代表取締役 公文 善之
設立 | 2009年6月1日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.synphonie.com/ |
フリーのエンジニアとして稼いだ学生時代
小さい頃からピアノやブラスバンドに打ち込み、
大学時代はバンドを組んでギターに熱中。
そんな学生時代を歩んできたので、
就職活動では漠然と音楽関係の仕事をイメージしていました。
しかし、入社直前に、大学院に進むことに。
悪い先輩に大学院に誘われ、言われるがままに進学してしまったのです笑
そんな、いきなりの決断だったので、
もちろん進学にかかる費用はすべて自分で出しました。
そこで、奨学金を受けつつ、パソコンを使って自分で稼ぐことにしました。
これが「自分で稼ぐ」ことに目覚める第一歩でした。
初めてパソコンにふれたのは、中学生の時。
祖父からパソコンをもらったのですが、
とても古く何もソフトが入っていない状態でした。
そのため、使うには自分でプログラムを書くしかありません。
そこで、本を買ってきて自分で勉強し、ゲームなどを作って遊んでいました。
大学2年生からはインターネットにふれ始め、
自分でプログラムを書きサイトの立ち上げ等を行っていました。
その延長線上で、大学院の時は複数の企業に出入りし、
フリーランスのエンジニアとして仕事をして稼いでいました。
しかし、それをビジネスにしようとは、まだ全く思っていなかったのです。
大学院修了後は、当時仕事をもらっていた会社の中の1社から誘われて入社。
一プログラマーとして雇うのではなく、
「一緒に会社を大きくしてほしい」というメッセージに魅力を感じたからです。
同年代のベンチャービジネスに衝撃を受けた
入社から2ヵ月後、
ベンチャー立ち上げプロジェクトに参画しないかという誘いがあり、
役員として参加することになりました。
学生時代からフリーランスとして働いていた経験が買われたのだと思います。
そこでは、自分と同年代ですでにベンチャービジネスをしていて、
ものづくりをビジネスにしている仲間に初めて出会いました。
実は、ここでもう一人の代表安徳と出会ったのです。
自分がそれまで見てきた同年代の人とは、
考え方も仕事の進め方も全く違っていたので、大きな衝撃を受け、
非常に勉強になりました。
「日本のインターネットをおもしろくしないか」と言われ、ヤフーに吸収合併
会社設立から1年後、増資のため、引き受け先を探すことになりました。
いろいろな企業の方と会った中で、ヤフーからの、
「一緒に日本のインターネットをもっとおもしろくしないか」
という熱意に共感し、吸収合併を決意しました。
入社当時、ヤフーの社員は250人程度。
それが、8年後に退職する頃には4千人を超えていました。
ベンチャーから大企業になるまでの過程を見ることができたのは、
非常に勉強になり楽しい経験でした。
2009年に独立。BtoCに特化して自分たちのものづくりを追求
しかし、ヤフーに会社を売却したことによって、
自社の事業を最後までやり遂げられなかったことに対する心残りがありました。
ベンチャーで、自分のリスクで自分の責任でビジネスをしたい、
という思いを持ったままヤフーに入ったので、
元の会社のメンバーと、
「いつかは自分たちでやりたい」と事あるごとに話していました。
そして、2009年、安徳と2人で株式会社synphonieを設立。
初めから、
「インターネットモバイルのマーケットでBtoCの事業をする」と決めていました。
BtoBの場合は、クライアントありきで、
自分たちが本当にやりたいことができるとは限りません。
一方、BtoCだと、ものをつくるまでは1円も売り上げがないというリスクはありますが、
小さい会社でも自分たちが事業の主体になれるところに魅力を感じていました。
そもそも、ヤフーはそのビジネスで大きくなった会社です。
辞めたからには、同じ土俵でヤフーと勝負できる会社になろう、
それが、残してきた人に対しての礼儀だと思っています。
熾烈な戦いが続くソーシャルアプリ界。2011年は決戦の年!
私たちが取り組んでいるソーシャルアプリケーションの世界は、
非常に競争が激しいところです。
起業時には存在しなかった市場が、
2年間であっという間に千億円を超える市場になりました。
数千の企業がひしめく中で、
事業としてやっていけるのは上位の数十社に過ぎません。
生き残るために、日々熾烈な戦いを繰り広げています。
そして、ようやく戦えるステージに立つことができ、
2011年はいよいよ決戦の年。
それを乗り越えたら、海外進出を視野に入れています。
起業はものづくりの延長線上、社長業はその手段
社長というポジションには全くこだわっていません。
自分よりも適任の人がいたらお願いしたいと思っています。
よく、「会社を大きくするには自分よりできる人を入れろ」と言いますが、
ひたすらそれをやることが大切ですね。
その結果、気付けば魅力的なメンバーが集まっていました。
音楽に打ち込み極めた経験がビジネスにも活かされる
今の自分があるのは、
学生時代にひたすら音楽に打ち込んでいた時期があるからだと思っています。
私は、ただバンド活動をしていたのではなく、
音楽の仕組みに興味があり、
音楽理論という、基礎の理論を学びました。
「なぜその時にその音を使っていいのか」ということまで学んだ上で、
たくさん弾いて、自分らしさを身につけて……と、
仕組みを体得するまでは非常に長い道のりでした。
複雑なロジックで組まれたものを、
聴く人の心に訴えるように表現しないといけないので、
実はすごく高度な世界なのです。
プログラムも同じで、一度仕組みを修得できれば、
何にでも応用できるようになります。
そして、「スキルを身につけるためのスキル」を身につけることができました。
だから、仕事をする中で、新しいことを身につける必要があっても、
全く恐れることはないのです。
「やったことがないからできません」と言ったことは一度もありません。
学生のみなさんも、ぜひ何かに打ち込んでほしいですね。
それは時間がある時にしかできません。
なんでもいいので、自分の本当に好きなことを突き詰めて、
最後までやり切る経験をしてください。
ちなみに、私が最初に内定をもらった会社の面接では、
とにかく音楽に打ち込んだ話しかしませんでした。
コンピューターの話は全くしなかったのですが、
「技術者として即戦力だ」と言われ、即内定を頂けました。
たくさん考えて悩んで、物事をきわめるという経験をすると、
未知の仕事でも展開することができるのです。