代表取締役 星野 就一

有限会社Raushia 代表取締役 星野 就一

代表取締役 星野 就一

有限会社Raushia
設立 2004年1月
事業内容
  • 家電レンタル事業
  • 建設機械レンタル業務システムの設計・開発・運用保守事業
会社HP 「お試しプレミアム」
http://otameshipremium.jp/shop/

きっかけは育児

私は、起業する前から今の事業とつながるビジネスを生業としていました。
建築機械のレンタルと中古販売のシステムを開発し、ソフトウェアの会社を経営しています。
この2つの業務システムノウハウをアレンジして
自分にしかできないビジネスをしてみたいと、長い間ビジネスモデルを構想していました。

自分のターニングポイントは子供が生まれたこと。随分目線が変わりましたね。
主婦の目線で、物事を見られるようになりました。
そのことで日常における発見も増えました。
また、子育てをしていくうちに人のために働きたい、
笑顔になれるようなサービスを作りたいと強く思うようになりました。

我が家は6人家族なのですが、双子の男の子が生まれてから洗濯物の量が一気に増えました。
そこで、ドラム式の洗濯機を購入することにしました。
そのとき、ちょうど忙しい時期だったので一番高いものを買えば何とかなるだろうと思い、購入。
ですが、床板が合っていなかったためか、数時間経っても洗濯が終わらず、
月末に水道代が5、6万円になる始末。大失敗でした。
夫婦共働きで検討する時間がなかったということもありますし、
本当に自分のライフスタイルに合った商品がどれなのか知る機会もありませんでした。
返品したくても一度使ったものは返品できない。
そんな現実社会に疑問を感じました。

子供たちが1歳半になって、保育園に行くようになり、
一緒に過ごす時間が2,3時間になりました。
だから、食器洗浄機を購入したいと検討し始めました。
家事の負担が減れば、子供と過ごす時間を確保することができますからね。
そこで思い出したのが、前回の苦い経験。今度は慎重に検討しようと考えました。
一度お試しをした上で本当に自分に合うか考えてみたいと思い、
そのようなサービスがないかインターネットで検索しました。
ですが、返品ができるようなサイトはどこにもなかった。
ならば、自分で作ってしまおうと決意しました。それが起業のきっかけですね。

これならば、人を喜ばせることができる。社会に貢献できる。
そう考え、「お試しプレミアム(http://otameshipremium.jp/)」をスタートしました。

時間のギフト、それがお試しプレミアム

サイトには、
時間が作れるお掃除ロボットや食洗機、炊飯器やオーブンなど生活に必要なものから、
美顔器やコーヒーメーカーなどお母さんのリラックス時間をサポートするものまで
幅広く取り扱っています。
これらの新品を購入し、30日間お試ししてもらいます。
そして、30日以内に返品し、価格の1割程度のお試し手数料を差し引いて
キャッシュバックというシステムです。
返品された商品は、中古品としてまた次の人にお試ししてもらったり、販売したりします。

商品を使ってみて初めて、その商品の良さが分かると思うんです。
だから、その価値を確かめることはとても重要です。
もっとお試しが気軽にできるような社会にしていけるように、挑戦していきたいと思います。

仕事で忙しいと子供と一緒にいる時間が限られてしまいます。
便利な家電を使えば、その分だけ思い切り子供と遊べる時間を増やすことができますよね。
貴重な時間をもっと家族のために有効的に使えたらいいな、という思いを込めて
このサービスを展開しています。

買い物でワクワク感を

ロゴは、女性の方が一番ワクワクするアウトレットモールのイメージです。
お母さんやお父さんたちがワクワクして買い物を楽しんでもらえたらな、と思います。

会社としては、お試しができるような社会システムを作り上げていきたいです。
お試しで使って良かったら購入できる。
本当に必要な人のところに商品がいくシステムを目指していきたいですね。

波に乗って一気に上昇していくというよりは、海底に潜って波のないところを
ゆっくりと道を見つけながら進んでいくイメージです。
それを目指すことでビジネスを長続きさせられるんじゃないかと思っています。
目指すのは自分にしかできない、戦わない経営。
まずは3年くらい、じっくりやっていこうと思います。
最終的に、スタッフの子供たちがお父さんやお母さんの会社で働きたいと
言ってもらえるような会社にしていきたいです。

座右の銘

会社にせよ、提供するサービスにせよ、あらゆることに対してですね、
「ラスト10%の詰め」をきっちりとやっていくことが大切です。
ビジネスにおいては、100−1=99ではなく、
100−1=0になってしまう場合が非常に多い。

つまり、ちょっとしたミスや気配り、配慮なしで全てが台無しになってしまう。
「ラスト10%の詰めを大切に」これが非常に大切だと考えます。
これが私の座右の銘です。

学生へメッセージ

ピンと来たものを「勇気を持って」トコトン追いかけて下さい。
就活では、お金とか福利厚生など様々な条件で判断せず、
ぐっとこらえて純粋に面白いと思えるもの、自分の興味が引く方向に進んでください。
そうしないと、仕事に情熱を持てなくなります。
社会に出ると、自分の選択に責任を持たなければなりません。
やり直しはきかないし、誰かのせいにすることもできません。
だから、ピンと来たものを、勇気を持って選択してください。
そして、自分の選択に自信を持って、その先にある道を歩いてください。