代表取締役 木下 洋平
設立 | 2009年2月5日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.assion.jp/ |
■外の世界に衝撃を受けた学生時代
学生時代は、そこまで熱心に勉学に励んでいたわけでも、特別な活動をしていたわけでもありませんでした。
そんな普通の学生だった私が就職活動を行ったのは、第一次就職氷河期の時代。
一社から内定を戴きましたが、納得のいく結果ではありませんでした。
このまま就職するか、それとも留年して再度挑戦するか。
悩んでいた大学4年生の時に、そういえば自分が世の中のことを何も知らないことに気づき、
社会に出る前に世界のことを知っておきたいと思いました。
当時、インド東部は後期発展途上国の最貧地域と言われていました。
世界を知るなら日本と正反対の発展途上国がいいと思っていたので、目的地をインドに決定。
私が通っていた大学は半期単位で卒業することができたので、
卒業を半期延ばす手続きを取り、内定は辞退。
すぐに航空券とビザを取得し、3日後にはインドへと発っていました。
現地では、月々100ドルを支払えば食料と宿が確保できるNGOに所属して生活していました。
そこでは同じ年代の様々な国の人と出会う機会がありましたが、
自分がいかに自国の知識が不足しているかを痛感しました。
日本の強みや産業の構造を問われても答えることができなかったんです。
他国の同年代はそれを語ることができたので、非常に悔しい思いをしました。
また、何より、現地には貧しい人たちが大勢いました。
将来的に自分がビジネスを興すことで、教育を根付かせ、
お金が回るように雇用を創出し、途上国を豊かにしたいという願望が生まれました。
インド以外にも東南アジア、パキスタン、ネパールを訪れたこの10ヶ月間は、
見たこと、感じたこと、考えたこと、全てが大きな糧となりました。
■自分に実力をつける就職
帰国後は、2度目の就職活動を開始。
途上国にビジネスと教育を根付かせ雇用を創出できる、
そんな大がかりなプロジェクトが可能なのは商社か、大手メーカーだ、と考え、
それを軸に活動し数社から内定を戴きました。
その時点で、自分でビジネスを興す為に3年以内には会社を辞めると決めていましたので、
短期間で自分に一番実力がつく会社、ということで伊藤忠商事に行くことに決めました。
入社してからは、上司や先輩に怒られ、壁にぶつかってばかりの濃い2年間でした。
夜中の3時まで残業をして早朝に出勤、時には会社に泊まることもありました。
大変でしたが、この時に仕事の基礎を学ぶことができました。
その後は伊藤忠商事からインターネット業界に転職。
何故インターネットかというと、私が学生の時はiモードが出始めた頃で、
この技術は日本の誇れるビジネスになるのではないか?と常々思っていました。
ベンチャーとモバイル関連ビジネスという2つの軸を考えていた丁度その時、
株式会社モバイルファクトリーとご縁があり転職。
そちらの会社には5年お世話になりました。
しかし今思えば、3年で辞めていたらベンチャーの紆余曲折は経験できなかったので、
予定外だった2年間は非常に経験して良かったと思っています。
というのも、私が所属したベンチャー企業は、起業した最初の3年間は右肩上がりでした。
しかし、その後失敗したり苦しんだりしたからこそ、
私はその時に、ビジョンの重要さや、人はお金ではなく考え方や想いで動くこと、
手を広げ過ぎては失敗するということ、等の様々なことを経験することができました。
■世界で活躍する人・企業・サービスを作りだす
そして2009年に当社を起業しました。共に働くメンバーは決まっていたのですが、
前職とのタイミングの問題で事業立ち上げには間に合わず、当初の社員は私一人でした。
そして起業した時に決めていたのは、「モバイルはやらない」ということでした。
お世話になった前の会社に対しての仁義に反するからです。事業領域が被らない所で勝負しようと思っていました。
そこで最初に手をつけたのは、プリスクールに特化したインターネットメディアの自社サイトの立ち上げです。
当時、プリスクール関連のインターネットメディア事業に本気で携わっている会社が無かったというのが理由です。
元々その分野に人脈があったわけではなく、やりたい意志を固めて一から築きあげていきました。
新しいメンバーも募り6名体制にし、ひたすら営業をかけて事業拡大。
今この分野では日本で一番大きくなったと自負しています。
自社メディアを持つ大変さは、考えていた以上にお客さまにイエスと言っていただけないということです。
明らかに価値があるものに対しても、お金を出すことに慣れていない人が多い。
そういうお客様の傾向を知らず初めは苦労しましたが、
それを解決する為にまずは無料で使っていただき良さを知ってもらう等、実績を沢山作っていきました。
今後は自社メディアをさらに展開していくことが目標です。
当社の事業内容である
1.インターネットメディア事業
2.マーケティング支援事業
3.海外コンサルティング事業
の3つをブレンドしたビジネスを考えています。
日本企業はこれ以上の内需拡大は難しいですから、海外展開は避けられません。
新しい海外マーケットに進出する為には、リサーチやウェブで集客するというニーズが生まれます。
そのニーズに対して、我々が自社メディアを通じて、
あるいは相手側のウェブマーケティング支援を海外市場で展開する等を考えています。
日本と海外、それぞれの良い所を双方向に活用したいですね。
そうして長期的には、世界で活躍する人・企業・サービスを作りだしていきます。
■人材は、国籍問わず
当社が求めているのは、ハングリーな人です。
今の日本に対して問題意識を持っていて、海外で働くことを苦に思わない人です。
当社には日本国籍ではない人も半分近くいますし、社内の公用語は英語です。
日本人かどうかは関係なく、エッジのきいた人に来てほしいですね。
若いうちは色々なものを見た方が良いと思います。
個人的な経験から言えば、18歳の時に見てものすごく感動したことが、
今同じ経験をしてもあまり感動できないということがあります。
若いうちに色々なものを見て吸収した方が後々の自分にとって生きてくる。
例えば、当社は今年中に海外支店を作る予定があるのですが、
その際に「行きます」とすぐ手を挙げられる人。
ミスの尻拭いはこちらがしますから、何でもロジカルに考えとやかく悩むより、
「自分の給料は自分で稼いでくる」くらいの気概でとにかく飛び込んでいける人。
走りながら考えられる人が欲しいですね。
■人生をクリエイトしていける人間
戦後から今日までの65年とこれからの10年は、同じくらい物事がパラダイムシフトすると思います。
経済が右肩上がりの時と右肩下がりの時とで、同じ方法で就職活動をしていて良いわけがありません。
そして例え希望の会社に入ったとしても、業績は下がり続けるかもしれない。
入社したら安心ではないし、安定なんて保証されていません。
自らの能力で時代を切り開いて、問題の本質を突くことができ、
人生をクリエイトしていける人間でないと、この先は厳しいと思います。
漁師しかり農家しかり、日本人は昔みんな起業家だった。
会社のブランドにすがるのではなく、厳しい体験を通じて自らを磨いていくことが大切です。