代表取締役 髙田 雅將
設立 | 2009年10月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://t-ways.jp |
不況に負けない会社を目指して
リーマンショックが起きて1年後に会社をスタートさせました。
前職では派遣会社に勤めていたのですが、
派遣されていたエンジニア達がいとも簡単に契約を打ち切られる「派遣切り」の憂き目に遭うことに。
企業側も雇い入れる余裕はなく、派遣会社側としてもエンジニア達を抱える余裕がない。
せっかく頑張ってくれていた優秀なエンジニア達が離れていってしまうことは非常に残念で、
やるせない気持ちになりました。
そこで、一つの事業だけでなく、
二つ、三つと事業を備えた会社であればそのような事態にはならないだろうと思い、独立を考えました。
サラリーマンをしながら会社を起ち上げ、一人で始めたので、当然のことながら何をやるにも全て一人。
不景気の中、出来たばかりの小さな会社仕事が舞い込んでくる訳はなく、
早朝3時に起きてトラックの運転手を昼までやって、営業に出る。
夜11時頃に帰宅して、また少し眠る…という超ハードなスケジュールを送っていました。
設立1年目は苦しみながらも何とか突破し、
2年目からは磨いてきたコンサルティングの仕事も頼まれるようになりました。
飛び込んだ営業先の美容院で素晴らしい社長との出会いもあって、仕事運も一気に上向きに。
全面的に信用を寄せてくれて、即断即決で仕事を任せてくれました。
今でもお付き合いを継続させていただいていますが、
苦しかった時に親切にしてくれて本当に頭が上がりませんね。
組織を作る、楽しく仕事をする
この美容院の社長との出会いから売り上げは飛躍的に伸びました。
そのまま個人事業主でやっていく道もあったのですが、
あくまでも会社作り、特に組織を作りたかった為、人を雇い入れました。
組織の素晴らしさは、組織の中に居ればそんなに能力が優れていない社員でも
その中でブラッシュアップされていくことです。
仲間と組んで仕事をすることで、成長させられるのが組織の強さだと思いました。
理想とする組織は「マトリクス型組織」です。
通常、頭の中に描かれる組織とは縦割り組織が一般的です。
命令系統は上から下への流れがあり、大企業に多い形ですね。
ですが、マトリクス組織は縦割りに加え、横割りもあるものです。
一つのことを皆で考え、意見を自由に出し合えるという組織が理想的ですね。
経営理念は社名と同じです。
「t-ways」は、
t=trend(流行)、way=one way(一本道)、s=growth(成長)を表しています。
「我々で流行を作っていこう」という大義で、
growthはthですが、スタッフ全員で頑張っていく意味で複数形の(S)をつけてあります。
また、コンサルティングは提案型の営業を意味していて、
「お客様の立場を考えた提案活動が出来る集団」を目指しています。
派遣・開発・教育の三本柱
派遣が事業の核となっていますが、二本、三本と軸がある会社を目指して設立しましたので、
当然派遣だけにとどめるつもりはありません。
事業は大きく分けて3つあります。
一つは、システムエンジニアに特化した派遣事業。
業務系アプリケーションの開発や、WEB系システムの開発、ミドルウェア系の開発などがあり、
エンジニア達にもスキルアップ出来る場を用意しています。
二つ目は、ITソリューション事業です。
「人と企業の架け橋に」を合い言葉に、自社サービスとコンテンツ作成への取り組みを行っています。
具体的にはホームページの作成や、学習塾の予約システムなどを作成しています。
三つ目はまだ動き出してはいませんが、教育事業です。
私が得意とするコンサルティングの知識は介護系が多く、介護系に関する教育事業を行っていく予定です。
ただ、今は主軸として介護系になりますが、
教育事業はどの分野にも広げていける分野なので裾野は広いと思います。
このように複数の事業を敷くことで、派遣されていたエンジニアが契約を打ち切られてしまったとしても、
自社で開発エンジニアとして働く口もあり、安心して働けるベースが準備出来ます。
教育分野でも講師として教える道も出来てくるかもしれません。
それが複数の軸を持つ会社の強みだと思いますし、他社との差別化になっていると思います。
オリジナルでtrendを作る
今後については、3つの事業全てで更なる成長をさせていきたい所なのですが、
特に注力していきたいのは自社開発ですね。
優秀なエンジニア達を派遣して、クライアント様のお役に立つことももちろんこの上ない喜びですが、
それではいつまでもオリジナルは出せません。
社名にも込められているように、やはりtrendを我々で作り出したい。
そして、作り出したtrendが世の中に受け入れられ、
スタンダードになっていくのは経営者冥利に尽きることです。
そういった意味で今後は開発にこだわって進めていきたいと思っている所です。
求む!恐れを知らない人
一緒に働きたい人は「恐れを知らない人」です。
周りを見渡しても考えすぎて動けなくなっちゃってる人が多いなぁと感じます。
行動を起こす前に考える癖がついてしまっていると、理屈が出てきます。
そうなると出来ない理由を探し始めるようになり、一歩がなかなか踏み出せないんです。
最近の若い人は頭が良い人が多く、計算を立てられる人は大勢います。
しかし、パッと動ける人が少なくなってきたように感じます。
考えすぎて結局動けない。
当然、物事は動かなきゃ進展がありません。
そんな人が多い時代だからこそ、
現状を打破、突破する力を持った人はどこの企業でも重宝されると思いますよ。
あとは月並みな話ですが、勉強好きで素直な人ですね。
行動力が大事だと言いましたが、無謀では話になりません。
ある程度の知恵も必要です。
学校の勉強が出来るかどうかではなく、学ぶことが好きかどうかが大事なんです。
今の時点で出来なくても、能力が満たなくても、学んで身につけていければ問題はないからです。
組織としては、社員にあまり社長とは呼ばせていません。
自分一人の力なんてたかがしれていますし、力を貸してもらいながら仕事をやっている感覚だからです。
そういう意味でも自分のやりたいことと、
一緒に働く社員のやりたいことが一致するのが一番理想的ですね。
若き起業家達へのメッセージ
何でも良いので色んなことに興味を持って探究していって下さい。
好きなこと、やりたいことは自分が一番良く知っていますし、
わざわざ意識しなくても学んでいくことは出来ます。
大事なのは、好きじゃないこと、興味のないことも学ぶということです。
一見、遠回りをしているように思えるかもしれませんが、
知らないことの中に答えは隠されているものです。
運送会社でトラックドライバーとして働いていた頃、
足を怪我してトラックに乗れない時期がありました。
仕方が無いので事務所で内勤の仕事をすることになったのですが、
運転手とは畑違いの内容に最初は戸惑いました。
しかし、知らない業務ばかりだったからこそ、
一生懸命勉強もして、システムを作れるほどにコンピューターの知識を得ることが出来たんです。
会社はモノを売って、お金をもらうもの。
仕事はお金を得る為にするもの。
お金は生きていく為に必要なもの。
難しく働く意味なんかを考えてじっとしてるより、
「お金持ちになりたいから働く」ぐらいの動機がシンプルで良いのかもしれません。
情報過多で頭でっかちになってしまいがちな現代ですが、
単純に考えて過度に恐れず、何でも挑戦する気持ちで頑張りましょう。