代表取締役 岡島将人
設立 | 2009年4月1日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.monster-dive.com/ |
人生を変えたインターネットとの出会い
大学時代は建築学科に在籍していました。
当時、図面やパースは手書きで作ることが主流だったのですが、
デザインを考えるよりも図面を清書する時間が長いことが非効率に思え、
パソコンを使ってCADや3DCGで描くIT技術を勉強しました。
その技術を活かし、大手ゼネコンにて図面などを描くアルバイトをスタート。
幸いにもプロジェクト単位での契約をしていただくことができ、
報酬はすべて、最新のMacや関連機器、ソフトウェアの購入費用にあてました。
大学生なら普通、旅行に行ったり遊んだりするのでしょうが、
その時の僕は、大人に交ざって仕事をしていること、
それについていくことが楽しくてしょうがなかったのだと思います。
また、その頃にものすごいインパクトを受けたのがインターネットの登場。
初めてインターネットという言葉を知ったときには、
コミュニケーション手法から生活インフラまで、すべてが変わると思い、
3DCG以上にのめり込んでいきました。
だからこそ、大学を卒業する時には建築のことはすっかり忘れ、
インターネット業界という選択肢しか頭にありませんでした。
インフラからコンテンツの世界へ
就職したのは、ITコンサルや技術開発を行うベンチャー企業。
大規模コンテンツ配信やコンテンツ開発、先端技術を使った研究、
インフラ設計などさまざまなプロジェクトに携わりました。
当時はまだITインフラが整備されておらず、
インフラがなければコンテンツも創れないといった状況でした。
日本をブロードバンド化する一端を担っている自負がありましたし、
何より「無いものを生み出す」ということが楽しかったのです。
国内のITインフラが整ってきたころ、次はその上を流れる
コンテンツのビジネスに挑戦したいと思うようになり、
ウェブメディアの構築や運営、広告や宣伝・SPのWEBコンテンツを行う
ベンチャー企業に転職。
僕の基盤になっている部分は、こうして構築されていきました。
この時代に生まれ、周りの人たちや環境に育ててもらえたことに
心から感謝しています。
こうして経験を積んでいくうちに、
「世界に通用する日本発のWEBメディア、WEBサービスを創りたい。
そのためには、一人じゃ無理だ!最強の集団を構築し、生み出していこう」
という想いが強くなり、
最強を目指すオタク+職人のモンスター集団
「MONSTER DIVE」を起業しました。
経営者でありながら、現場を続ける理由
起業のきっかけとなったもう一つの想いは、
「現場レベルでものを考え、メンバーと一緒にものづくりがしたい」ということでした。
前職ではマネジメント業務にも携わり、大きく成長させてもらったのですが、
管理職になると、スタッフが作ったものをチェックするのが主な役目。
僕自身が現場で手を動かしてしまえば、組織の成長を妨げてしまうことになるのです。
でも、僕はやっぱり現場に魅力を感じ、現場を続けたいという部分が大きかった。
そこはもう、自分のワガママでしかなかったのですが、
自分で会社を立ち上げるしかないだろうと考えました。
実際、今は経営者をやってはいますが、現場担当者としての達成感がとても大きいです。
それに、これくらいの事業規模だと経営者がプレイヤーであることも大切。
もう少し年齢を重ねると、そうも言っていられなくなると分かっていますが、
今はまだ、現場から離れるつもりはありません。
自分が社長や経営者にものすごく向いているとは思っていませんから、
もし、経営者として、僕より上手くやれる可能性の人が出てきたら、
社長を変わってもらいたいですね。
現在の事業と当社の強み
僕自身のIT業界でのバックグラウンドは、ITインフラ寄りからスタートしています。
その後はコンテンツ制作にどっぷり浸かっています。
インフラとコンテンツ、どちらも違った楽しさがありますが、
コンテンツの場合、「ユーザへの距離が近い」という点が大きな特徴です。
システムを構築したりするインフラには興味がありますが、
現在はAWSを代表としたクラウド中心で動いているので、
それらをフル活用した大規模なシステムや、
それらと噛み合った面白いコンテンツやサービスを作っていくというのが現在の当社です。
さらに注力しているのが、映像製作とUSTREAMなどのライブ配信です。
