代表取締役 吉岡 豪麿
設立 | 1975年4月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.new-empire.co.jp/ |
未知の業界へ
昨年までの約30年間、私は規模もフィールドも、
現在の会社とは全く異なる環境で働いていました。
いわゆる大企業と言われる金融機関で、
国際金融資本市場に関係する仕事をしていたのです。
正直、輸入車部品業界で会社経営に携わることなど
全く想定していませんでした(笑)
我社は、妻の祖父が創設したニューエンパイヤモーターにそのルーツがあります。
社名からイメージされる通り、
日本では極めて稀な独立系の「輸入車部品の専門商社」です。
また、当社が取り扱う外車部品はいわゆる純正品だけではなく、
外車ユーザーのメンテナンスコスト抑制のために、
主要メーカーによる高品質なOEM製品を中心に調達・在庫を行っています。
その上で、国内外に築いてきた強固なネットワークを通じ、
高品質商品を市場に供給できるという点を強みに伸びてきた会社であり、
「輸入車部品のニューエンパイヤ商事」というブランドとしての地位が市場に確立されました。
しかし、かつては高収益を謳歌したこの業界にも(だからこそ)新規参入の増加が加速し、
ダンピングを中心にシェアを奪い合う競争が激化しています。
当然、我社もその熾烈な競争に巻き込まれることとなりましたが、
そうした急速かつ激しい変化への対応が適切に行われておらず、業績は悪化を続けていたのです。
私が当社の代表に就任した最大の理由は、
元代表であった妻の伯父が他界した後、
既述の急速な環境変化に適応できなかった当社の経営を
根本的に再建するためだったと言えるでしょう。
ただ、ほぼ半世紀の間全くブレの無い当社の企業理念を、私は高く評価しています。
「信頼される部品供給を通じ、外車ユーザーの満足を追求」
ダンピング激化で粗悪品も出回る中、
自社の利益だけではなくユーザーの満足を最優先に考え、
一貫して品質に絶対の自信がもてる商品だけを市場に安定供給し続けてきたのです。
これは「ブランドは信頼によって築かれる」ことの証。
経営者として常に肝に銘じています。
中小企業のダイナミズム
金融業界から当社への転身には、門外漢であるがゆえに相当の困難が伴いました。
ただ、幸いにも私の長年にわたるキャリアは、
グローバルなマクロ経済や金融資本市場のみならず、
個別の企業や経営者を分析・評価し将来を予測するというものでした。
このキャリアを活かした新たな挑戦の場、それが当社の経営再建だったのです。
経験上、大企業と中小企業の決定的な違いは「施策の計画策定⇒実行」までのスピードです。
大企業では、トップダウンにしろボトムアップにしろ規模の問題からどうしても時間がかかりますが、
中小企業では、ほぼダイレクトに「意思決定⇒計画策定⇒実行」が進行します。
この即時反映のダイナミズムこそが、中小企業にしかない極めて重要な成長要素なのです。
私は、このダイナミズムを活用した「当社の再生」に半端ない情熱と覚悟を注いでいます。
この情熱と志こそが、
ベンチャーではない当社がこのサイトに掲載される理由なのかもしれませんね(笑)
危機感、やる気、情熱
当社に入社直後から強く感じたことは意識改革の必要性でした。
過去の栄光に満ちた時期を経験した社員が多かっただけに、
正確な現状認識と環境変化に適応した行動計画が必要だったのです。
まず、私は全社員の人となりを把握することに努めました。
社内での面談だけでなく、
ランチや飲み会に出かけるなど膝詰めのコミュニケーションを徹底し、
社員一人一人の属性に合わせた意識改革を行おうと。
こうした社員との触れ合いの中で強く感じた事の一つに「危機感」の履き違えがあります。
誰もが「今のままではいけないという危機感」を抱いてはいるものの、
