代表取締役 木村 幹夫
設立 | 2003年4月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.torus.co.jp/ |
「喜んでいる顔が見たい!」
私は大学卒業後、都市銀行に入行しました。
当時はまだアナログな時代で、紙と鉛筆が主流。営業の現場ではパソコンも台数が少なく、
表計算やデータベースを使える人はほぼいませんでした。
私は特にエンジニアの専門教育を受けたわけではありませんが、
当時から「今オフィスの中で紙でやっている仕事を、
PCとネットワークに載せれば各段に効率がよくなる」ことをすぐに確信しました。
自分のPC上でプログラムの試作品を開発し、
アナログな部分からデータベースなどでシステム化することを提唱していました。
もっと効率を良くして、みんなを喜ばせたい!この想いで、社内のシステムを開発しました。
提案すると好評で、実際に使ってもらうといろいろな意見をもらうようになりました。
システムを使っていただくユーザの数が増えてくると、
今度は一人一人に会って意見をいただくことが難しくなってくる訳ですが、
それを解決するために掲示板を設置しクレームや要望が一目でわかるようにしました。
改良のPDCAサイクルを早く回す事が良いモノを作るコツであることに気付いた瞬間でした。
この経験もあって、巨大銀行の合併時のマネジメントシステムの開発も任され、
3か月という短期間で開発したこともありました。
自分が作ったものが人に評価され、喜んでもらえる楽しさを知った私は、
今度は自分で作ったものをマーケットに売り出してみたいと思うようになりました。
そして銀行を10年務めた後、2003年に株式会社トーラスを設立しました。
トーラスの強み
私たちが大切にしているのは、お客様が要求する仕様書だけではなく、
実際に使用する人がどのような動きをするのかまで考えます。
お客さまの声から生まれた「見える化くん」
良いシステムはお客様のクレームがなくては創れません。
お客様が先生です。
私たちはそういうお客様の声を大切にしています。
「見える化くん」もお客様の声がきっかけで開発したもの。
あるお客様から、「せっかくトーラスさんにウェブサイトを作ってもらったが
アクセス数が足りない。ぜひアクセス数を向上して欲しい。
ヒトの集まる家のように、ヒトの集まるサイトにして欲しい。」
と言われました。
サイト構築は得意分野でしたが、アクセス向上は
当時の私たちにとっては専門外のシステムでした。
お客様には正直に「私たちには経験の無い分野です」と伝えた上で、
お客様のビジネスの目的を達成する為にリスクを取ってチャレンジをしました。
現在の問題がどこにあるのか、調査し問題点を洗い出すところからスタート。
必死で創り上げ、4か月後には7倍のアクセス数にできました!
木村社長の選ぶ漢字一字
「志」
これがないと何も始められませんよね。
志とはその人の生き方そのものだと思います。
求められるのは「素直さ」
一番大切なのは先入観なく人の意見を聞くことができる素直さだと思います。
頭が良くても先入観のある人は行き詰まります。
色メガネでモノを見ないこと。
素直に聞いて、その人の役に立つにはどうしたらよいかを考える。
「誰かの役に立ちたい!」という情熱が、良いものを生み出すと思います。
学生の皆さんへ:リスクを恐れずに挑戦しよう!
リスクを取って挑戦できる人は、「これをやりたい!」という“志”があります。
だからリスクを取れるし、周囲の人に反対されてもやりたいことに進んでいける。
みんな失敗を怖がるけども、失敗は成功への通らなければならない通過点。
そこを楽しめる人はベンチャー企業に向いていますね。
トラブルや失敗は良いことの前兆です。
マイナスをプラスに持っていけるかどうかが、成功への大きなチャンスだと思います。
リスクや失敗を恐れず、自分がやりたい!と思うことに挑戦してください。