代表取締役 松岡 伸也

代表取締役 松岡 伸也

設立 2008年1月
事業内容
    • 海外販売出店サービス(Jzool.comマーケットプレイス)
    • 海外販売出店サービス(Jzool.comイージーマーケット)
    • 海外通販代行サービス(Jzool-Agent)
会社HP http://company.jzool.com

起業経緯

学生の頃から30歳前後で起業をするという目標を立てていました。
ゼロから世界的大企業を創った本田宗一郎さんや井深大さん、
盛田昭夫さんに対する憧れがきっかけだったのかもしれません。

学生時代の就職活動は将来の起業に必要な資金やノウハウ、
仕事の進め方などを身につける事ができる職種・企業というのが選択の大きなポイントであり、
最終的に外資系コンサルティングファームに就職します。

コンサルティングファームを選んだ理由は専門的スキルや経営マネジメント力が身に付くと思った事、
また論理的思考力を鍛える事ができると考えたからです。

コンサルタント時代は何で起業するかはまだ決まっていませんでした。
ある時、大手企業のプロジェクトで、
30ヵ国位の外国人コンサルタントと2年程一緒に働く機会があったのですが、
彼らは、日本人であれば普段から見慣れているごくありふれた商品や、文化、風習
についてとても興味がある様でした。

インターネットの世界に国境はありませんが、
日本の多くのネットショップは言語の壁や、決済、配送等の障害がネックとなり、
日本国内のみで販売している事が普通でした。

そこで、日本のありのままの商品をもっと気軽に
海外へネットで販売する仕組みが出来たら面白いのではないか。
またふつうのおじさん、おばさんのお店が海外にどんどん売る事が
ごく普通の光景になったら日本も変わるのではないかと思い、
コンサル会社時代の仲間3人で会社を起ち上げました。

日本の商品をもっと手軽に海外に

当社のミッションは、日本独自の付加価値の高い「もの」「情報」を発信、
提供する日本の作り手たちのサポーターになること。
そして、日本の商品を世界に紹介することで、
世界中の人々に対して価値と感動を与えるための支援を行うことです。

バブル経済崩壊後、
落ち込みが激しかった製造業の方々に対してコンサルティングを行ってきた経験から、
「製造業を元気にしたい」「復活させたい」という思いを強く持ってきました。
大手製造業においては販路を海外に展開し、
海外で儲けるビジネスモデルにより既に復活を果たしている会社も多いですが、
多くの小売業は内需依存で日本国内のマーケットの状態に左右されます。

海外向けショッピングモールを構築し、
日本の商品を気軽に海外に販売できる「出店型モール」を運営する事が
起業時に想定していたサービスでしたが、
会社設立当初、当社は小売りの経験、実績がありませんでした。
そこでまずは、自ら商品を仕入れ自ら海外販売を行い、
海外販売のノウハウを貯め、その後3年の開発期間を費やし、
海外販売専門の出店型モールである
「Jzool.comマーケットプレース」のサービスの開始に至りました。

自分たちで海外販売をした事で分かった問題点や欲しいサービスなどを盛り込むことができ、
その分利用者に使いやすいサービスになっていると自負しております。

国内向けネット販売に近い感覚で海外へ販売する事が出来る。
海外販路という選択肢をもっと身近に感じてもらい、
日本の良い商品が海外に発信されていけば嬉しいですね。

日本の小売業の商圏を世界中に!

主な事業内容は2つあります。

1つは、海外向けショッピングモールの運営です。
出店者を募って、海外に向けて販売出来る仕組みを提供しています。

2つ目は、海外販売代行サービスです。
こちらは海外の人が欲しい日本の商品を当社が買い物を代行し、
海外発送するというサービスです。

国内だけで販売しようとすると、
他のネットショップとの差別化が難しく厳しい価格競争を勝ち抜かなければなりません。
それに加えて日本は少子高齢化により今後本格的な人口減社会に突入する事を考えると、
小売業全体の国内マーケットが今後大きくなる見込は少ないと思っています。

そこで、より販路を広げたい、企業、個人事業主用には「Jzool.comマーケットプレイス」。
その簡易版・エントリーモデルの位置づけで、
個人でも出店可能な「Jzool.comイージーマーケット」を展開しています。

海外にネット販売したいと思っても、クリアしなければならない問題は幾つもあります。
海外顧客対応、コンテンツの英語化、海外配送、外貨決済等々…。
ざっと考えただけでもこれらの問題が海外へ販売する時に大きな壁になるのです。
海外向けネット販売を始める際に多くの方が感じるそれらの障害を全てカバーし、
国内で販売する感覚で取り組めるのが当社の海外販売向け出店サービスです。

海外販売代行サービスに関しては、
ネットショップの商品ページに当社のバナーを貼らせて頂き、
海外の方が購入を希望する商品のバナーをクリックすると、
当社へ商品情報が送信され海外の方に対して購入代行の見積もりが作成されます。
海外の方が配送料や当社手数料などを含めた見積もり金額を当社にお支払をし、
当社が日本のネットショップから商品を購入代行して海外発送する仕組みです。

どちらの事業も基本理念は日本のモノを海外に向けて発信すること。
日本の良さをもっと海外に広めたいという創業当初の思いを大事にしています。

マーケットの拡大

出店サービスについては、ようやく昨年開始したサービスです。
今はサービスの認知も含め、もっと多くの人に利用して頂きたいと考えております。
現在、3万人超の外国人が当社サービスに登録しております。
今後についても更にサービスに改良を加え、マーケットを拡大していくことが目標です。

そして、出店サービスの成功を暁に今後やっていきたいと考えていることはたくさんあります。
その一つは当社が海外から見た日本のポータル的な存在になること。

具体的な検討はまだ全くしていませんが、外国人と日本人とのコミュニケーション、
留学、仕事探し、観光案内と色々な切り口があると思っています。

日本の文化や商品に興味を持つ外国人の数は確実に増えており、
市場規模に関しても確実に拡大しています。
また、円安の影響もあって、実際に日本に渡航してくる外国人の数も増加しています。
そこで、日本に興味がある外国人が何かを知りたい、やりたい時に「Jzool.com」を使う。

あくまで、今のサービスで十分な収益を確保されていけばの話ですが、
将来的には物販だけでなく、海外と日本を結ぶ架け橋的な存在を担えるよう、
周辺事業についても展開していきたいですね。

ベンチャーでは能動的に行動出来る人が求められる

ベンチャー企業では、能動的に行動を起こせる人が求められると思います。

大企業とは異なり、しっかりとした組織・体制が整っている場合は少ないので、
何か新しいことをやろうとした際は自分が全てをやらなければなりません。
大企業であれば、ノウハウを持った社内の上司・先輩からサポートも期待きると思いますが、
ベンチャーでは全てを自らがゼロから築いていく気持ちでが必要です。

大企業で10年程働けば係長くらいになっているのではと思いますが、
ベンチャーでは結果を出せば、1年後に課長レベルの仕事をしている事もあり得ます。
それほど早い段階から期待され、また責任ある仕事を与えられます。
逆に言えばベンチャーで自ら能動的に仕事をすれば、
それだけの成長が出来るんだと思います。

「指示待ち」の姿勢では無く、課題を自ら考え、
仕事を創り出すことが出来る人財が業界、業種、企業規模を問わず求められていると思います。