代表取締役 杉田 浩一

代表取締役 杉田 浩一

設立 2012年4月
事業内容
    • 東南アジア進出における戦略立案
    • M&Aアドバイザリー/その他資本提携に関するアドバイス
    • 東南アジア主要各国における業種別リサーチレポート作成
    • 東南アジアにおける市場調査
会社HP http://www.j-asa.com/

東南アジアへの視点

私は、元々外資系の投資銀行で働いていました。
そこで行っていたことは、主にM&Aのアドバイザリー業務。
今の弊社の業務は、そこで積み重ねてきた経験の延長線上にあります。

過去15年間投資銀行で働いているうち、
一番長く身を置いていたのはUBS証券会社というスイスに本社がある大手の投資銀行です。
この投資銀行本部のM&Aチームに10年程在籍して、
国内企業間のM&A案件や、国をまたいだM&A案件に幅広く関わっていました。
その後、米系の投資銀行であるフーリハン・ローキーへ移り、在日副代表を務めました。

独立する前の当時から、現在弊社が取り組んでいる東南アジアへの視点は持っていました。
日本企業におけるアジア市場への関心がより高まるにつれて、
お客様からの「アジアでいいM&A案件はないか」という話が増えていきました。

しかし、私が在籍していた外資系投資銀行では、
欧米系ということもあり、メインはアメリカやヨーロッパの案件でした。
一方で、東南アジアの案件は比較的小規模な割に、法制度面等の遅れから、より難易度の高い案件が多い。
従って、大手の投資銀行は、あまり積極的に扱いたがらないケースが多かったのです。

しかし、クライアントのニーズがそこにあるならば、よりチャレンジングな環境こそ、
むしろ差別化の要因になりうる。
そう考えた私が、自ら立ち上げた東南アジアのM&Aを専門に扱うアドバイザリー会社。
それがアジア戦略アドバイザリーなのです。

最高品質のアドバイスサービスの提供

この様にして立ち上げた弊社ですが、幾つかうちの守るべきポリシーがあります。

そのうちの一つが、「最高品質のアドバイザリー・サービスの提供」。
ここでの「最高品質のサービス」とは、お客様の長期的な利益の最大化を重要視することです。
つまり、お客様の長期的な成長や企業価値向上に寄与するサービスという事です。

もし、短期的な視野でのアドバイスを行うと、
場合によっては、その選択が遠い未来にクライアントにとってデメリットとなる可能性が出てきます。
案件によっては、今やる必要がない、あるいはやらない方がいいケースもありますが、
我々は長期的な点から直接そうクライアントに伝えることもあります。

場合によっては、目先の事に対してアドバイスを行ったほうが、
短期的には自分の収入になることもあります。
しかし、長い目でのクライアントからの評価を重視する以上、その様な選択は我々にはないのです。
弊社の基本スタンスとして、
その選択が本当にクライアントの将来にとっていいかを見極める事を
大切にしていきたいと思います。

アドバイザリー業務とリサーチ業務

この最高品質のサービスという考え方は、事業内容にも大きくかかわってきています。
弊社が行う業務の軸は大きく二つです。

一つはアドバイザリー業務。
M&Aのアドバイス、海外進出のアドバイスから、
実際に進出した後に問題を抱えた企業へのアドバイス等を主に行っています。
海外進出はリスクの海を渡るようなもの。苦労をしている会社が多い中、
その会社それぞれの問題点に的確に対応する事を大切にしています。
他の会社では扱えない案件についてであっても、
しっかりとしたサポート体制をもって取り組んでいます。

二つ目はリサーチ業務。
最高品質のアドバイスに不可欠なもの。
それが、この現地業界のリサーチとなります。
より正しい海図がなければ、安全な航海が出来ないのと同様に、
より正しい現地情報が、直接アドバイスの質に影響してきます。
ただ実際のところ、東南アジアの多くの国では、日本のように業界情報が整備されていません。
従って、どこに岩が隠れているか、どこが海流が速いか等、
新興国投資の海でリスクがどこに存在するのかを意識したレポートの作成を心がけています。

