代表取締役 米田 周平

代表取締役 米田 周平

設立 2010年4月28日
事業内容
    • 飲食店の経営
    • 営業代行業
    • 経営コンサルティング事業
    • レトルト食品の販売・宅配業
会社HP http://arcs-co.jp/

木作業員→営業→経営コンサルタント…駆け抜けた青春時代

17歳の頃に抱いた夢は経営者になること。
「自分の人生を自分で作っていくために会社を作り、社会貢献していこう」と考えました。
30歳までの人生プランはかなり細かく計画立てていました。
25歳までに起業すると自分の中で誓いを立て、
そのためにはどうしたらいいのかということを考えて仕事探し、
営業力を養うために営業会社へ入って修業を積むことにしたのです。

営業は約3年やりました。
営業力を身につけたら次は経営力です。
そこで目をつけたのが経営コンサルタントという仕事。
しかし、経営コンサルタントというと大卒が当たり前。
高卒の自分には狭き門でしたが、
それでも当たって砕けろ精神で諦めることはしませんでした。

24歳で起業!

入社時こそ差がありましたが、そこは頑張りでカバーするのが私流。
とにかく25歳までに会社を作るという目標がありましたから、
そのためにはどんな内容の仕事でもがむしゃらにやってやると思っていました。

入った会社は中小企業向けに経営情報の提供やコンサルティング業務を行う一方、
フランチャイズビジネスにも参入していて、
外食、小売り、サービス業など全国的なフランチャイズブランドを育成しつつ、
加盟店開発代行業務や経営指導業務も行っていました。

そこで私もハタチそこそこながら店長に。
実績を作ったことも評価され、最年少で役職が付くほどに昇進しました。
その後も飲食業を中心とする多くの立ち上げに携わり、
ノウハウを吸収して24歳の時についにこのアークスを立ち上げました。

私利私欲のために社長を目指すという人もいるかもしれませんが、私はそのほぼ真逆。
男性だったら人生の大半の時間を費やすことになる「仕事」というものをより良いものにすべく、
働く良い環境を一人でも多くの人に与えたいと思って会社を設立しました。
私にとってはお金持ちになって豪華な食事をするとか、
贅沢な生活を送りたいということよりも、社会に貢献したい、
周囲にきっかけを与え続ける人であり続けたいと思う気持ちの方が大きいんです。

社員の幸せを追求

会社経営をしているといろんなことが起こります。
資本金10万円、マンションの一室から始めて少しずつ少しずつ大きくしてきましたが、
その間には寄ってくる人もいれば去っていく人もいました。
裏切り、妬み、嫉み、そして挫折…。
そう、一番苦労するのが人間関係です。

そのキーワードとなるのが
「お金」と「心」のバランスだと気付いたのが設立して1年ぐらい経過した頃。
お金だけでつながっているような人だとお金がなくなると離れていってしまいます。
では逆に心だけでつながっているから問題ないかと言えばそれもまた違う。
大事なのは両方のバランス感なんですよね。

そんな思いから辿りついたのが心重視のつながり方。
一緒に働く仲間内とはきれいな心でつながっているようにしたい。
私と一緒に働くことで心をきれいにしてもらいたい。
経営者として社員を思う気持ちです。

部下のマネジメントも大事なことですが、
私は完全にノータッチの姿勢をとっています。
それにはちゃんとした理由があって、
私が考える理想の社長とは常に大きな視点で、
客観的に見れていることだと思うからです。
今でも人手が足りない時などは現場に出て手伝うこともありますが、
極力現場には出ないようにしています。

現場に入って従業員と同じ視点に立ってしまうと、
目先のことが見えすぎてしまい、どうしても考えることの規模が小さくなる。
会社の拡大・成長は社長の考え方による部分も大きいので、
私の考えが小さくなれば会社の成長も止まってしまいます。
社員の幸せを追求するのであれば会社の成長も必要になってくるので、
社員のためにも成長をし続ける企業でありたいと思っていますね。

環境を作ることが社長の仕事

では社長としての仕事とは何なのか?
私は大きく3つの役割があると思っています。

1つ目は決断を下すこと。
これは決済する際や新規事業を行う時、新店舗を出店する時など、
会社としての方向性を決定する際に代表者として欠かせないものです。

次にやるべきことが社員に挑戦できるフィールドを用意すること。
社員の幸せのために会社を経営していると言いましたが、働く理由は人それぞれ違います。
もっとお金を稼ぎたいと思う者もいれば、やりがいが欲しいと考える者もいます。
仕事に対して望む物、求める物を与えてやるのが経営者としての役割であると考えます。

そして最も大事だと思っていることが、自分の心を磨くこと。
よく社員に成長してほしいと言っている経営者もいますが、
私は順序が逆だと思っています。
そもそも社員は仕事をしていれば自然と成長していくもの。
本当に心を磨き続けるべきは経営者自身ではないでしょうか。
自らが一人の人格者となることで、社員にはその姿を見せ、
模範となるべき存在でいることが大事だと思うんです。

会社は社長一人で動かしているわけではありません。
特に現場に出ていない私などは社員に食べさせてもらっているという感覚すら覚えます。
社員が一生懸命動いてくれるので会社も成長して、新しい夢を考えられるわけですからね。
そんな力を貸してくれる社員のためにも、
自分自身が早く立派な経営者にならねばいけないと思ってますよ。

カレーで世界を救う!

今は「B&R」というこだわりのカレーを提供する飲食事業を中心にビジネス展開をしていますが、
創業当初は不要品の買取からスタートしたんです。

そもそも事業内容など、細かい手段についてあまり考えたことがありません。
それよりも大事なのは会社を作った“目的(何のために)”です。
そして次に大事なのがその目的を“誰と成すか”ということ。
手段はあくまでも一番最後で大丈夫です。

何度も言いますが、
我々アークスの大目的は「社員の幸せのため=社会の幸せのため」。
それを今頑張っている社員たちと成し遂げたい。
一緒に働く仲間たちが幸せで充実した人生を送れていると感じてくれてさえいれば、
事業内容などは何だっていいのです。

今考えていることは、仲間たちと一緒にカレーで世界を救うこと。
普通に食べることすらままならないアフリカに進出し、
多くの人にカレーを食べてもらい、幸せになってもらいたい。
その時の笑顔を見ることほどワクワクすることはないですから。