社内に撮影・配信スタジオも作り、ウェブと融合した映像コンテンツを
上手く見せていける会社というポジションでは、すでに実績もあり、かなり整ってきました。
なかなかウェブプロダクションで自社スタジオを保有しているところは少ないので、
当社の強みのひとつと言えます。
これに関しては、今後もより伸ばしていく予定です。
現在は受託系プロジェクトがほとんどで、自社ものの開発にはあまり注力できていませんが、
当社の場合、決まった仕様のモノを制作・開発すると言うよりも、
クライアントに、ふわっとした要件をいただき、
当社で膨らませて創るといったプロジェクトをご依頼頂くことが多いです。
それはそれでなかなか大変ですが、我々自身も相当なスキルアップに必要になります。
それらの中には、前述の映像関係の仕事も多く、みんなやりがいを持って取り組んでいますね。
僕自身、子供の頃から映像が好きだっただけでなく、
20代前半には、数多くの大規模ストリーミングプロジェクトを手掛けたり、
その後、映画のウェブプロモーション中心の業務をひたすら担当させてもらっていたりと、
映像とはずっと関わりを持ってきました。
「WEBと映像の融合」の時代にすでに突入しはじめていますが、
来年、再来年あたりの本格的に流行する時期が来ても、
そのときには、当社には、多くのノウハウがたまっているはずです。
最強のメンバーと、面白いものを生み出し続ける!
2014年からの2年間は、会社の第2創業期として取り組みます。
しかし、無理矢理、成長しようと思って成長するのではなく、
成長せざるを得ない事業が生まれることが理想的。
背伸びは大事だけれど、無理してジャンプするのは苦手なので。
ウチのメンバーは、モンスターみたいな職人気質の人が多く、
最強になる伸びしろを持ったメンバーが集まっています。(と、信じています。)
そんな「ヒト」があっての組織だからこそ、
もし無理して成長させることで、今のメンバー自身の伸びしろを潰してしまうのなら、
成長しないことを選ぶかもしれません。
大きくなりたいという気持ちはありますが、
それと引き換えに失うものもあるかもしれない。
いろんな想いの狭間で、僕を含め、メンバー全員が苦悩することも覚悟しています。
もちろん無理でもしないと、この群雄割拠の業界では勝てないですから。
僕はあくまで「会社」というプラットフォームを用意しただけなので、
うちのメンバーには、「プラットフォームの上でプレイヤーとして何がやりたいか?」が重要。
僕も社員を雇っているつもりはないし、社員も僕に雇われているつもりになってほしくありません。
僕も含め、うちではある意味全員が経営者で、全員が現場。
「この人と一緒にいると面白いものが創れる」という気持ちを
常に持っていたいなと思いますね。
後悔しないために、やりたいことは絶対に挑戦すべき
僕自身、今までを振り返ると、いろんな失敗もしてきました。
しかし、やってきたことに対して、後悔したことは一度もないんです。
でも、「もっとあれをやっておけば良かったな」と思うことはある。
だからこそ、やりたいことは絶対に挑戦してみたほうがいいと思います。
僕は一流の大学を出ていないけれど、社会に出てから30歳になるまでの8年間は、
普通の人より2倍も3倍も頑張ってきたつもりです。
きっと一流の大学に行ったヒトは、それまでの10代に僕よりも頑張っていたんだと思います。
30歳を超えて、ようやくそういった人たちに追いついたのかも知れません。
といっても、その基準は不明確だし、僕自身、学歴とか全く興味が無いのですが、
もし、現在10代、20代のみなさんの中に「自分は学歴で劣っているから…」と
思っている人がいるなら、その後の頑張りや、
取り組みの姿勢でいくらでも追いつけるんだ、ということを知っておいてほしいですね。
僕の周りに、世の中的に「成功している」と言われている人たちはたくさんいますが、
楽して成功しているヒトは一人もいませんし、
そういう人たちこそ、「自分が成功している」と言っているヒトも一人もいません。
そういう人たちと話していると、僕にはまだまだ足りていないところがたくさんあるから、
もっと頑張らないといけないと気を引き締められる。
さらに、僕はナンバーワンやオンリーワンのものを持っているわけではないので、
とにかく頑張るしかないんです。
きっと頑張って失敗しても、絶対に後悔しないはずだから。
これからも「がむしゃら」な姿勢で走っていきたいと思っています。