ここで重要なのは、リサーチ・レポートの作成は
あくまで投資する側の目線で行われているという事。
実際の進出や事業展開において、
どのような点が苦労するのか、何が問題なのかを深く分析しようとしています。

弊社の三つの強み

弊社の事業の強みや差別化は、大きく三つあると私は考えています。

まずは、我々にしか出来ない現地リスクに即したアドバイス。
常々、東南アジアの国々に向き合って、
この地域の案件を多く手掛けているからこそ分かる対応方法など、
地域特化ならではの強みが1点目の差別化ポイントです。
その国の業界特性、商慣習、国民性の違い、法制度等、交渉スタイル等、現地の特徴を多面的に分析し、
過去の経験に照らし合わせて最適な回答を提供するよう心掛けています。

そして二点目は、先ほどお話した投資目線でのリサーチ・レポート。
弊社は、実際に投資する際や海外進出のリスクを、現地での情報を抽出し作成しています。
日ごろ、アドバイザリー業務を行っているからこそ書ける、実際に使えるレポートの作成を
心がけています。

そして三点目。
それは東南アジアに点在する駐在員の存在です。
弊社は創業一年目から、東南アジア主要各国に駐在員を置いています。
そこから得られる生の情報は、アドバイザリーやレポートに生かされています。

違いを提供できるアドバイザリー

現在意識して取り組んでいる最高品質のサービス。
この取り組みを、より突き詰めていく事地道な作業こそが、今後につながる道なのだと考えています。

現在、弊社はおかげさまで主に口コミでの評判から、
「東南アジアに特化した、違いを提供できるアドバイザー」として少しずつ理解されつつあります。
お陰様で、引き合いは増えているのですが、
その一方で、入ってくる案件の量に対応しきれていないというのが現状です。

従って、海外での案件に対応できる社員を、今後一人一人育て上げる事が課題喫緊の課題となっています。
ただ、人を育てるのに近道はないと考えており、
弊社のコンセプトに賛同する方を、少しずつ質を高めながら増やしていくしか方法はないと思っています。
教育には手間がかかります。
そしてコストもかかり、時間もかかります。
しかし、私が追い求めるものは、それらを地道に追い求めた先にこそあると考えています。

その先の事は、私の頭の中に様々に浮かんではいます。
しかし、何よりも優先すべきは、まずは目の前の案件に一つ一つ注力すること。
これからの一年間を使って少しでも多くの案件に関わりながら、その次の目標を目指していきたいですね。

求める人物像

クオリティに対して妥協しない人。
これが、弊社の求める人物像の初めの条件となります。
「流してやればいいや」「このくらいの水準でとりあえず十分」
などと考えてしまう人は、必ずついてくることが出来ないでしょう。
あくなき向上心をもって、成長をめざす人。
弊社は、その様な人間が活躍する場となります。

そして、きれいな仕事にこだわらない人という事も重要でしょう。
M&Aや海外進出というと、ともすればきらびやかなイメージを思い描く人もいるかもしれませんが
実際のところは、泥臭い仕事も少なくありません。
チームの一員として、その様な仕事に取り組めるかという事も大切な要素です。

法律に対する理解や、会計税務、バリュエーション等、
このような仕事を行う際に知っておくべき内容は幅広く存在します。
ただ、技術的な面以上に、精神面がより重要だと考えています。
自ら何をするか考えられる人。人をだまさない。プロ意識を持っている。
更にはサービス業としてのメンタリティも問われます。
お客様に幸せになってもらいたい。
案件で忙殺される中でも、心に余裕をもって、この様に考えられる人物が求められています。

このように、多面的な角度から、常に成長が求められるのが、この業界の特徴だと思います。
従って、常に向上心を持って、よりプロフェッショナルになりたいと思う方、
自分の市場価値を高めていきたいと思う方にとっては、
うってつけなフィールドだと思います。
我々も、あくなき向上心を持つ人材と、共に働いていきたいと考えています。