代表取締役 金子 秀久

株式会社アーバンサービス 代表取締役 金子 秀久

代表取締役 金子 秀久

株式会社アーバンサービス
設立 平成18年11月
事業内容
  • リフォーム・増改築サービス
  • 賃貸管理サポートサービス
  • 現状回復工事サービス
  • 各種内装材販売サービス
会社HP http://www.urban-service.jp/

転職を繰り返した新人時代

ずっと建築関係の仕事に興味があったので、専門学校ではインテリアデザインを専攻していました。
会社の経営に興味があったのは学生時代からです。

会社全体の流れを見たいという希望がありましたので、大規模な会社ではなく、
2、3人規模の会社に入りました。もともと内装の世界はそのくらいの規模の会社が多いのです。

今振り返ってみると、自分が学生だった頃は考え方が甘い部分がありましたね。
僕は小規模の会社に入って店舗の内装を行っていたのですが、店舗の内装は
店が閉まった後に行うことが多いので、なかなか休みを取れなかったんです。

そういうところが気に入らなかったので、今の会社を起業するまでに6、7社経験し、
すべて2年以内で辞めていました。

1つの会社では続かなかったのですが、ずっと内装業界には留まって同様の仕事を続けていました。
転職を繰り返してもやはり同じ業界内だと時間の拘束は一緒なんです。
他の業界に転身しようとは思わなかったです。やはり内装業界が好きなんですね。

自分が甘かったなと思いました。本当に意識が変わったのは、自分で会社を起業してからです。
でも、ずっと同じ業界で仕事を続けてきたことがプラスになって今に生きていますね。

ワンルームマンションを借りて1人で企業

もともと僕は横浜出身で、学生時代は親と住んでいたのですが、起業する時に東京へ出てきました。

出身地の横浜ではなく東京で起業したのは、以前勤めていた会社で
東京の営業を担当していたので、お客さんとのつながりがあったからです。

一番初めはワンルームを借りて1人で会社を始めたのですが、来月の家賃が
払えるかどうか心配でご飯が喉を通らなかったというのは今も覚えています。

会社を始めた当時は休みをほとんど取らず、ガムシャラに働いていましたね。
お客さんに依頼していただいた仕事は必ず期日までに完成させるため寝ずに仕上げていました。

以前、時間的な拘束がきつかった会社を経験しているので、自分で起業をして会社を
始めた時は頑張れば頑張っただけ実になりましたし、それほど苦ではなかったですね。

内装業界でNo.1を目指して法人化

自分1人だけで会社を始め、知人に声を掛け手伝ってもらうこともありましたが、
2年間は1人でやっていました。

求人広告を出して社員を集め始めたのは5年前に会社を法人化してからです。

個人事業としてではなく、組織を作って展開しようと思ったのは、もちろん社員を雇い始めた
ということもあるのですが、やはり起業した以上、内装業界内で大きな会社にしたいと思ったんですね。

それと、お客さんにうちの会社と他の会社と比べてもうちの会社を選んでほしい、
どこへ出しても恥ずかしくないような信頼できる会社にしたいという強い思いがあったからです。

外部の講習に参加し、刺激を取り入れる

やはり一緒に仕事をしていく上で自分を含め、社員全員意識を高く持ち、
同じ思いを共有する必要があると思いますので、月に1度会議を行い、コミュニケーションを
よく取るように心がけています。

同じ業界でのみ付き合っていると柔軟性がなくなってしまうので、
社員には異種業界の方の講習会に参加してもらっています。

内装業界は職人さんが多いので、どうしても考え方のクセというか、
仕事に対して固執した考え方というものがあるんですね。
しかし、常に外部から刺激を取り入れ、新しい情報に触れていないとダメなんです。

お客さんから依頼を受けて仕事をさせていただいている、という意識がないと
仕事が続いていかないと思います。

外部の講習を受けた社員は人との接し方や話し方などを学び、仕事に対する意識が変化してきました。
分からない事は先人の教えに学び常に勉強。学習する姿勢が身につきます。

サービス業はスピードと技術力が命

会社の立ち上げ当時は、地域の不動産会社から依頼を受け、
賃貸物件を原状回復するための工事に特化していました。

のちにインターネットやホームページなどで宣伝を行い、一般のお客さんから
リフォームの依頼をいただくようになりました。

ホームページを活用することによってニーズが集まり、事業展開が広がってきた感じですね。

基本的な工事は自社で管理し、職人さんや大工さんに工事を依頼していますが、
極力自社で行うという姿勢でいます。

ですので、たとえばお客さんから「水漏れがある」と言われたら営業マンでも
補修や水道工事などをその場で対応する体制を取っています。

やはりお客さんから依頼されたらお待たせさせずに対応する、
スピードと技術力ということがサービス業では非常に重要だと思うのです。

学生へのアドバイス

僕が学生の時は本当に考え方が甘かったなという部分があるので、
社会で経験を積むことが大事ではないかなと思います。

自分で「これをやりたい」と思ったら、どんな形であれ、その業界に身を置くことがとても大切だと思いますね。

僕は何度も転職をしましたが、業界を変えなくてよかったなと今感じていますので、
興味のある業界に身を置いて経験を積み、継続していれば必ずよいチャンスや
キーマンに出会えると思います。そのチャンスをいかにものに出来るかが勝負だと思います。
失敗してもそれは必ず将来のステップになると思いますし失敗を恐れず飛び込んでいく
度胸とポジティブな気持ちが必要だと思います。

今後の夢

やはり内装リフォーム業界でのトップになれる様頑張っていきたいですね。
自分の考えに固執せずに、常にお客様の目線で物事を考えうちの会社に依頼して頂いた
お客様を最大限満足させる。そして「あいつに任せておけば大丈夫だ」と思われるような
存在でありたいです。

これを実現するには先を見据えたいい人材を確保する必要があると思いますし、
育てていかなくてはと思いますね。

社員はスキルを向上させるために不動産に関する講習会に参加したり、
各種資格を取得するようにしています。

リフォームは各種多様な業種に分かれているのですが、ただ下請け業者に
業務依頼をするだけではなく、責任を持って自分たちの会社の仲間で仕上げて行く
姿勢を大切にしたいと思っております。

求められる人材

やはり礼儀など、基本的なことがしっかりできる人。
あとは自分の思いをしっかりと持っている人ですね。

「何かやりたいな」とか、「何かをやらないといけない」という思いがある人ですね。
こちらからやることを言うのを待っている人よりも自発的に行動する人でないと
自分もそうなんですが、人は成長していかないと思いますし。

もちろん、自分のために仕事をしているわけですが、他の人のためだったり、
社会だったり、自分以外のことに目を配れることも大事だと思いますね。

うちの会社は少人数ですが、少人数でもできることってあると思うんですよね。
たとえばペットボトルのキャップは一人で集めるよりも5人で集めた方が多く集まりますよね。

5人で集めたもので何かしたいというのもありますし、今回の地震に関しても1人で募金
するのではなく、会社自体で集めてそこから何かをしたり、組織だから何かできることがあると思うんです。

そういう部分で何か社会貢献をしたいと思いますし、一人じゃなくてみんなで何か
一緒にやるんだという意識が持てると思いますね。