代表取締役 本間 希伊

株式会社ブランドワークス 代表取締役 本間 希伊

代表取締役 本間 希伊

株式会社ブランドワークス
設立 2002年5月13日
事業内容
  • ブランドコンサルティング事業
会社HP http://www.brandworx.co.jp/

デザインから企画、そして営業へ

学生時代はグラフィックデザインを専攻していたので、
いずれはデザイン事務所に入ることができればと何となく思っていました。
当時は日比野克彦さんや吉田カツさんが活躍していた頃で、
アーティスト兼クリエイティブディレクターといった肩書きにも憧れを抱いていました。
しかし就職したのは、ネクタイのデザイン・製作をする小さなアパレル会社。
多少の違和感があったものの、
コンピューターを使ってデザインするさきがけという点に惹かれて入社しました。
4Dboxを使ってデザインすることも勉強になりましたが、
社会人としての基礎を叩き込まれたことが大きな糧に。
当時は反発ばかりでしたが、小さな雑用でも自分で調べて
頭に叩き込むという姿勢が身に付きました。
アパレル会社に3年在籍した後、キッチンメーカーに転職し企画を担当。
カタログ・キャンペーン・イベントなど、あらゆる企画を行っていました。
8年在籍しましたが、フリーを目指して退社。

当時Macが発売され、デザインツールとして定着しつつありました。
私もMacを買い、ネットワークを使って会社案内などを細々と作っていたのですが、
フリーでやっていけるのか不安もあり、片手で就職活動も行っていました。
就職活動をしていても、どこか自分で腑に落ちない部分があり、
「自分は何をやりたいんだ?」と途方に暮れることに。
自分に納得がいかず、自分の甘さを痛切に感じた時間でもありました。

そこである方に相談したところ、
メーカーと企画会社、外部の人間が集まるディスカッションの場に呼んでくれました。
商品を売るためにブレインストーミングを行うのですが、もちろん私は何も言えません。
圧倒されながら、企画の厳しさ、面白さを知りました。
しかしまだ自分の方向性が見えず、その後またその方に相談。
今までに自分が何をやってきたかを紙に書いてこい、というお題を出されました。
やってきた仕事なら書けるが、それを聞いているのではないだろうと思いながら、
結局何も書けずにその方を再訪。私が差し出した白紙を見てその方は大笑いしました。
自分もそうだった、それほど自分のことは自分でわかっていないのだと言うことでした。
本当に真っ白だと思っていた矢先に、
あるエージェントから紹介されたのが外資系ブランド会社の営業だったのです。
当時私は30代半ばでしたが、営業など経験したことがありません。
話を聞いてみると、営業といってもモノを売るわけではない、
頭を使い、アイデアやクリエイティビティを必要とする仕事だ、
だから本間さんに向いているのではないか、と言ってくれました。

結局その会社で採用が決まり、入社。
誰も仕事を教えてはくれませんでしたので、まずは上司を模倣して
電話アプローチや新規の飛び込みなど一生懸命こなしました。
すると入社1ヶ月で仕事がとれてしまったのです。
周囲の注目を浴びましたし、前代未聞だとも言われましたが、
その後もブランドについての勉強を重ね、ブランド会社の一員として評価されるようになりました。
常にプレッシャーの中で仕事をしていますから、1年が3年分にも感じられるほど濃いのです。
外資のブランドコンサルは売り上げ志向なので、複雑な日本市場ではスタンスに無理が出る。
そこで、先代から引き継ぐ形で、私ともう一名とで資本を出して弊社を設立。
ブランドワークスは、日本企業のブランディングのお手伝いしたいという想いを
具現化する会社になりました。

今後のビジョン

企業が喜ぶ仕事をしたい。
そして、スタッフや関わる人たちに良い暮らしをして欲しい。
仕事を面白いと思うことができれば、給料も上がるはずだし、満足も生まれる。
会社が充実し、良い暮らしにも繋がりますよね。

座右の銘

「ただ、雄々(ゆうゆう)しく、ただ勤勉であれ」
弊社の創業者の言葉ですが、会社のビジネスにとっても重要な意味があります。
常に雄々しくありたいですし、それが仕事をする姿勢です。
そのためには勤勉でないといけない。

キャッチアップ・自己コントロール

会社とスタッフとの関係はフィフティ・フィフティ。
こちらが言ったことにスタッフが応える。
応えたことについてまた教えていく。
その過程でプラスαが生じ、お互いの関係を良くしていくのだと思っています。
ですから、まずはスタッフのほうが流れている空気を理解してキャッチアップして欲しい。
周囲に合わせることや、先輩の仕事を見て覚えることもそうでしょう。
私の仕事に対するスタンスでもありますが、自己コントロールできるか、という点も重要。
人の性格を変えることは無理ですが、
ウィークポイントを見つけてコントロールすることで、克服はできるはずです。
単純に自分の長所・短所を知ることでもありますが、
足りないところをどう補うか、努力してみるだけでも意識づけになるでしょう。
私自身、本当は人べたなんです。
人と接する事の多い現職では、日々勇気を持って仕事に取り組んでいます。
小さなことでも面倒がらずに、テンションを上に持っていこうと努力しているからなのです。
20代のうちにはなかなか難しいことかも知れませんが(笑)、
自己コントロールは、自分を知ることでもあるのです。