代表取締役社長 清水 亘
設立 | 1999年 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.ymir.co.jp/ |
目指す組織を掲げ社長に
2008年、社長に就任しました。
前の社長が退任するとき、当時、メール事業部の部長だった私は、株主の前で手を挙げていました。
その頃、色々な事情により、会社から人が離れていた時で組織を変えて、
現状を良くしなくてはいけないという使命感から社長になりました。
いつかは社長に、といった気持ちがあったわけでもなく、それはとっさの決意でした。
本音を言うと会社を立て直して行く期間だけ自分が社長業をやって、
あとは株主様から判断して頂いてもいいと思っていました。
まずは何とかしなくては、という思いのみの行動でした。
ユミルリンクは、電子メールの配信を法人向けにサービスするのが主な仕事ですが、
私がIT業界で最初に入社した会社もやはりメール配信系の会社でした。
得るもの全てが新鮮で楽しかったことを覚えています。
“IT”はとても身近なものだと感じ、夢中になっていきました。
その後、インターネットコミュニケーションツール・システムに興味を持ち、ユミルリンクに入社しました。
当時既に、メールはひとつのコミュニケーションツールとしてのポジションを確立していましたが、
“インターネットを使ったコミュニケーションツール”を考えたとき、
どんなことができるのか…自分で開拓してみたいと思ったのです。
代表交代のタイミングを迎え、組織をより良くしていくためにはどうするべきか・・・
そんなことを日々考えていた私は、代表になることを志願し就任することになりました。
社員一人ひとりが自分で判断できる会社が理想
就任から2年間は、企業体力をつけるために、財務面などの足固めをしてきました。
ようやく事業のブラッシュアップができる土台が整ったと思います。
当社は12月が決算なのですが、来期に向けて新規事業の計画を今まとめているところです。
新規事業といっても、あくまで既存の事業を軸とした新しいサービスを考えています。
ソフトウェア産業はサービス産業なので、新規事業にも既存事業のリソースを活用できるのが利点ですね。
新しいサービスの案は、開発サイドの声で技術的な側面から生まれることが多いですが、
お客様の声も大きなヒントになります。
お客様の声から、新たなサービスの種を見出せる人は強いです。
そういった意味でも、私が理想とするのは、社員一人ひとりが自分で判断できる会社です。
自発的に何かにこだわり、追及し、探求した結果がその人の意見になると思うんです。
社員一人ひとりが自発性を持って行動できる会社でありたいですし、
会社は、社員の意見を尊重できる環境でありたいと考えています。
そういった部分を大事にしつつ、やはり企業なので、事業を拡大していきたいなと。
また、これまで「人と人とのつながりを大事に」ということを経営理念として掲げてきましたが、
お客様が増えてきた今はもう一歩進んで、
「お客様に楽しんでいただく」ということを事業展開の指針として考えています。
お客様に楽しんでいただくためには、まず自分たちが楽しまないと。
自分たちが楽しめないと、お客様にも楽しんでいただけないですからね。
システムに「おもてなし」を。
当社の主な事業は企業向けのメール配信です。
大規模・高速のメール配信を得意としてますが、システムの安定性も高くお陰様で高い評価を頂いております。
3年前から比較して取引先も2.4倍、売上は1.5倍になりました。
ご利用頂く企業様にとっての使いやすさや安定性が評価され、
メール配信頻度の増加、もちろん企業様のお客様の増加もあり、良い結果を出せたのだと思います。
当社のビジネスモデルとしてはB to B to Cであり、企業様の活動をサポートしていく事業です。
その中でもっと使いやすく、更にはおもてなしや心意気といったIT事業で
失われがちな部分を表現していきたいと考えてます。
現在、研究段階なのですが日本らしい気遣いのあるサービス、Made in Japanをアピールした
ソフトウェアサービスを開発していこうと思います。
企業様の販売促進やCRM、またそれに関連するサービスの中で、日々の細かな業務が発生しています。
仰々しくアピールするのではなく、そういった細かな業務の中でわずかでも「便利だな」と感じて頂けたり
また、楽しみながら使って頂けるサービスを表現していきたいです。
今後の展開について
現在社員数は70名ほどですが、大阪支店も開設し規模も2倍に拡大したこともありますので、
まだまだ増員したいと考えてます。
2年前から新卒者、最近では外国籍の方も採用しております。
採用については、当社の目指す方向を理解、共感して頂ける方が理想です。
面接での話し合いを大事に考えてまして、
お互いの目指すところが同じ方向かどうかをポイントとして見ています。
学生へのメッセージ
当社の入社式で中江藤樹の当下一念という言葉を話しています。
「くやむなよ ありし昔は 是非もなし。ひたすらただせ 当下一念」
簡単にいうと、過去のことを悔やむよりも、今を集中していい未来を得ようという意味です。
学生時代は色んな事が出来る時期ですよね。
学生の時でしか出来ないことを一生懸命やって、
次のフェーズになった時に過去の経験や一生懸命行った事を糧に
次のステップに上がっていけるか、
そしてまた次のステップで一生懸命になれるかということが大事だと思います。
やはり今を一生懸命生きるというか、学ぶというか、遊ぶというか、
そういった姿勢があればどんどん自分を成長させることが出来ると思います。