代表取締役社長 岩上 貴洋
設立 | 2007年6月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://liginc.co.jp/ |
起業を目指して学生時代を過ごし、ベンチャーに就職
父は公務員、母は教師という家庭でしたが、
いとこが自営業をやっていたり、地元の友達にも自営業や2代目がいたので、
私も自分で何かやりたいと思っていました。
18歳頃には、「一円起業」について書かれた本なども読んでいたほどでしたが、
何をやるかというところまでは決められません。
そこで大学時代は様々なアルバイトをやり、多くの会社でインターンをやりました。
そして、大学3年時からインターンをしたベンチャーキャピタルに就職。
初期のベンチャーに投資をしていたので、
小さな会社が大きくなっていく過程を見ることができる、
それは自分が起業する時に役に立つと考えたからです。
そのベンチャーキャピタル自体も社員4~5人のベンチャーで、
仕事といえば、とにかくアポを取って投資の話をしに行くこと。
そこで会う社長は皆20代から30代前半で、私とそれほど年齢は変わりません。
「この人達は、もう自分で会社をやっているんだなあ」と思いましたし、
自分も何かできるのではないかとも感じました。
ベンチャーキャピタルでの仕事自体は面白かったのですが、
自分の起業について模索する気持ちが強くなり、3ヶ月ほどで退職しました。
「起業までの半年限定」の約束で新進気鋭のベンチャーで働く
退職後1年ほどは、不動産やオフィス情報サービスの会社で働きました。
その会社は、不動産会社ながらネットを使った事業展開をしていて、
「面白いことをやる会社」として、当時すごく注目されていました。
私もサイトを見て興味を持ったので、サイトのメールフォームから「働きたい」と連絡をしたのです。
「半年後には自分の会社を作るから、それまでやりたい。
社員でもアルバイトでもなく、歩合給で構いません」と言ったら、
私の5,6歳上の社長が、「いいよ。明日から来る?」と。
営業や様々な分野でお手伝いしているうちに、私の営業成績は全体の売上の3分の1を稼ぐほどになり、
歩合だった為に結構、良いお給料を頂いていました。
「そんなに払うのか?」と社長から言われたりもしました。
仕事は楽しいし、社長や働いているスタッフが好きだったので、
一生懸命に頑張りましたね。
ただ、社長のビジョンに共感はするものの、私は不動産に一生を捧げるほどの興味を持てませんでした。
ずっとこの会社にいないか、役員として入ったらどうかとも言ってもらいましたが、
やはり自分の会社をやりたいという気持ちの方が強かったのです。
それで予定通り起業したのですが、LIGを設立して半年ほどは、
その会社に間借りさせてもらっていました。
社長は様々な面で応援してくれて、今もお付き合いは続いています。
「ワクワクをつくる」「みんなを笑顔にする」ために
株式会社LIGの社名の由来は「Life is good」。
友達3人で「楽しく生きていけたらいいね」などと言って設立しました。
しかし、設立当初は、行き当たりばったり。
キャッシュが1円となり、通帳の写真を撮ったこともありました(笑)。
スタッフに給料が支払えない状況に追い込まれ、
実家からお米や野菜、お酒などを調達して現物支給をしたことも(笑)。
ただ、今になって振り返ると、決していい加減だったのではなく、
まずは動いて一生懸命にやれば、何とかなるという気持ちでしたね。
当社の経営理念は「ワクワクをつくる」「みんなを笑顔にする」。
お客様が楽しくて、私たちも楽しいのがベストです。
それをWEB上で実現できたらいいと思っています。
会社の規模感と、ブランド力、提供できるバリューが大きくなればなるほど、
できる範囲が広がってくると思っています。
そして、単なる制作ではなく、お客様と一緒に何か楽しいものを作るのが
私たちのスタンス。
もちろん、そこに100万PV、1000万PVとアクセスがあり、
お客様の会社の成長に貢献できることを常に目指しています。
それを実証するための目標として、LIGのコーポレートサイトにおいて、
100万PVを目標に掲げ、ついに達成しました。
Life is good 楽しく生きるための会社
会社を大きくしていくためにも、
2年ほど一緒に仕事をしてきた株式会社アストロデオと合併をして、
しっかりした組織作りを目指しました。
アストロデオの創業メンバーは同世代で価値観が近く信頼出来る、
且つ面白く堅実で計画的で自分に足りないものを持っている。
アストロデオに足りないものはLIGは補える。
メリットは沢山ありますが、一緒に組織を創っていきたいと思えたことが大きかったと思います。
しかし、組織作りはとても難しいこと。常々チームワークによる活性化を考えています。
LIGには、漫画があります。ソファもコタツもあります。ダーツもゲームも麻雀卓も。
そして、炊飯器も社内イベント企画も。
実はこの一つひとつがコミュニケーションツールなんです。
例えば、漫画は社員が持ち寄ることで、個の文化がみんなに受け入れられ、
共通の話題に。
こたつは上座がなく、4、5人に議論するときにやりやすい。
ゲームをやりながら最近こんなこと悩んでいると言えたりする。
会社はチームですから、もちろん仲が良いほうがいいのです。
その方がモチベーションも上がり、結果生産性も高まるんですよ。
これこそ、Life is good。楽しく生きようと思って作った会社ですから。
web業界のNO1ブランドに向けて
これからは、もっとWebもリアルと一緒に絡んでやっていきたいと考えています。
何かのイベントがあれば、動画も使うし、リアルイベントもやるし、webも使う。
総合的なプロモーションをできるような会社。
web業界で一番有名なブランドにしたいのです。
そのためには、まず、webでブランド力をつけて、LIGとやりたいと思われることが重要。
それを達成するためにも、優秀なデザイナーとエンジニアの方にも
興味があれば、LIGを見に来てくれたらいいなと思いますね。
また、最近ではメディア運用のサポートもしています。
フリーライターが200人くらいネットワーク化していて、
記事をご提供したりとか、編集部機能をLIGにアウトソースという事業もやっています。
制作会社として、サイトも作れる。
web会社として、サイトを大きくできる。収益化できる。
webビジネスを全部できる!
今後もさらに力を注ぎ進化します。
学生へのメッセージ
人付き合いを大事にしてほしいと思います。
仕事を受ける受けないも、結局は「一緒に仕事をしたいかどうか」で決まるものです。
金額もスケジュールも全く同じ案件があったとして、担当者は何で決めるか。
そうなったらやはり「人」、誰と働くかを考えて、自分が好きな人と仕事をします。
私に関しても、会社設立当初の実績もお金もない中で仕事がいただけたのは、
「君を応援したい」「お前が好きだから」という人達がいたからです。
また、お給料が払えなくて米や野菜の現物支給をするしかなかった時、
メンバーがそれを受け入れてくれたのも、
私と仕事をしたいと思ってくれていたからでしょう。
だから私は、人付き合いをおろそかにせずに、ずっとやってきました。
これは会社に入って働くにしても、自分で何かをするにしても、同じように大事なことです。