代表取締役 岡田 豊
設立 | 2005年4月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.roks.jp/ |
就活の方法が今とは違った
起業したのは今から6年前ですね。
大学時代に就職活動していた時代はバブルの少し前で円高不況だったので
そんなに良い時代じゃなかったんですが、僕はラグビーをずっとやっていたので
先輩を辿っていく形でブリヂストンに入社しました。
今の学生さんは3年生から就活やっているようですが、我々の時代は
4年生の8月からでした。4年生になってから皆「就職どうするんだ?」
なんて言い出すような感じでしたね。
会社説明会なんて無かったし、精々リクルートが電話帳みたいな冊子を送ってきて、
パラパラ見るような世界でしょ。
そんな中、僕は海外に行きたかったんで、単純な発想で商社を志望したんです。
ところが、当時の就職協定があり、8月20日に受ける会社を1日で回らなきゃ
いけなかったんですよ。
物産行って商事行って・・・
それでパスした人だけにその日に電話がかかって来るんです。
初日でポンポンと行かないと後手後手になるんですよ。
結局商社は全部ダメで、次はメーカーを中心に受けていました。
最終的にはラグビーの先輩にねじ込んで貰うことになったのですが。
その間約10日間です(笑)。
国際性を養った海外での仕事
入社したブリヂストンでは、希望叶って最初から海外の業務に
携わることになりました。営業で中近東を担当していたのですが、
29歳の時にタイに赴任することになりました。
6年半くらいいましたね。既に結婚していたので、子供も一緒に現地生活。
タイの会社は、もちろんほとんどがローカルスタッフで、日本人は5人程度。
僕は日本人では一番若かったのですが、その時にいろいろなプロジェクトなどを
現地スタッフとともに推進し、若いうちから強いリーダーシップを持って
仕事に取り組んでいたと思います。
その当時タイブリヂストンの社長だった方が現在のブリヂストン本社の
社長さんなのですが、凄くいろいろと出来る方で
「社長にはこんな風に人徳のある方でないとなれないのかな」なんて思いました。
現在も一番尊敬している方で、僕の理想社長像です。
タイから帰ってからも2年くらいアジアに関する仕事をしていました。
ブリヂストンは海外事業を急ピッチで展開してましたので、
将来また海外に駐在する機会もかなりあったと思いますが、
そろそろタイヤという黒い商品に飽きて来て、変化が欲しくなってきたんです(笑)
転職、そして起業
いつか自分で起業したいな、と言う考えもありましたが、
まだ力不足なのも分かっていたので、転職する道を選びました。
ブリヂストンと同じような大手じゃつまらないな、と思い、
ベンチャー企業を選んだのです。
米国のソフトの会社とのJV企業で、上場を目指してたベンチャーです。
しかし運の悪いことに9.11の事件でニューヨークにあったデータセンターが
やられてしまって、米国のパートナー会社の経営が傾き、結局倒産。
日本側だけ生き残ったのですが、米国側パートナー会社からコアとなる
アメリカ人エンジニア4人を日本側で採用して、ソフトのライセンスも
日本で買い取って再出発することになりました。
9月1日の入社だったのですが、入って2週間も経たないうちにいきなりコレか、と(笑)
人生いろいろだな、と思いましたね。
まったくの異業種への転職、しかも営業もずっと海外でやっていたので
日本でのやり方わからないし人脈もまったくなかったんです。
システムの回りの基本知識が必須の商品でしたので、大恥もたくさん掻きました。
新入社員の気持ちで猛烈にキャッチアップし、大手企業にソフトウエアの成約も出来ました。
その会社は2年弱くらい勤めましたが、当初描いていたビジネスモデルが
うまくいかなかったことなどで辞めることにしました。
その後、自動車関連企業に戻るか悩んだのですが、もうちょっとIT業界で
頑張ろうと思い、紹介を受けて中小のシステム会社に転職しました。
今度は本当に中小企業って感じの会社でしたね。そこで企画をしたり、
管理部に行ったり、最後は営業部長をやりました。その後友人と一緒に
会社を作ろうということで起業したわけですが、 大手企業、ベンチャー企業、
中小企業での勤務経験は、会社を経営して行く上で本当に良かったと思っております。
多少のトラブルや揉め事は、起業する前に経験してましたし(笑)。
海外のITに強みを
当社ではIT関連の業務、ウェブ制作からシステム開発まで幅広く展開しております。
そして学生時代からモチベーションを持ち続けている海外ビジネス。
これがITと融合してくるのですが。 起業して間もなく憧れの地、
ハワイとのビジネスに携わることができました。
何でハワイかと言うとブリヂストン時代に出張でハワイなんてあり得なかったですよ。
だから自分の会社作ったらハワイ出張ができるような仕事したかったんです(笑)
「アロハストリート」と言う現地のフリーマガジンを発刊している社長と出会い、
当社のシステムを活用して、ハワイの情報サイトをより進化させるプロジェクトに
参加することになったのです。
海外ビジネスはハワイの他、僕がホームグラウンドにしていたアジア諸国、
タイ、台湾、ベトナム、マレーシア、韓国、シンガポールなどの現地会社と
パートナーシップを築き、ウェブデザイン、オフショア開発、多言語翻訳などの
業務を委託しております。将来、それらのパートナーとのつながりをさらに強めて
振興著しいアジアでのビジネスを大きくして行きたいと考えております。
若い力を取り入れて
ITのサービスって回転が速いじゃないですか、特に最近は。
それで、若い人の情熱だとかアイディアとか、そう言うものを取り入れないと
厳しいな、と感じています。
会社の今後を考えると、若いアイディアが欲しいのは勿論なのですが、
守りに入らず会社に新しい風を入れて欲しい。
あと、素直に話を聞いてくれる人がいいですね。
これから社会に出る人へ
希望とは違う会社や部署に入ったとしても、
とにかく3年くらいは頑張って欲しいですね。
そこからその会社で、いろいろ見えてくるものはあると思います。
転職するにしても前向きな気持ちで転職して欲しい。
どんな会社に行っても嫌な上司にぶつかることはあります。
それはもう運ですね、その人の。
それでも学ぶことはたくさんあるし、好ましくない環境の中でもどうやって
周りの人に認められるか、と言うのも処世術ですからね。