代表取締役 平林 周
設立 | 2013年11月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://marketinghigh.co.jp/ |
起業するキッカケを探しボランティアを始めた
私は大学卒業後、大手IT企業に入社しました。
その会社を選んだのは、業種業態は問わず、
優秀な経営者のもとで働きたいと考えていたからです。
いつしか私自身も起業をしたいと思っていたこともあり、
営業職を希望して入社しました。
しかし、私が配属されたのは、
全く今まで経験したことのないシステム開発でした。
なれないプログラミング言語と戦う日々が始まりました。
キャリアという道をはずれてしまった挫折感と焦りが重なり、
仕事に精をだすことが出来ない日々が続きました。
社内でも1人前どころか半人前にもなれずに、
ただ出社してやる気なく過ごす日々が続いていました。
「自分の人生に何らかの変化が欲しい」と、悶々と日々考えていました。
そんな時に、東日本大震災が起きました。
若者がボランティアに積極的に参加する姿をみて、
私も何かしようと考えて、パソコンのボランティアをはじめました。
社内では落ちこぼれのSEでしたが、
パソコン初心者の相手であれば少しは手伝えるだろうと思ってのことです。
何より、なんでもいいから今までと違う何かを始めたいという想いが先行していました。
まず、ボランディアの対象者と出会うために、知り合いの方に相談をしたところ、
メルマガで3000人に紹介していただき、
50~60代のNPOの代表や会社経営者など10名近くから応募をいただきました。
応募いただいた方のお宅に訪問して、
「エクセルの使い方を教えて欲しい」
「インターネットにつながらないから直して欲しい」
「新しくパソコンを購入するつもりだが、WindowsとMacのどちらがいいか」
など、ざっくばらんに相談を受けて、
修理したり、使い方を教えたりしていました。
ボランティアを始めてみると面白いことに気が付きました。
それは、終わり際に毎回同じ質問を受けていたことです。
「ところで平林さん、ホームページは作れますか?」と。
当時はホームページの作り方を知りませんでしたが、
勉強すれば出来るだろうと思って引き受けたところ、少しお小遣い程度の収入なりました。
ホームページの単価は1件約5万。
「もしかしてこれは仕事になるのでは?」
と、起業を意識するようになります。
ホームページ制作会社は、とっくの昔に飽和状態になっていると思っていました。
実際、今でもその通りだと思います。
しかし、まだまだ手の届いていない市場もあるんだな、と確信しました。
人生を変えたキーマンとの出会い
ボランティアを続ける中で、私は大きなキーマンと出会います。
その方はボランティアで知り合った投資家の方で、
宮殿のようなリゾートマンションに住んでいて、
明らかに今まで出会った人種と違う感覚がありました。
「これから平林さんはどういうことをしたいのですか」
と聞かれたので、当時強い関心を持っていた
ソーシャルメディアが世の中をどう変えるかという話を熱く語りました。
話し始めると
「キミの話は面白く、エクセルを教えてもらうのはもったいない。
もっと経営戦略について教えて欲しい」
と言ってくれて、そこからさらにヒートアップしました。
ソーシャルメディアが世の中をどう変えるのか?
コミュニティがどう形成されるのか?
個人の生き方や価値観がどう変わるのか?
