代表取締役(CEO) 堤 香苗
設立 | 2000年8月8日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.c-mam.co.jp/ |
女優を目指して上京し、フリーのアナウンサーに
私は神戸で育ち、女優に憧れを持つ女の子でした。
そして高校を卒業した後に、女優になりたいと思う気持ちを爆発させ、
演劇を学べる大学へ通うために、地元の神戸を離れて上京しました。
そこで大学の友人に連れられて、アナウンス研究会というサークルに
入ったことが、卒業して一番最初に就く仕事のきっかけになりました。
当時の私は、就職という考えは一切頭にはなく、卒業後は1年間文学座の
養成所に通って演劇の勉強を続けていました。
しかし、芝居は続けたかったのですが、自分には才能やタレント性が
ないかもしれないと気付いてこの道を諦める事を決意。
その点、大学の研究会で関わったアナウンス業界では、才能や
タレント性よりも技術を磨くことで勝負ができると考え、
フリーランスのアナウンサーになったのです。
「堤さんにまかせたい」と言われたい
10年以上アナウンサーとして活動した中で、TVやラジオだけでなく、
企業IRや地元のケーブルTV、インタビュアー等、様々な仕事をこなしてきました。
それは単に「堤さんにまかせたい」と言われたかったのです。
だから、規模を問わず「あなたにやって欲しい」と言われた仕事なら喜んでやりましたよ。
どんなに安い仕事であろうとも、自分が決めたからには万全の準備で臨みました。
ただ、仕事をしている中でわかったのは、こちらが120%の力を出したからといって、
相手が満足しないこともあるということです。
「商品やサービスの価値を決めるのは相手であって、発信する側である自分が
決めることではない」と、その後のビジネス土台となることを学びましたね。
子供がいるからこそ、できる仕事を
仕事をしながらも26歳で結婚したのですが、やがて出産。
子供を持つことは想像以上に大変でした。
当時は今のように育児に関するサービスもまだ充実していませんでしたし、
私自身が、専業主婦の母親に育てられたためか、手を抜くこともできなかった。
とうとう「何で私ばかり子育てに追われなければならないの!?」と
爆発してしまいました。
そんな当時思ったのは、子供がいると参加できない場所が非常に多いこと。
そこで考えを転換し、子供がいて困るのではなく、
子供がいたから出来る事があるのではないかと考え始めました。
そして、育児をしている時以外の自分も大事にできるような仕事をつくっていきたい。
そうすることでどんどん社会に出ていこう、そんな思いが浮かび上がったのです。
自分らしく生きられる社会に
フリーアナウンサーで仕事をしていた頃の2年間に、
芸能レポーターとして活動していた時期がありました。
そこで目についたのは、多くの子供のいじめ問題に関するニュース。
「もっと日本は人情のある国だったはずなのに」と疑問を持つようになりました。
子供が出来てわかったのですが、母親達の間にも
「何とかさんとは仲良くできるけど、何々さんとはできない」
などというように、微妙な価値観の違いなどによる隔絶があり、
子供達がきっとこれの真似をしているのだなと判断。
子供に責任があるわけではありません。
大人達が、今よりもっと良い社会を作る必要があると感じました。
また、母親になった女性の中では人生に後ろ向きな考えの方も少なからずいて、
自分に自信がないから異なる価値観を受け入れられないのではないかとも考えました。
それならば、もっと自信を持った前向きな人が笑顔で頑張れる、
皆が自分らしくいられる世の中にしたい。
そう考え、現在の前身となるサークルを設立しました。
女性達が母親になっても自分の夢を諦めたりしない。
たとえ「パーフェクトな素敵なお母さん」でなくても、その人がその人である
強さや素晴らしさに気づけば、その母親達のパワーで日本は必ず元気になると思っています。
「この会社でこれをしたい」。そう思える人が欲しい
“お客様と会員の方の双方向が幸せになるためには、
コミュニケーションを取りながら相手の「共感」を引き出していくことが必要です。
女性の方は相手に共感していただくことが上手ですが、
男性もこのようなコミュニケーションスキルを持ちながら、
論理的な解決方法を上手に活用していければそれ以上の活躍ができるはずです。
現場はコミュニケーションを重視しますが、経営の面から見れば
実績も欲しいところなのでそのあたりをバランス良くできる人が向いていると思います。
また、当社では自分で考えて仕事をするなど、向上心を持って自発的に動けることが重要です。
教えてもらわなければ自分から何もできないという受け身の方では難しいですね。
将来起業をするための勉強として、ソーシャルビジネスをやってみたい!など、
「どこかに入社したい」ではなく、「ここに入ってこういう仕事をやりたい」という、
はっきりした考えがあって、なおかつ会社にとって利益を出せる方なら、
新卒・既卒問わず採用したいですね。
学生へのメッセージ
どうしても日本人は、服装や髪形などをとってみても
「みんなと同じに無難に」という方が多いですが、
もっと一人ひとりの違いや個性を出した方が面白いのではと考えています。
また、今の自分に自信をもてなくても、ポジティブに行動して失敗を
成功への糧にすることが必要ですね。
ビジネスもバリバリと、家庭や地域のことも大事にしたいと思うような、
積極性な生き方を望む人がいいですね。
仕事は最初は上手くいかない事も多いかもしれませんが、
実力が付けば面白くなってくるものだと思うので、自分らしさを出しながら
どう成功へと導いていくかが重要です。
学生達には、もっと大胆に自分の人生をダイナミックに楽しんで欲しいと思っていますよ。