取締役社長兼coo 鈴木正秋


取締役社長兼coo 鈴木正秋

設立 1995年6月
事業内容
    • 事業家・SOHO・個人事業家向けインキュベーションセンター事業
    • レンタルオフィス事業
    • バーチャルオフィス事業
    • ビジネスサポート事業
    • 不動産有効活用事業
会社HP http://www.entre-support.co.jp/

外資系にはない受付秘書サービスを

当社はレンタルオフィス事業を主軸としているのですが、
14年前に渋谷で起業したころは同業他社は数社ほどでした。
そのころは起業する資本金が最低でも株式会社1,000万円、有限会社300万円という時代で、
資金がないと起業できないという環境でした。
そういった中でオフィスやOA機器なをシェアするという
レンタルオフィスが起業を支援できるのではないかという発想から始まりました。

当社の創業時は渋谷ビットバレーと呼ばれ、
IT系の企業が渋谷に多く進出しているという時代でした。
IT系企業がコストを大幅に抑えて起業するケースが多く、
そこでお役立ちできると考え渋谷で起業致しました。
弊社はレンタルオフィスを始めた際に、最初から受付秘書を常駐致しました。
受付秘書がいて会議室があり、広い個室があってというのは外資系のビジネスモデルで、
それらは利用料金が高く、起業家向けというよりは外資系の日本進出のための
準備室など資金的に余裕のある企業が対象のように見えました。

当社はインキュベーションセンターとして
起業家の応援を大きなミッションとしていましたので、
レンタルオフィスなどのサービスを出きる限り安価に抑えました。
また杓子定規な受付ではなくて、お客様とのコミュニケーションを大切にし、
レンタルオフィスをご利用頂くお客様の社員のような受付秘書スタッフを育て
常駐させていることが創業時からの特色です。

血の通ったコミュニケーション

受付秘書スタッフは秘書の教育を受けた専門の秘書スタッフを常駐させ、
お客様の社員として、来客・電話応対をしております。
お客様の商品やサービス、会社概要などを事前にヒアリングを行いますので、
スタッフが知識を得てからの電話お応対になりますので、
お問い合わせに対しても細やかな応対ができるようにしております。
また、お客様と受付秘書スタッフとのコミュニケーションを大切にしておりますので、
社長業とは孤独になりがちですが、「いってらっしゃいませ」「お仕事いかがでしたか」などという
お客様を気遣い一声があるだけで、気分転換になり、安らぎの空間になります。
その様な受付秘書スタッフが居るレンタルオフィスを創っていこうということで
14年前に開業して現在に至っています。
大方の外資系はそういうものではなく、事務的な対応がほとんどですので、
血の通ったコミュニケーションというのは当社の特徴です。
建物などのハード面はなかなか変えられないものです。
ですがソフト面に関しては創意工夫を行うことで付加価値が生まれるのではないでしょうか。
そういったソフト面を14年間培ってきて、そこが当社の強みだと自負しています。

本業に専念できる環境創り

起業の場合潤沢に資金があれば、社員やオフィス、
備品を揃えてスタートすることができますが、
その様なケースは限られた起業で往々にして
資金的に厳しい状況でスタートする起業家が多いものです。
当社のようなレンタルオフィスを利用するのは選択肢のひとつとなります。
また一人で起業した場合、間接的な分野の経理や事務、
社会保険関係も自身で行わなければならず、労力と時間を要します。
当社では受付・秘書業務とは別で税務、労務、法務など
税理士や弁護士など専門家と提携しておりますので、
総合的なサポートがワンストップでご提供出来ます。
本業に集中し早期の収益拡大をめざし、わずらわしい業務をご依頼ください。
例えば税理士による毎月の試算表は経営指標となり、事業の収益性や資金繰りなどの把握に役立ちます。
税務のプロの税理士が行う記帳サービスですが、領収書や通帳のコピーなどを送るだけで
プロの税理士が作った試算表が成果品として納品されます。
起業家の方は営業、あるいは技術開発など自分の強みに一番時間を使え、
結果として会社の早期発展へと繋がります。
低コストのアウトソーシングがワンストップで行える当社のサービスは起業家に喜んで戴いており、
インキュベーションセンターとして起業家を応援することが当社のミッションと考えています。

地域の活性化と、新たな視点の異業種交流会

当社のアントレオフィス渋谷は渋谷の円山町にあります。
地域、文化に貢献できる事は無いかと考え、数年前より花街、芸者さんの応援を始めております。
渋谷区円山町は以前は花街でした。三味線、小唄の音色が聞こえる粋な街でした。
大人の社交場として粋な大人が闊歩していました。
芸者さんは着物は勿論ですが、三味線、小唄、踊り、都都逸など日本文化の集積であり、
外国人から見た日本の観光資源としてニーズの高いソフトだと思います。
花街再生、芸者さんを応援している活動を行っています。
また、当社では、勉強会、セミナー、交流会を開催しており、
通常、異業種交流会は、名刺交換で終わり、次に繋がるかと言えば
そうでもないことが多いと思います。

当社では異業種交流会の視点を変え、若手経営者を集めお座敷大宴会を開催しました。
名刺交換会だけで終わらず、仲良くなり次に繋がる仕掛けを行っています。
次に変わった異業種交流会といえば、以前は六本木のレストランで陶芸交流会を行いました。
2本立ての企画となり、1回目は陶芸でワインカップをつくり、
2回目に自分たちでつくったワインカップでワインを飲みながら交流しました。
趣味で集まった交流会だからこそ参会者同士が親しくなり、
名刺交換だけに終わらず、次に繋がっていきます。
異業種交流会の視点を変えて企画していくことが目下の課題です。

学生へのメッセージ

「ぶれないこと」が一番大切だとお伝えしたいです。
少しやって駄目だから辞めた、では仕事に限らず他のことでもそうですが実にならないということです。
「ぶれない」といいましても、微調整をしたり対策を練ることはもちろん大切です。
起業したいという学生の方は、ぶれずに努力を継続し続けていくが大切だと思います。
いろいろと苦難もあるかと思いますが、継続することが廻りからの信頼にも繋がり、
実績になっていきます。

当社のお客様で、もの学生ベンチャーの方がいましたが、
いつの間にかフェイドアウトしてしまうケースがありました。
理由を聞いてみると「良いときはサークルのノリで仲間が寄ってきましたが、
悪くなると仲間が去っていき、事業が滞り、撤退することにしました。」という話でした。

その結果、取引先などに迷惑を掛け、社長様自身も借金を背負うことになりました。
スタート時点はサークルのノリだったとしても事業を行い、
廻りの企業や顧客を巻き込んでしまうと立派な事業となり、
止める際に廻りに迷惑を掛ける場合が多くあります。
そんなときは精神的にも大変かと思います。
ですが良いことも悪いこともあるのが成功するということを念頭に置いてがんばって頂きたいです。
立ち止まったときに、原点を忘れずに貫き続ける覚悟を持って励んで頂きたいです。