代表取締役 中村隆介
設立 | 昭和55年12月年 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.cs-delight.co.jp/ |
遊びの中から大切なモノを学ぶ
学生時代はかなりやんちゃでしたね。
サッカー少年だったころから、成長にともない少し悪い遊びも覚えるようになりました。
しかしこの時代は、遊びの中から人付き合いの秘訣などを学んでいた大事な時期でもあります。
意識してリーダーシップを学び取ろうとしていたわけではないのですが、
楽しさを追及していくなかで組織のあり方を理解していったように思います。
子供時代は頼れる大人や兄弟がいない状況でしたので、
仲間が家族であり、いまでも同じように部下を大切にする気持ちもこのときから芽生えましたね。
悪さをしていたころはいかに自分を大きくみせるか、強くみせるかが重要でした。
つまり自分を表現する力が必要だったんです。
これはなにも遊びに限りません。
勉強でもスポーツでも自分をいかにプロデュースするかは大きな問題です。
青年時代、ただ闇雲に楽しさだけを追っていたのではなく、
遊びの中から人生や仕事にとって重要なものを学び取る体験をしていたことが後々大きく役に立ちました。
建設業界に感じたもどかしさ
建設業界には流れで入りました。
学生の頃から働いていたので就職という感覚ではなく、
当たり前の流れとして働くことを選んでいました。
働き始めたころも、
まじめにというわけではなく働いては仲間と遊びまわり、遊び終わったらまた働く。
そんな生活を繰り返していました。
しかし、業界のしがらみに不満を抱くようになりました。
もっとこういう風にしたほうがいいんじゃないか。
しくみを変えたらどうか。
仕事を任されるうちにしばしば感じるようになった仕事の矛盾をなかなか改善できないところに
うんざりするようになりました。
やんちゃだったころの勢いが残っていた時期です。
勢いで勤めていた会社を飛び出しました。
その当時たまたま会社を譲って頂く機会があり、その勢いのまま譲り受けたのです。
もちろん会社の作り方も経営の仕方も分からない。
そんな私ですが、とにかくがむしゃらに、ただ人との出逢いを大切にしていました。
会社の節目ごとにキーパーソンと出会うことが出来たのも、
青年時代に仲間の大切さを実感していたからのように思います。
飲食業界に飛び込む
右も左も分からない中で始めた建設土木事業でしたが、
比較的に順調にすべりだすことができました。
順調に売り上げを伸ばし、利益がではじめていましたが、現状には満足できませんでした。
このまま建築業界だけで動いていたのでは成長できない。
せっかく始めたのだから、どうせならばナンバーワンになりたい!
そんな想いが募りだし、飲食業界に飛び込むことになりました。
畑違いの建築業界から勝手を知らない飲食業に飛び込む。
食材の調達方法も分からない状態からのスタートでしたが、
キーとなる人物に助けられつつ無事飲食店を開業することができました。
僕は業界にはこだわっていません。
自分が楽しんで経営している店、従業員がやりがいを持って働いている店であれば、
お客さんにも魅力が必ず伝わる。
楽しんで運営することにこだわって経営を続け、この2年で会社は大きく成長を遂げました。
急成長のために足りなくなった人手をみつけることが当面の課題ですね。
本当に良い飲食店を創りたい
僕はあまり業界にはこだわりがありません。
飲食業界に参入したのも、参入のしやすさや出店のしやすさ、そしてを伸びしろを感じたからです。
「魅力を感じる飲食店が少ないな」と常々感じていました。
飲食店のパフォーマンスといえば安さを売りにしたものばかりで、
ダイニングにしてもとりあえずダイニングと名乗っておけば良いというおざなりな感覚があった。
参入するに当たっていろいろな飲食店を渡った中で、
先輩の手作りにこだわった店に心を惹かれました。
とくに僕が魅力を感じるのは、楽しさが伝わってくるところ。
ある程度のレベルまでくれば料理では差がつきにくくなる。
飲食店で大きく差を広げるのは「楽しませる」力だと思います。
楽しいという想いが伝わる店を運営したい。
人気があるわけではありませんが、そのかわり一定の人気がある料理です。
そこで「琉球ダイニング“ちゅらり”」をはじめました。
アジア№1へ
日本でクオリティに磨きをかけた後、アジアにも規模を広げていきたい。
現在でも日本だけでなくフィリピン、タイ、ベトナムなどのアジア圏に出店し、
国内で鍛え上げた味とサービスを国外で発揮しています。
アジアに足を運んだ人ならば分かるのですが、
いまのアジアは拡大しているとか成長しているという一言では表せない何かがあります。
例えば日本の場合、
給料から保険代を引いて、食費を引いて、といった具合に逆算して生活を立てていきます。
一方アジアでは給料は残さずにすべて使い切る。
中には貯金をまったくしないなんて、と非難する人もいますが僕はそうは思わない。
アジアの人々は、毎年、もっといえば毎月ごとに
自分の生活水準が上がっていることを実感しているんです。
頭じゃなくて、活気を身体で感じている。
着るものの品質が上がり、食事のクオリティが上がっているのを肌で感じている。
だからこそどんどんお金を使っている。
アジアに出店しているのは人件費が安いとかありきたりな理由ではない。
アジアのマインドそのものに面白みを感じているからです。
人とのつながりと、向上心を
いま若い人たちには、人との出逢いやつながりを大切にして欲しい。
打算ではない純粋な人とのつながりを。
僕自身、仕事をはじめたときから起業して飲食業界に参入するまで、
人との出逢いに支えられて生きてきました。
建築業界で立ち上げたときから、
僕の知らない耐震工事や下水工事のノウハウを知っている職人がいたから仕事をこなすことができた。
僕が知らない知識や技術を持っている人が集まり、
支えてくれたからこそ今の僕と会社があると思っています。
経験やスキルが足りなかったとしても、
力を持っている人の助けを借りればなんとかなるものです。
もちろん人に任せてばかりで、怠けていてはいけないですけれど。
そんなことをしていれば見放されてしまいますから。
自分が向上心を持って色々なことにチャレンジしているからこそ、
周りの人も手助けしてくれたのだと思っています。
人からの手助けを得るためには人のつながりを大切にし、
向上心をもって行動し続けることが必要です。