代表取締役社長 高橋 一功
設立 | 2005年 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.anbx.net/ |
編集に打ち込んだ学生生活と就職活動
学生時代は編集長として、雑誌づくりに打ち込みました。
就職活動では、雑誌づくりで直面した様々な困難と、それらを打開する思考力、
それと、相手の立場にたって物を考える能力を「売り」に企業をまわりました。
就職活動での思い出といえば、大手総合商社の最終面接での出来事ですね。
私の相手は、大学野球部のエースだったんですよ。
面接会場だった役員室からは、球場がよく見えましてね、その彼が
「僕は、あの球場で投げてました!」なんて言うわけですよ。
私は、まともにPR出来ずに、彼が採用されたのは、今でも悔しい思い出ですね。
「一番、厳しい環境」を求めた社会人一年目
大手センサー会社への入社の決め手になったのは
「どうせ働くなら一番、厳しい環境で働こう」と思ったからですね。
ぼんやりとですけれども、「いずれは、独立したい」とも既に思っていました。
そこの会社の第21期生にあたるんですが、その中で、
「三羽ガラス」と呼ばれた3人の内の一人で、出世も早かったですよ。
あのまま会社に残っていたら、今頃は重役になって
海外を飛び回る生活をしているでしょうね。
会社での仕事はセンサーを売ることでした。言ってしまえば、
センサーっていうのは、製品の一部に過ぎないんです。
儲かるけれど、それ程、面白い商材と思えなくなってきたんです。
というのも、丁度その頃、建設会社で働いていた弟に、
「子や孫に自分が造った建物を見せるのが夢だ」と聞かされたんです。
それを聞いた時に「兄貴として150%負けた」と痛感。
そういう中で、次第に会社を辞める決意が固まっていきました。
でも、あっさり辞めるのは嫌だったので、きちんと営業成績で
一番を取って辞めました。
そして、部品ではなく「完成型」を扱う環境を求めて、
外資系の通信ソリューション会社に転職しました。
この会社を選んだ理由は、前の会社とは全く異なる世界で
チャレンジしたいと思ったからですね。
「分からない事」を「出来る事」に変える力
転職して、しばらくは分からない事だらけでした。
「英語が喋れない」、「システムが分からない」、「技術的な事が分からない」
といった「ないない」症候群でしたね。
自分の姿をヘレン・ケラーに重ねるくらい、出来ない事だらけでした。
当然、社内では馬鹿にされましたよ。
でも、私は、「分からない事」に対して、どう対処して、それを
「出来る事」にするかで、その人の実力を測れると思っているんです。
そこの部分は前の会社で徹底的に鍛えられていたから、
そんな中でも自信はありましたよ。
例えば、英語対策は、英語の社内メールを帰り際に、
全部コピーして、帰宅してから辞書を使いながら読みました。
そうやって段々、社内の流れや専門用語を理解するようになりました。
直面した全ての困難に対して、解決策を考え、
それを地道に実行する事の繰り返しでしたね。
舞い込んだオファーと起業
その後は、担当先であったコールセンターの会社へ引き抜かれる形で転職し、
有名企業とのプロジェクトにも携わりました。
しばらくして、上司に独立したいと伝えると、
「やってみろ」と応援して頂けた事もあって、起業を決断しました。
現在は、自社開発したソフトウェアを主力製品の筆頭に、
3人の社員と一緒に頑張っています。
弊社はとても真面目ですよ。「工事して終わり」という
スタイルの同業者もいるこの業界の中で、
「ちゃんとした構築」、「ちゃんとしたお付き合い」を大切にしています。
そのお陰で、お客様からは非常に高い信用を頂戴しています。
夢
目標ですか?.主力製品”CT-Clip”を100社の客先に売る事かな?
お客様からは、かなり好評を頂戴している商品なので、
「売れるだろう」とは思っているんです。
それに、NECとマイクロソフトからはパートナー企業として
認定されているので、そこを経由した注文も多いですから。
私は、この会社の事を「凄い!」と思っているんです。だって、
この人数で、マイクロソフトのパートナーを務めて、自社でソフトウェアを
開発して、それを売る、なんて普通の会社じゃ出来ませんよ。
だから、私の夢は、この会社の認知度とブランド力の向上させる事ですね。
そして、もうその兆しも見え始めてるんです。
先日も、マイクロソフトから指名を受け、大企業に並んで公演をしました。
その会場で、集客数が最多だったのは弊社だったんです。
資本金は1000万程度ですが、大企業と同等の実力がこの会社にはあると思うんです。
ですから、この会社の素晴らしさをもっと世の中に広めたいですね。
学生へのメッセージ
私は、今の学生が安定志向だとは思っていません。
実際、起業を志す学生にも多く会いますしね。
社会が人出を必要としなくなったという面での難しさはあると思いますが、
メッセージを送るとすれば、これは、私自身が心がけた事でもあるのですが、
「同じ失敗を繰り返さない」という事ですね。
最初のセンサー会社時代の日報を見返すと、当時から、様々な角度から物事を捉え、
会社に対しても、積極的に疑問や提言を投げかけていたのが分かります。
あまりに、色々書くので、「問題児」呼ばわりされたりもしましたよ。
でも、それくらい、改善・解決に対しては高い意識を持っていました。
そうして身に付けた論理的な思考は非常に大切だと思います。
もう一つ挙げるなら、「物事の見方は無限にある」という事です。
全ての状況は捉え方次第で、自分に有利なものへと変わるのです。
「捉え方次第で、物事には無限の可能性がある」という気付けた事で、
自分は急成長しましたし、結果として、仕事も楽しくなりました。
ですから、学生の皆さんにはその二つの事を大切にして欲しいと思っています。