代表取締役社長 石川知佳
設立 | 2007年8月29日 (社長就任は2013年8月から) |
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事業内容 |
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会社HP | http://anything-inc.co.jp/ |
サラリーマンになりたくなかった
もともと起業家思考で、
13~14歳頃からスーツを着てネクタイを締め、満員電車に乗るのは嫌だと
自分の中にサラリーマンになるという選択肢はありませんでした。
就職する前はミュージシャンとしてインディーズでCDを出してツアーを回り、
今有名なミュージシャンがデビューする前に一緒にやっていました。
その頃はプロになるという意識で、
音楽で飯が食えるならサラリーマンにならなくてもいいと思ったのが起業のきっかけです。
父も経営者という背景も起業に至った経緯にありますが、
僕が20歳の時に父がALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病にかかりました。
それをきっかけに大学を2年で中退し、父の会社で2年間働きました。
当時は仕事とバンドをしながら6年間は父の介護をしていました。
人口呼吸器をつけているため、夜中も2時間置きに起きて痰を吸引したり、
下の世話をしたりという生活を送りました。
実際に父と一緒に仕事が出来たのは僅か3ヶ月位でしたが、
その3ヶ月間が今の自分のビジネスの原点になっています。
バンドでプロを目指すために本気で活動していましたが、限界を感じ
これ以上やっても飯は食えないと判断し、
ネクタイを締めてサラリーマンになることを決意しました。
努力は夢中に勝てない
父の会社で働いた後に初めて就職したのが、某飲食店を展開している大手企業。
そこでは新入社員が200人中、同年代なのに私は新卒ではない為、
中途採用枠で僕は一人でした。
でもその中で2番目に早く店長に出世したのが、
サラリーマン時代の成功体験の始まりでした。
その会社自体が起業家思考の会社で、採用費や何を仕入れるかなど、
一つの店舗の裁量権を与えてくれるんです。
そこで店舗経営を学ばせてもらいながら、
がむしゃらにやっていたら結果がついて来たという感じです。
しかし、人よりも労働時間は長かったと思います。
昼の3時から翌朝8時まで週7日で働き、
店舗で寝泊まりするなど、全ての時間を仕事に費やしていました。
でも、仕事が楽しかったのでキツく感じることはありませんでしたね。
有名な言葉で、
「努力は夢中に勝てない」というのがありますが、
まさにこれに当てはまると思います。
飲食店勤務のあと、経営に必要な事を学ぶ為、
逆算を立ててインセンティブ制度がある営業会社にて営業を学び、
ネット専業の広告代理店でマーケティングを学び、
今の事業の礎になる事を経験しました。
その後、仕事を通じて一人の経営者と会った事がきっかけでサラリーマン生活に終止符を打ち、
起業の道に進むことになりました。
働いて楽しいか
僕は大学で心理学を学んでいました。
根本の経営学を学ぶよりも
心理学を学ぶ方が経営に近づけるという確信が17~18歳の時にあったんですよね。
結局、音楽も仕事も人が成すものだと思っていたので、
人の感情をコントロール出来たり、感情を汲み取れる心理学を学びたいと
大学では心理学を学んでいました。
それが、様々な場面においての取捨選択の根底にあると思います。
恐らく人と違った事をやるのが、
この時代を勝ち抜いていく術なのかなと感じています。
皆が右に行くのなら左に行く方が楽しいですし、
そうすると人と違う答えが求められますよね。
人と同じ人生は歩みたくないというのが大前提にありますから、
やっている事業は他と変わらないかもしれませんが、
中身、サービス内容は全く違うものですね。
考え方も含めて。
また、僕は仕事をする上で
自分の感覚だとか直接会って五感で感じた情報を凄く信用しています。
データなどの情報だけを見て惑わされることはなく、
将来を見据えてお客様をお断りすることもあります。
こういった選択の自由は経営者の特権ですね。
そのようにして、自分が好きな従業員、好きな仕事、
好きな取引先を選ぶことが出来るようになると、
ノンストレスで仕事をしていても楽しいですよ。
覚悟をもって共に働きたい
今後の事業ビジョンは大きく掲げるものはないです。
100億とか1000億とか、同い年の経営者でも目標で掲げている人がいますが、
私は全くないですね。
共に歩んでくれる仲間が居るのであれば、
その人達に絶対に不自由はさせずに、
「一緒に働いて良かった!」
と言ってもらえるよう、
自分が背負える範囲内でではありますが、その責任を背負う覚悟でいます。
目標を立てる事は大事ですけど、まだその器にないというか、、、
経営者としてはまだ1年しか経っていませんが、
売上は右肩上がりに伸びています。
ですがこの結果は、自分の考えだけでは絶対に成し得なかったことです。
周りにいい人達がいて、いい人達に囲まれていたからこそなんですよ。
その人達を紹介してくれた人で、起業のきっかけになったのが
グループ会社の株式会社レントラックスの金子社長なんですが、
毎年、着実に増収増益を続けている企業で、
僕にとっては金子社長が一番近い存在のメンターです。
強いて言うのであれば今後は背負える範囲内で、
僕が関われる人の数を増やしていきたいと思っています。
目先の数字を追うのではなく、
いい人間を雇えば、自然と事業は大きくなっていくことができると思っています。
自分が本気にならなければ自分の人生を誰かに決められることになる
僕は、自分がなりたい理想像になるまでに10年かかっていますが、
今の若い人達は、僕が学生の頃よりも色々な情報があると思いますので、
もっと早いスピードで成長するチャンスがあると思います。
自分がなりたい人物像があるのであれば、
小さな企業の起業に参加するのもひとつだと思います。
それに携わることによって、成長するスピードももの凄く早いですからね。
現在、僕の下で働いてくれている社員の一人が、
就職説明会のみならず、面接も100社受けていくつも内定をもらったりと、
本気で自分の人生を考え、本気で就活していました。
そのくらいの情熱を持ってやらないと、
万が一にも就職先を間違えた時には、
自分の人生を自分以外の誰かに決められてしまうことになってしまいます。
会社を自分のパートナーとして、
本当にこの会社に就職したいと思える企業選びに、
努力を怠らないで欲しいと声を大にして言いたいですね。
自分の人生を決める上で、就職先は大変重要だと思いますので、
そこは絶対に妥協するなと皆さんにはお伝えしたいです。
そして、そういう気持ちのある方と一緒に仕事がしたいと思っています。