代表取締役社長 梅田 嗣雄

株式会社アイエフネット 代表取締役社長 梅田 嗣雄

代表取締役社長 梅田 嗣雄

株式会社アイエフネット
設立 2003年10月1日
事業内容
  • 電気通信事業法に基づく音声伝送役務及びデータ伝送役務・インターネット接続仲介業
  • 広告宣伝業務・ホームページの企画・立案・販売・制作
  • 情報処理サービス業並びに情報提供サービス業・コンピュータのソフトウェアの開発及び販売
  • ネットワーク通信サービスの提供
会社HP http://www.if-n.co.jp/

やるからにはテッペンを取りたい。

小学生の時から、やるからにはテッペンを取りたいといつも思っていました。
新卒で就職したのは、情報・通信の会社である神田通信機。
新規販売の営業成績はずっと全国1位。これは神田通信機に在籍した9年間、
1ヶ月たりとも落ちることはありませんでした。

しかし、入社から初受注までには9ヶ月もかかりました。
というのも会社を大きくするには、先輩社員が誰も担当していない業種に
売り込んで行かなければならないと思っていたからです。
また、当時の神田通信機は自社製のパッケージソフトが無く、
入社2〜3ヶ月の若造である私が『SEにソフトを作ってもらいたい!』と
社長に進言したりもしました。お客様に対して最良の提案をするためにです。
そしてようやく初受注をいただいてからは、最年少で昇格を果たすこともできました。
これは自らが信念を持ってやり抜いたこともありますが、
良い会社で周囲にも恵まれていたお陰だと思っています。

神田通信機で得た『どんな商品でも売れるのが真の営業マン』という理念は
今でも自身の基盤になっていますし、ベースを作らせてもらったと感謝しています。
しかし、当時は自分がぬるま湯に浸かっているような感覚があり、このまま順風満帆に
昇進していくのが果たして自分の人生なのだろうか?と考えるところもありました。

転機は、メーカー様主催の報奨旅行でした。
様々な企業のトップセールスマンが集うイベントです。
この時に現在の親会社であるエフティコミュニケーションズの幹部の方とお会いしたのですが、
「うちに来ないか?」と根気よく誘ってくださりました。
エフティコミュニケーションズは、自分よりもっとすごい営業マンがいる会社です。
魂を揺さぶられました。
徹底的に自分と向き合い、善い事も悪い事も全て心に浮かべて真剣に考え、
最終的に転職を決意しました。

もっと、お客様のそばに。

中小企業をターゲットとするエフティコミュニケーションズでは、
電話機などハードウェア販売が中心でした。
ハードウェアは一度販売すればお客様との接点が無くなり、次にお会いするのは
リースアップ間近の4〜5年後。単にモノを売るだけの商売では先細りも見えていますし、
エフティコミュニケーションズの誇る販売力をもって、同じお客様ともっと長く、
もっと多くの接点が持てるサービスを提供したいと私は考えるようになりました。

ひとつの結論が、ISP(インターネット接続プロバイダ)のサービスでした。
日々の営業活動と完全に並行で競合他社の調査を行い、利用約款や契約書なども
全て半年かけて作り上げ、会社に企画を出しました。

しかし周囲の反応は「いまさらプロバイダ?」でした。
既に大手の競合がひしめく中で、あえて後発のサービスをやるのか?という意味です。
それでも私には勝ち残るための根拠がありました。
既存商品のビジネスホンとOAにISPを加える事でサービスをトータルに
一本化できる強みを生み出せるのです。
目的は明確で、後戻りもありませんでした。自分の思い描くサービスを形にして
世の中に出すためには、自分の地位を上げなければならない、と思ったのも
ちょうどこの頃ですね。自ら上の仕事を狙いに行き、経営の勉強もしました。

感謝の気持ちが、中小企業を応援する原動力。

こうしてビルの一室から始まったアイエフネットは『中小企業応援団』のスローガンを掲げ、
インターネット接続事業の他、いくつものサービスを世に送り出しました。
しかし、まだまだ中小企業を応援しきれていないという思いが消えませんでした。
中小企業の皆様が持っているブランド力をもっと向上させたい!と。
そんな思いが次のサービスを生み出す原動力です。

大手のように広告費をかけられない中小企業様が、どなたでも商品やサービスを
無料でPRできる場として2007年に「Bizloop(http://www.bizloop.jp/)」を公開。
このポータルサイトでは中小企業間のビジネスマッチングもサポートし、
新しいビジネスモデルを確立しました。
最近では、Bizloopクーポン(http://coupon.bizloop.jp/)というサービスも稼働しています。
これは、消費者であるエンドユーザの会員情報をリストとしてデータベース化し、
Bizloopの登録企業様がメールマガジン型のクーポンを配信することで
セールスプロモーションができるというモデルになります。

いずれも中小企業様のメリットだけを考えて作ったサービスであり、
「今までになかった」サービスです。

中小企業を徹底的に支援したい、活性化したい、応援し続けたいと思う気持ちの裏には、
感謝の気持ちがあります。
高校一年生の頃、荒れ放題だった私は親から「お寺にぶち込まれた」時期があります(笑)。
けれど、そのお寺の住職さんはどこまでも優しく、私の目線で話をしてくださりました。
周りの人がいてくれてこそ自分は存在できるのだ、ということを優しく説かれ、
周囲への感謝の気持ちに気付かされました。
ああ、これが「人を諭す」ということなのか、と。

私は自分の会社の社員たちに感謝しています。
私は彼らに日々厳しく指導しますし、怒鳴ります。「実の親でも言わないだろ?」というぐらい、
人間的な躾の部分には特に厳しくしています。その人に誰も指摘しなかったことを私自身が言う。
それでもヒイヒイ言いながら必死についてきてくれることが、今の私の原動力になっています。
彼らがいてくれてこそ会社は回るのだという感謝の気持ちを、私は忘れたことはありません。

座右の銘

「報恩感謝の念を持って、精進努力する」

人生の中で縁を賜った全ての皆様への恩義を忘れず、
今日の自分がここに在る事への感謝と共に、皆様へのご恩を返して行けるよう
日々徹底的に努力を続ける。困難なことでも諦めない。
どこかで聞いたのか、自分の心から湧きでてきたのか、
私の頭からずっと離れない言葉です。

学生の皆様へ

日々、就職活動に苦労をされていると思いますが、
『どこでもいいから、とりあえず1社に内定を決めよう』が目的になっていませんか?
そんな気持ちに追い込まれてしまうのは、あなたがた学生が悪いのではなく、
低迷する日本経済の責任なのです。
就職する企業と学生は対等であるべきだし、企業から一方的に選別されてしまう
現状がおかしいのです。そのことを忘れないでください。

なかなか就職が決まらなくても、自分自身が本当にダメなわけではありません。
心からその会社に入りたい気持ちを、誰よりも熱く語れば、必ず道は開けます。

学生時代には、『将来こうなりたい!』という明確な目標を持ち、
そのために日々何ができるかを常に考えて行動してください。
良き相談相手(メンター)を見つけ、出会いを大切にしてください。
他人に負けても、自分に負けない心を磨いてください。
そして、集中して遊んでください。

将来、日本経済の核になるべき人材なのですから、
核になるための準備が今だ、と思ってください。
やり過ぎなくらいやってみたら、きっと楽しい人生になりますよ。