院長 喜田直江
設立 | 平成23年10月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.naoe-clinic.net/ |
このままでは、良い医者になれない!
学生時代は将来への考えはあまりありませんでした。
医学部に入り、4回生から具体的に医学を学び始めた時に
医者になる実感が初めて湧いてきましたね。
女医としてのメリットを生かせるという理由で産婦人科へ進みました。
そこで感じたのが圧倒的な人不足。
一人ひとりの患者様に思いやりを持って接するという、
人として当たり前のことすらままならないほど多忙な日々でした。
きちんと患者様と向き合うことができず、
「このままでは、良い医者にはなれない!」と感じるようになりました。
そこで、ひとまず産婦人科を離れることを決意し、
その後形成外科を経て美容外科へと進みました。
患者様ではなく、「お客様」
美容外科に入って衝撃を受けたのは、
自身が接しているのは患者様ではなく「お客様」だということ。
接客も必要で、こちらから向き合おうと努力しなければいけないということを知り、
それまでの経験との大きなギャップを感じましたね。
ただ、美容外科に進んだばかりの頃は、
大手に勤めていたためどうしても数をこなす必要があり、
流れ作業的に手術を行わなければならないうような日々が続きました。
コミュニケーションも十分に取れないままに進めてしまうので、
後になってトラブルが起こってしまうこともありました。
多忙な産婦人科では、
きちんと患者様と向き合うことができないと思い転科した美容外科でしたが、
ここでも自身で思い描く「良い医者」にはなることができませんでした。
これは、もう自分でやるしかない。
そう考えて、独立を決意しました。
女性の悩みに寄り添うクリニック
当クリニックでは女性特有の悩みを解決する形成手術を行っています。
男性にはわからない悩み、知られたくない悩みですので、
完全予約制で普段は一切男性の立ち入りを禁止しています。
このような形成手術は、大手のクリニックでは
数多くあるメニューの一つであることが少なくありません。
そのため、他院ではなかなか悩みを打ち明けることのできなかったお客様が、
それを解決するために、当クリニックにいらっしゃいます。
悩んで悩んで、それでも解決できずに思いつめてしまったお客様と
真摯に向き合っていくために、
カウンセリングからスタートです。
涙をぼろぼろ流しながら重い悩みを打ち明けてくださったお客様が、
施術を終えて笑顔で帰っていく。
そこに一番の価値と喜びを感じています。
なおえビューティークリニックのこれから
女性に関わる医療はずっと続けていきたいと思っています。
今は手術メインなのですが、
今後は内科的治療や漢方を使って更年期特有の悩みも解決していきたいですね。
同じようなクリニックを増やすというよりは、
今やっていることをもっと厚くしていきたい。
他の美容外科がやっていることを追うのではなく、
女性の悩みを解消することを追及していきたいです。
解決できる悩みなのに、
それが解決できる悩みであるということを知らない人が多すぎるのが現状です。
まずは幅広く情報発信をしていくことで、
そのような悩みを持つ人がいない社会にしていきたいと思っています。
雑誌やテレビ出演などにより情報発信をする一方で、
産婦人科の先生方への啓蒙活動も続けています。
産婦人科の先生方の中にも、
婦人科形成について知らない方が実は多くいらっしゃいます。
大学で教えてもらえる内容ではないことが、理由の1つです。
産婦人科では、妊娠や病気でなければ診察をしてもらえないし、
解決策も提示してもらえない。
そんな病院側の現状も変えていかなければなりません。
デリケートな話なので大々的に発信していくのは難しいのですが、
これからも地道にやっていきたいですね。
親身になれる関係づくり
女性ならではの悩みなので、
そこに共感できる人と一緒に働きたいと思っています。
お客様の中には、すっかり落ち込んで精神的に
病んでしまっている方もいらっしゃいます。
そのような方とも、思いやりを持って根気強く向き合っていけることが大切です。
医師・看護師という立場ではなく、
お客様に寄り添うことのできる相談相手のような立場でいられること。
そこが一番重要だと考えています。
当クリニックのスタッフは、
今では私以上にお客様に親身になってくれています。
お客様から電話がかかってきても、
「あ、〇〇さんですね」とすぐに分かる関係です。
ですので、彼女たちは”看護婦さん”とは呼ばれないんですよ。
皆さん名前で呼んでくださいます。
受付も含め、スタッフは皆、お客様と良い関係を築くことができているので、
手術中でさえお客様とお話をしていることもあります(笑)。
スタッフ全員がお客様に寄り添い、良い関係を築ける環境があります。
この環境があるので、新しく入ってきた人もすぐに馴染んでいますね。
文句を言うよりも、広い視野を。
目の前のことを追求するだけではなく、
幅広い選択肢を持つと良いと思います。
私も転科を繰り返していますので、
人によっては、コロコロとやることを変えているなどと、
悪い印象を持たれる方もいらっしゃいます。
一貫して同じことを続けることも、
もちろん素晴らしいことだと思いますが、
不平不満を言いながら続けるのならばやめた方がいい。
文句を言うくらいならやめて、別の道に進めばいいと思います。
壁にぶつかったら、その都度、自分の理想へ進める道を探すべきですね。
私もこのように寄り道をしながら歩んできましたが、
これまで経験してきたことは、
全て必要なことであったと感じています。
産婦人科の経験も貴重でしたし、
形成外科ならではのすごい縫合技術も学びました。
いろんな科をちょこちょこ動いていたように見えますが、
後悔は全くありません。
それらの経験がなければ今の自分はありません。
これまでの経験を活かし、自身で思い描く「良い医者」に近づいていけるよう、
日々前へ進んでいきたいと思います。