代表取締役社長 兼 最高経営責任者 川口 健太郎
設立 | 2009年10月20日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.zaaz.jp |
イマジネーションは、ロジックを越える。
起業の意思は漠然とありましたが、明確だったわけではありません。
父親が広告関連の会社を営んでいて、その背中をずっと見て育ってきました。
「父親を継ぐ道もあるのかな」と考え、大学も経営学部を選びました。
しかし、大学で学んでいく中で、「自分でフロンティアを切り開き、イノベーションを起こそう」という気持ちが非常に強くなり、「今までにないモノ・サービスを世界に発信する、
イノベーションカンパニーを作りたい」と思いました。
また、21歳の頃、ダーウィンの「種の起源」にインスピレーションを受け、
「オリジナル論」というロジックを組み立てました。
このロジックは一言で言うと「オリジナルこそが、万物において最大の優位性を持つ。」
ということです。
例えば、ピカソが描いた絵をゴッホが模写しても、
オリジナルの、ピカソを越えることはできないと思います。
それはもちろん画家だからというわけではなく、他のドメインでも通じる考え方で、
例えば音楽の業界では、ビートルズ。彼らの曲をエリッククラプトンがカバーしても、
オリジナルは越えられない。これと同じことがビジネスにも言えると思っています。
そこで、ビジネスを組み立てるにあたって、ビジネスのオリジナルってなんだろうと
考えました。
それは「人間の感情を動かすこと」で、
感情をもう一段階落とし込んで考えると、それは「五感」だと思ったんです。
さらに、その五感を拡げて考えると、視覚はご存じの通り、
もうメディアの産業は成熟しています。
同じように、味覚の領域だと飲食業で成熟していて、聴覚には音楽がある。
触覚に対してはマッサージ等の美容の世界があります。
では、嗅覚の領域はなにか。それは、お香、香水、アロマの産業です。
そこに共通するキーワード、それは全てBtoCのモデルということです。
そこでBtoBのモデルはなにかと考えたところ、まだマーケットが開いていなかった。
これはフロンティアだと思いました。
そのマーケットのクリティカルは、いろいろな食物の匂いが出るマシーンです。
それが出来れば、これまでの販促や広告業界を塗り替えるプロダクトが完成し、
さらなるフロンティアが拓けます。なので、私はそのプロダクトを発明し、
在学中に会社を作りました。
業界にイノベーションを起こすために
現在のメイン事業は3つです。
一つ目は「匂い販促」です。トランプ程の大きさの、いろいろな食べ物の匂いが出るマシーン「ZaaZ one」を使った販促サービスです。
イメージは、焼き鳥屋さんの前を歩いたときに、匂いにそそられて商品を買うという、
そのような空間を作り出すサービスで、日本初のデジタルパフューミングデバイスのメーカーです。
初めて導入されたのは、株式会社ドトールコーヒーの「ドトールショップ」。
店外を通る方々に淹れたてのコーヒーの匂いを嗅いでいただき、
店内へ呼び込むというプロモーションに導入されました。
元々開発や基本設計は私が担当しましたが、更なるパフォーマンス向上のために、
国際宇宙ステーションのロボットアームを作った宇宙技術者を開発チームに招き、
最高のデバイスを発明しました。現在大手企業を中心に導入していただいております。
二つ目は、「メイクアップ」です。ただ私たちがキレイにするのは、
お顔ではなく、「プレゼン資料」です。
メイクアップとは、次世代型プレゼン資料制作サービスです。
既存のプレゼン資料は、新聞のようなロジカルな資料が多く、
退屈なプレゼンになることがあります。感情を動かすためには、ビジュアルで伝える必要があるので、1シートの文字情報を徹底的に減らし、ビジュアルで魅せるプレゼン資料へとメイクアップします。そして、それらを最先端デバイスであるiPadやiPhoneにも最適化できる、日本唯一のサービスを展開しています。先日、某上場企業が国内大手銀行の頭取向けに行う、非常にパワーのかかったプレゼンがあり、弊社で、その資料制作を担当させていただいたという実績などがあります。
そして三つ目は、「インディアン」というWeb制作サービスです。
私が、駅のホームで電車を待っていると、ひとりの外国人から道を尋ねられました。彼が、後のビジネスパートナーなのですが、ご飯を食べていたとき、共にビジネスをしたいと彼から提案を受けました。彼と共にどんなビジネスができるのか、一緒に話し合い、
バングラディッシュの物価が「日本の約6分の1」であることを生かし、
「Webのコーディング業務」をしてみようとなり、このサービスは生まれました。
一般的にWebの仕組みはコーディングとデザインの2種類に分かれます。
プログラミング言語は世界共通なので、この「コーディング」部分を物価の安い
バングラディシュにアウトソースすることができれば、高いクオリティを保ち、
トータルコストを下げたサービスが提供できます。
基本的に、彼らとスカイプでコミュニケーションを取りながらサービスを提供しており、
売上100億円を超える大手企業の新規webサービスの総合プロデュースを
させていただいた実績があります。
会社の理念
私は会社を経営していく上で、「オリジナル」と「フィーリング」を非常に大事にしています。
会社のビジョンは「イメージは、太陽系。」です。
ZaaZという太陽を表す星が真ん中にあるとしたら、匂い販促の事業はその周りを回る一個目の天体です。同じく、今後も作る、新たな世界未開拓の事業グループが、
2つ目の惑星になり、やがて3つ目4つ目の惑星になる。
「世界にない、夢のある製品やサービスを生みだし提供する、イノベーションカンパニー」
というぶれない軸で生まれた事業という天体が、次々とZaaZの周りを回り始め、そのアングルを引いて見た時に、太陽系という、ZaaZ Groupができるというイメージです。
それが、”イメージは、太陽系。”という、ザーズのビジョンです。
学生へのメッセージ
特にありません。というのも、将来起業したいという意思があっても、
無理して何か行動に移す必要はないと思うからです。
イノベーションを起こしたいと思う人って、人からの動機付けのような、
「外的要因」では動かないのではないでしょうか。
重要なのは「内的要因」で、それが確立すると、何も言われなくても、動く人は動くし、
生み出す人は生み出すと思います。
「何かを生み出したい」という純粋な気持ちがあれば、いつかそれが爆発すると思います。だから逆説的かもしれませんが、将来起業したくても何もする必要はありません。
また、これからの世の中では、いかに尖がれるかが勝負ではないでしょうか。
周りの声は時としてノイズになります。周りに振り回されないために、
自分の生き方を自分で考え、自分の考えを自分で定義付けして、フィーリングを磨く。
そのフィーリングをもとに、オリジナルを作り、結果を出すということが大事だと思います。