代表取締役 山本 卓也
/td> | |
設立 | 2006年9月 |
事業内容 |
|
会社HP | http://innocent-green.com/ |
ぼーっとしてる少年でした
小さなころは根暗な性格だったように思います。
部屋のすみっこに隠れて一人で考え事をしているのが好きなような子どもでした。
創作ごとが好きで、古くなったおもちゃを分解しては、引き出しの中に溜め込んで、
別のおもちゃを組み立てて遊んだり、
ファンタジーものの漫画を描いたりして遊んでいました。
小学校低学年の頃に、転機があって、母がカナダに1年間の留学をした際に
一緒に連れて行かれたんですよ。
日本に友達もいるし、嫌がったんですけど、
ゲームボーイ買ってあげるからってまんまとつられて(笑)。
現地の小学校に1年間通っていたんですが、欧米らしいオープンな文化の中で過ごして、
人の前で自己表現することを学んだように思います。
子どもながらに。
今では、本当に自分の人生にとって貴重な経験だったとありがたく思っています。
チームワークの本質を見た瞬間
大学生のときに、ひょんなことがきっかけで
バーテンダーのアルバイトをすることになりました。
社長が厳しい方で、最初の1ヶ月間はひたすらアイスピックで
氷を割っているばかりでした。
やがて接客業について、サービスについて、いろいろなことを教えてくれました。
お客さんが、最高に気持ちよく過ごすためには、どのような気遣いや
おもてなしが必要なのかといったことや、どうやって少人数で効率よく
お店をまわすのか、等いつも考えさせられました。
先輩バーテンダーたちも、すごく仕事ができる人たちで、忙しいときには
言葉が少なくても、絶妙なチームワークで仕事をこなしていくんですよ。
そのときに初めて、1+1が2以上になる瞬間を体験したというか、
「あぁ、良いチームワークが機能すると、こんなに楽しいんだな」って思いました。
この体験は、会社を経営する中でも、自分のひとつの原点になっています。
その後に、もう一度、良いチームワークを体験したことがあって、卒業間際に
若者を集めた中規模なイベントを主催したのですが、その時にも同じような
感覚を持ちました。
イベントの成功というひとつの目標に向かって、仲間たちが、それぞれ自分が
何をできるのかを考え、行動し、みんなの期待以上の働きをするんです。
すると、他のメンバーは、それに対抗するように負けじと良い仕事をする。
ポジティブでよい循環が起きていることを感じました。
起業の選択肢を知る
くの友人と同じように、20歳を越えたあたりになって、ようやく、
「自分も社会に出て働くんだ」ということを考え始めました。
そのころから、ビジネス書をよく読むようになったのですが、
本の中で初めて”起業”という世界があることを知り、
その考えに夢中になりました。
経営者の自伝や、マーケティングの本、経理の本まで、
気になった本はなんでも読み漁っていました。
卒業後は、幸運にも大手人材広告会社に拾っていただいて、
社会人生活をスタートさせました。
このときも、とても人に恵まれて、上司がいろいろな仕事に
チャレンジさせてくれました。
「みんなが驚く優秀な人材になってやるぞ」なんて意気込んでたんですが、
まわりの方々もみなすごい人たちばっかりで、
とにかく置いていかれないようについていくのがやっとで。
「大人」ってすごいなぁ、とつくづく思い知らされました。
このときに学んだことは、高い基準を持つことが、
高い品質の仕事をうみだすということです。
企業全体が高い成果を出そうという文化を持っていて、
その中にいると自分も自然と意識が高いところに引き上げられます。
語弊がある言い方かもしれませんが、
文化のコントロールが非常にうまい会社だったと思います。
今でもこのときの基準で考えることが多いですね。
あの会社の先輩であればもっと良い仕事をするはずだ。
このへんで満足していたらダメだって。
意識が低ければ、サービスレベルが下がります。
ちいさな会社では、サービスレベルが下がったら生き残っていけません。
仕事観というものは、最初に入社した会社で作られる、とよく言われますが、
そういった意味でも良い会社に出会えたなと感じています。
ベンチャーは成功確率が低いと言われています。
それならば、失敗を覚悟して早いうちからチャレンジし続けるしかないと
入社当初から考えていました。
準備資金が貯まったこともあり、2年と少したったころ、
独立して株式会社イノセントグリーンを設立しました。
大切にしているのは企業文化
さっきも言いましたが、仕事に対する考え方として、2つの土台があります。
一つは、良いチームワークは楽しい上に、良い仕事をうむ、ということ。
かつて経験したような、魔法のようにチームワークがはまる瞬間。
そういった瞬間を作り続けることができたら最高だなぁと思っています。
もう一つは、高い基準を持っていると、考えること、行動することの基準も
高くなる、ということ。
そのどちらも、社内の文化から生まれてきます。
?良い文化を作る
?すると良い成果がうまれる
?結果としてお客さんの感動や、それにともなう収益が生まれる。
そういう順番で考えています。
さらには、働くスタッフの幸せにもつながりますし、
ブランディングにもつながります。
多くの良い結果の最初のスタートは企業文化から始まると思います。
だからこそ、企業文化は非常に大切です。
なので僕たちは企業のビジョンよりも、文化をより大切に考えています。
人生の大部分を費やす仕事の時間ですから、
せっかくなら楽しくてワクワクする時間にしていきたいですよね。
企業文化のためにやりたいことは、まだまだたくさんあります。
学生へのメッセージ
勤めていた会社の創業者の言葉ですが、
「自ら機会を作り、機会によって自らを変えよ」
という言葉が気にいっています。
自分の力で自分を変えることって、すごく難しいことだと思うんですよね。
だからまず目の前の機会に飛び込んでしまう。
そうすることで環境が変化し、周りの環境によって自然と自分が成長していきます。
外部から影響を受けざるを得ないような、不確実な未来に
進んで飛び込むということをオススメしたいです。
また、本も多く読んで欲しいですね。
僕がビジネス書をたくさん読むきっかけになった1冊は
「7つの習慣」という本でしたが、ものの見方が大きく変わりました。
いろいろな本を読んでいると、いろいろな視点が見えてきます。
自分の中にいろいろな視点を持てるようにしておくことは、
これから始める社会人生活できっと役に立つと思います。