その時思っていた持論を2時間ほどお話させていただきました。
すると、予想もしない一言をいただき、私の人生が一変しました。
「平林さん、ウチの会社の顧問になってくれないか?」
全く予想もつかないキッカケから、
大学時代から憧れていたコンサルタントとしての道を歩み始めました。
それから、その投資家の方は私にいろんな社長を紹介してくれて、
月2万~3万程度の小さい顧問契約を取れるようになったのです。
収入の先は見えないが、これなら今の悶々とした人生から脱却して、
起業家としてのキャリアをスタート出来ると思い、
本格的にコンサルタントとしてキャリアを歩み始めました。
それから今に至るまで様々なキーマンとの出会いの連続で、ここまできました。
これは私だけではなく、誰もが同じことだと思います。
キーマンというのは、少なからず誰にでもいます。
人生を変えるのは間違いなく人との出会いです。
キーマンは狙って出会えるものではありませんが、
種を蒔いてアンテナを高く持てば、必ず出会うことが出来ます。
ただなんとなく生きていても、
キーマンの存在にそもそも気付くことが出来ません。
偶然の出会いを必然に変えるのは、
キーマンではなく、自分の意識次第です。
キーマンと出会うための『15歳差理論』
今までたくさんのキーマンに引き上げてもらって今があります。
そのキーマンは不思議なことに、ほとんどが15歳上の方々です。
私の15歳上の方は40代前半で、
そもそも人口が多いということはあるものの、
友人の起業家と話していても同じような現象が見られます。
私は現在26歳です。
クライアントのほとんどは40~55歳のコンサルタントです。
不思議と30代の少し年上のクライアントはほとんどいません。
どうやら、少しの歳の差だと、
嫉妬感があったり、競争する意識が生まれてしまうようです。
逆に、15歳離れていると一回り違うわけですから、
同じ土俵ではないので、素直に意見を聞き入れられるのです。
自分に置き換えてみると、確かにそう思う一面があります。
同年代の起業家にはライバル心がありますが、
15歳以上離れている起業家に対しては素直に意見を聞くことができます。
世界観も、感覚も、スキルも、考え方も、違いますからね。
統計的に何か調査データがあるわけではないのですが、
私はこの現状のことを『15歳差理論』と名づけています。
もしかすると、あなたのキーマンも15歳俊の離れた先輩かもしれません。
異色な存在同士の組み合わせから新しい発見や成長は生まれます。
特に学生さんは、学生同士で付き合っているともったいないですね。
もっとステージの違う人と積極的に話しかけるべきだし、友達になるべきです。
ちなみに、『15歳差理論』の幅は長期トレンドでは狭くなると思います。
何故なら、現在はSNSを通して気軽に「おはよう」と言い合える時代だからです。
仕事では上司でも、SNS上では友達のように表示されます。
つまり、権威性が薄れて、関係がフラット化しています。
SEとして社内に引きこもっていたサラリーマン時代には想像できませんでしたが、
私は40代や50代の友達がたくさんいます。
年齢の壁はどんどん薄くなっているし、薄くしたほうが刺激があっていいと思います。
血が入った目標だけが必ず叶う
私は長期ビジョンを持っていません。
よく「人生をどう生きるか長期的な目標を持て」など言われていますが、
そんなの必要ないと思っています。
まだまだ社会経験のない私くらいの年代の人が、
50歳、60歳、80歳、死ぬまでの未来の計画を立てるのは早いです。
明日、最高でも1年後。
これを変えることが出来なければ、何もなすことは出来ません。
どうせ無理して抱いた目標が叶うことはありませんからね。
「目標は書けば叶う」と聞いてたくさん目標を過去に書いていますが、
全然叶っていないことばかりです。
一方で、血が入るほど強く思ったことだけが必ず達成されます。
自分の経験を振り返っても、クライアントのことを振り返っても、そうです。
寝ても冷めてもそのことだけを考えているような状態、
それだけは達成できないと死ねないと思うほどの目標。
こういう血が入った目標だけが達成されます。
私の年代であれば、そもそも10年後すら分かりませんよね?
まだまだ社会人としても私は未熟で、知らないことがたくさんあります。
今描く目標なんて、所詮は今のショボイ自分が描く夢。
人間の成長に合わせて興味関心なんて変わって当たり前です。
例えば6歳の少年が「将来はサッカー選手になりたいです」と言ったところで、
それにどれだけの意味があるのでしょうか?
私はコンサルタントが天職だと確信していて、
毎日最高に充実した日々を過ごしていますが、
6歳の頃はコンサルタントという職業を知りませんでした。
この道にいけば、“おそらく”合っている。
先は見えないけど、また何とかする。
それくらい、ざっくりとした判断と覚悟があれば何でもいいのです。
大事なことは今を懸命に生きること。
今見ている世界が今の自分の正解です。
大切な考え方は「変わることを前提に、目標を立てているか」なのです。
今できることは、今の自分が考えられることに覚悟を決めて取り組むことのみです。
考えないと思い出せない目標に意味はありません。
血が通うほどの強い思い入れのある目標だけを立ててください。
そうすれば、いつの間にか必ず目標が叶っていますから。