分ものパンフレットを作りましょう」等と、
できるだけ多くの人の目に入るよう広告を仕掛ける時代でした。
今はネット社会の発展に伴い、ターゲットを絞って、欲しい人に欲しい情報を知らせる事ができる時代。
テレビや新聞といったマスメディアの黄金時代が過ぎ、これからの広告業界で生き残って
いくためには、時代に合ったニーズを取り入れつつ、「この会社でしかできない」という
独自性を打ち出す事が不可欠です。
現在わが社でも、独自のメディアを持つ事に力を入れています。
たとえば、若い女性をターゲットにした読者モデルのポータルサイト、音楽に強い面を生かして
クラブを紹介するサイトなどを扱っており、それらからさまざまな情報発信をしていければと思っています。
もちろん今までのやり方が100%なくなるわけではないので、良い部分は残しつつ、
新しいメディアで売れるコンテンツをしっかりと作っていきたいですね。
それをわが社の強みとして、今後も「頼れるクリエイティブ集団」であり続けたいと考えています。
考える、創造する、表現する力。そして情熱を!
わが社には、作り手と売り手の両方の人材が必要です。
作り手としては、まずは、「考える」という事ができる人。
与えられるのを待つ、あるいは与えられた仕事をこなすというだけでは、決して通用しません。
依存型でなく、ゼロからモノを作り上げることができる、クリエイティブな発想を持っている人を求めています。
売り手に関しては、確かなコミュニケーション能力が不可欠です。
人の話をよく聞く事ができ、そして自分なりの考えをしっかりと主張できる、
バランス感覚のある人間が向いていると思います。
また、とにかく、仕事にはやはり情熱がないと寂しいですよね。
お金が欲しい。楽しい仕事がしたい。
どんなモチベーションでもよいので、熱い何かを持っていてほしいです。
もちろん動機は、仕事をやっていくうちにどんどん変わっていくと思うので、とにかく
基本の「やる気」とコミュニケーション能力、そしてクリエイティブな面を持ち合わせた人間に
出会えたら嬉しいですね。
好きな事をやるのでなく、やるべき事を好きに。
私が若い人たちによく言うのは、
「好きな事をやるのではなく、やるべき事を好きになりなさい」
という事です。
まずは目的や目標をしっかり持ってください。
そうすると、今やるべき必要な事が目の前に現れてくるはずです。
目的地に行き着くまでの道のりは大変かも知れないけれど、
その努力が将来につながるという事を実感してほしいのです。
若いうちは、いろいろ迷う事も多いと思います。
何が自分に向いているのかなど、いくら考えてもわからないものです。
ただ一つ、指標として知ってほしいのは、どうやら人間は、
自分に適性のないものに対しては興味を持たないようにできているという事です。
好きになるという事は、一抹の適性を持っていると判断してよいと思います。
なので、それがどこまで伸びるかはわかりませんが、
まずは自分が興味を持った事をやってみてはいかがでしょうか。
まずは行動あるのみ。
「当たって砕けろ」で、チャレンジしてみてください!