「何をしていいのかわからない」と訴えていました。
しかし、それは本当の「危機感」ではなく、
ただの「不安感」でしかないと私は考えています。
本当の「危機感」とは、現状の打開のため自分がなすべき事を正確に把握し、
それに不足している部分を埋めようとする意識の事だと思うのです。
さらに、全員が「やる気がある」と言うのに、
そこには「本気」があまり感じられませんでした。
それは、やるべき事の正確な理解と情熱(覚悟)が欠けていたからです。
最終的に、人を行動に駆り立てるのは「情熱」だと私は信じています。
それがどれだけ強いか(熱いか)の問題。
そこには学歴も資格も知識も全く関係ない。
本当にやるべき事を、煮えたぎるほどの情熱を持って、やり抜く。
それだけです。
現在では、こうした本当の「危機感」「やる気」「情熱」を全社員が共有しており、
当社の事業計画に沿った個人毎の行動計画を、
着実にPDCAサイクルに乗せて実行しています。
業界に新風を
輸入車の部品には、大きな車体フレームから小さなビスに至るまで全てに番号が振られています。
それは車種によっても異なり、共用できない部品も少なくはない為、膨大な数に上るのです。
車の修理工場では、まずお客様が調子の悪い部分を相談し、その修繕に必要な部品を判断。
そして、その部品番号の検索も含めて、部品商に見積り・発注するというプロセスが踏まれます。
そのため、実際の修理に至るまでの間には相応の時間かかりますし、
部品番号の検索にはかなりのスキルが必要です。
また、輸入車の質が飛躍的に向上し壊れにくくなった事、
外車ディーラーによる包括サービスが充実してきている事などの理由により、
輸入車ユーザーおよび修理工場のニーズが大きく変化しつつある環境に疑問の余地はありません。
一方、長い間かつての弊社を含めた当業界は、
上述の非効率な業務プロセス(ビジネスモデル) と 近年変化が加速する市場ニーズへの適応に対して
抜本的な見直し・対応をあまり行なってきませんでした。
この点は、当業界の今後の課題であると同時に、当社が再生し飛躍する大きなチャンス。
この好機を捉え、当社はこの旧態依然とした業界に新風を吹き込んでゆく所存です。
まずは、ニーズ発生後の見積りを待つ「受動型営業」から、
新規車種対応部品を中心に、今後ニーズが高まってくる商品を包括的に提供する
「情報提案型営業」への変革。
さらには、スキルを要する部品検索を一つのビジネスとして切り分けた上で、
webシステム経由の効率的な受注シェアを向上させてゆくことなどが必要です。
この際、当社が持つ以下の強みが最大限に活用できると確信しています。
◎業界のパイオニアとしての地位/ブランドを背景に、内外に強固な情報ネットワークを確立
◎業界に先駆け、webを通じた「情報発信/在庫確認/受注」システムを保有
紙幅の関係からポイントのみに止めますが、さらに今後のビジョンとして以下に注力してゆきます。
◎商社機能の拡充 :強固な海外ネットワークのフル活用
・輸出業務(一部開始)
・乗用車以外(商用車/二輪車/自転車 等)への取扱商材の拡大(一部開始)
・移動用機器/部品とは全く関係ない商材の輸出入(長期的ビジョン)
成長と夢の実現へ
これまでご案内してきた通り、輸入車部品業界は今後一大変革期を迎えます。
大きな環境変化は、アイ・パッション社が掲げる
「ヒトの成長を実現し、ヒトの夢を叶える」
絶好のチャンス。
また、当社にはこのチャンスを活かす可能性が大きく広がっています。
先述しましたが、大企業には組織の肥大に伴う非効率性が存在します。
それを是とせず、中小企業固有のダイナミズムの中で「自己を成長させたい人」、
成長の過程で、煮えたぎるほどの情熱を注げる「夢を持ち、その実現に邁進できる人」。
そんな若者を当社は求めており、
一人一人の成長と夢の実現をサポートしたいと思います。