代表取締役 藤岡 淳一
設立 | 2012年2月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://jenesis.jp/ |
起業経緯
音響系専門学校を卒業し、
大手電機メーカーの量産設計部門で3年ほど働く中で、
技術者としてのポリシーなどを学びました。
その後、ベンチャー企業にチャレンジするなど積極的に動いていましたが、
あるとき勤めている会社が倒産の危機に。
普通であれば大ピンチですが、このことが私にとってはチャンスに変わりました。
ある上場企業の会社の傘下として企業を立ち上げることになったのです。
6、7年でしょうか。
大手企業の子会社という形で事業を経営した後、
どこの傘下にもない、独立した会社をもう一度新たに起業しました。
転職した当時、プレッシャーや変化への恐怖は確かにありました。
しかし、人間はどこかで背伸びをしていないと成長しません。
無茶振りをされて、ある程度までこなす。
それを繰り返していくことで伸びしろが伸びていくのではないでしょうか。
弊社のこだわり
製品の品質やサービスの質を保つということは、本当に泥臭い仕事です。
泣きながらでもやらなければならない。
この程度までくれば良いだろう。
そんな妥協は許されない仕事です。
がむしゃらにやらなければならないことを、
例えかっこ悪くてもがむしゃらにやり通す覚悟を持っている人材がいるかどうか。
これが会社の未来を分けると思っています。
どこの会社もそうですが、
会社の経費の中でもとくに大きな割合を占めているのが人件費です。
そして取引先への支払いと同じように、
人材への支払い、つまり給与は1日でも遅らせることはできない。
会社にとって大切な人材。
だからこそ、その人材への投資を怠らないこと。
そして何より彼らからの信頼を裏切らないこと。
給料が当たり前のように振り込まれる。
それを疑わずに働ける普通の会社であり続ける、その責任があります。
会社を経営するにあたって、
いままで社員として働いていたときにはなかった、大きな責任を感じています。
事業内容
弊社が製造している製品はいわゆる家電です。
家電においての日本の市場は特殊で、
デザインや価格だけでなく「保証」に重点がおかれている世界でも稀な市場です。
どれだけ機能がよくとも、保証がない製品は、
メーカーにとって自信を持てない製品であると思われ、
消費者に信頼され購入につなげることができません。
製品に対するアフターケアがない、売りっぱなしの商品では売れないのです。
弊社は、いわば市場にとって新参者。
その新参者が市場で生き残るためには保証に力を入れることが必要不可欠です。
専門の技術スタッフによるカスタマーサポートから、
検証・修理作業といった基本的なアフターサービスまで丁寧な保証を行っています。
アフターサービスは外注に委託する会社も多い中、
あえて製品の製造からサポートから検証・修理といったアフターサービスまで
弊社のみで行うことは差別化につながると考えています。
品質、スピード、そしてアフターサービスが弊社の強みです。
今後のビジョン
弊社の製品は日本のお客様に高く評価されており、
現在弊社が製造している製品の8割程度は、ほぼ国内向けに作っています。
これはありがたいことなのですが、
逆に海外のお客様には弊社の製品が浸透していないということでもあります。
現状では国内の販売は順調に伸びており、このまま好調を維持していき、
近年IPOを東京で開催したいと思っています。
それに伴い海外への事業展開にも力を注いでいきたい。
日本国内と同じように海外でもクライアントを増やし、代理店を増やす。
海外への展開を本気で狙っていくつもりです。
弊社では製品の見本市には出展し、海外のバイヤーの方などと商談をしてはいますが、
まだまだパイプは細く、海外展開へ向けてより力を入れる必要があります。
もちろん問題もあります。
現在弊社では仕事はあるのに人材が足りないために、
仕事がさばけない状態になりつつあります。
この人手不足を解消すると共に、
家電の製造メーカーとして信頼を得るため邁進していくつもりです。
求める人物像
弊社を利用するつもりでも良い。
組織に入ったら放っておいても自分から行動していく人物。
自分の目標を明確に持ち、それを成功させるために行動できる人を求めています。
私は個人の目標と会社の最終的な目標が必ずしも一致しなくても良いと考えています。
会社でも個人でも長期的な目標を叶えるためには、
短期的な目標、つまり3年後・6年後の目標を設定しているはずです。
この3年後・6年後までの目標が重なっていれば良い。
企業の中には個人の目標を会社の目標を完全に一致させたがるところもありますが、
それは偏っていると思います。
そうではなく個人と会社は最後まで一緒にいなくても良い。
例えば3年間働くことで必要な経験が得られれば、独立してもらってもかまわない。
良い意味で会社を卒業してもらって、
その後会社同士の付き合いを続けていけるのであればそれは素敵な関係だと思います。
待遇や給与は重要な要素です。
しかしそればかりにとらわれて自分の目標を見失ってしまわないでください。
学生へのメッセージ
日本は海外に比べて、起業しやすい国とはいえません。
まだまだハードルは高い。
やりたいことを明確に持っている人でなければ、
起業するまでの間に挫折してしまうでしょう。
私が学生の方に伝えたいのは、
必ずしも起業するという形にこだわる必要はないということです。
個人事業主として始める方が起業するよりもリスクを少なく仕事を始めることができますし、
企業でも個人でも仕事のやり方、ノウハウは同じです。
消費者のニーズに答え、クライアントの意向をキャッチすることが求められます。
クライアントからの信頼を勝ち取ることができれば、個人であってもその人はプロです。
個人で仕事がとれるようになってから、会社という形を整えることもありでしょう。
社長になりたい、CEOの肩書きが欲しくて会社を立ち上げた人というのは
仕事を頼む側からすれば信頼することはできません。
重要なのは肩書きや形式ではありません。
プロフェッショナルとしての意識があることです。