代表取締役CEO/CMO 伊藤 健太


代表取締役CEO/CMO 伊藤 健太

設立 2010年8月27日
事業内容
    • 独立・集客・経営コンサルタント業務
    • 士業向けのマーケティング、経営支援事業
    • 法人設立支援(株式会社、合同会社、一般社団、財団、NPO法人)
    • 起業家向けイベントの企画・開催
会社HP http://wavy-inc.com/

バランス感覚を大切に


ウェイビーのメンバー全員集合!

小学校時代、私はさわがしいリーダータイプでした。
一番運動をして、勉強ができなくても手をあげる目立ちたがりでした。
ただ、ふつうのガキ大将と違い、嫌われたくない、みんなに好かれたいという思いがありました。

小さい頃に両親が離婚し、家に帰っても誰もおらず、親もなかなか帰ってこない。
学校に行ってまでさみしいのは嫌でしたから、
クラスで嫌われたくない、自分のクラスはいいクラスにしたい、と子どもなりに考えていたように思います。

高校や大学時代でも、文武両道、人間性、面白さ、の三つを追求していました。
ただのスポーツマンではなく、勉強も人付き合いも全部負けたくない。
バランス感覚を重視していたというか、欲張りというか。
就職活動でも、「自分の長所はバランス感覚が優れているところです」といったことを言っていましたね。

政治家になるためのキャリアプラン

就職活動の軸はシンプルで、自分が「日本を代表する何か」になれる環境かどうか。
政治家になりたいというのが頭にあり、そのためにはまず人間力。
特に論理力や構成力が大切だと考えていました。

たとえば医学部を卒業して医者になるよりは、世界を放浪し、
いろんな地域で悲惨な状況を見た人の方が、問題意識を持って医者としていい仕事をすると思うんです。
政治家になるためには、社会の最前線を経験する必要があるだろうと。
そこで経営コンサルタントを目指し、コンサル会社でインターンをはじめました。
その会社から内々定ももらえたのですが、次第に、誰も彼もお金の話しかせず、
売り上げ重視なのが自分には合わないと感じ始めました。

さあ、どうするか。
そもそも政治家は、官僚か芸能人か、弁護士が多い。
私は弁護士ルートだ。そう考え、ロースクールに行くことにしました。
ロースクールに行くため、お金を稼ぎつつ勉強時間が確保できる会社を探した結果、
大手損害保険会社に就職しました。

病気による価値観の変化

ロースクールに入るためとはいえ、働きながら毎日勉強すれば、当然疲れがきてしまいます。
体調を崩した私は、病院で精密検査をしてもらいました。結果、大腸にポリープが。
最終的に大事ではなかったのですが、当時は死ぬなと思いました。

これはロースクールに行ってる場合じゃないと。
自分には時間がない、なら会社を建てようと考えました。
小学校からの友達三人と、将来何か一緒にやりたいね、と話していたことが浮かんだんです。
ありがたいことに、一緒にやろうとみんなが言ってくれました。
それぞれ仕事もはじめていたのに、感謝の気持ちしかありません。

死ぬと思ったとき、価値観が変わりました。お金とかはどうでもいいから、
世の中を良い意味で変えたいと考えるようになったんです。私の場合、その手段が起業でした。

事業スタート、しかし・・・

最初から明確な事業ドメインがあったわけではなく、会社はできた、さて何をやろう、といった具合のスタート。
飲食店向けのクーポン、中古自転車を直して再販、
外国人留学生の就職支援などをやってみたのですが、事業化には至りませんでした。
軸が定まらない自分たちの力のなさを痛感する日々でした。

当然、売り上げはゼロ。いよいよ追い詰められた時に、私がたまたま持っていた行政書士の資格を活かすことを思いついたんです。
この時にようやく、「起業支援」という自分たちの軸が定まりました。様々な会社設立に関わる中で、世の中をよくしたいという多くのお客様の考え方に触れ、改めてビジョンの大事さも感じました。自分たちの「日本を起業しやすい国にする」という、ビジョンを見据えた仕事ができるようになってきたのです。

事業は全体像で考える

自分たちの行政書士事務所が業界で地位を確立できたのは、旧来的な行政書士を反面教師にしたからだと思っています。
要はシンプルで、既存のものをさらに良くし、さらに安くすればお客様は来る。
現在の主事業は、このノウハウを活かした士業向け独立支援なのですが、
今後は、そのノウハウを士業以外へも広めていきたいと考えています。
朝活事業やビジネスコンテストの運営など、動き始めているものもあります。

具体的には、まず行政書士事務所でお客様の起業に関わり、
その後、マーケティング支援、ウェブ制作、朝活やビジネスコンテストに参加してもらう。
企業コミュニティもたくさんできてくるので、交流会も運営できる。
すでにこれらの仕組みはできているので、
あとはこれを広げるための仕掛けを、どのタイミングでするかですね。
あくまで一例ですが、自分たちが立ち上げを支援した行政書士事務所が、
フランチャイズとしてこれらの運営に関わってくれるような働きかけもしていく予定です。

目の前の仕事を五倍やれ!

学生の皆さんに伝えたいことは、人生、能力よりも精神力勝負ということ。
スキルは、欲しいと思ったときにいつでも身に付けられますし、中途半端なものでは邪魔になりかねません。

さらに、自分は何になり、何をなすべきか、といった個人的な使命感が大切だと思います。
そこさえ見えれば、あとは進むだけですから。
ただ、やるべきことが見つからない人も多いはず。
それなら何も言わず、「目の前の仕事を五倍やれ!」と思います。
会社の悪口を言うとか、外部環境のせいにするのは簡単ですが、何の解決策も生みません。
そもそも、自分で選んだ会社なのに悪口を言うなんて、
どれだけ責任感ないのか、自分でよくしようとは思わないのか、という話です。

目の前のことを一生懸命やらないと楽しくない。
いい循環に入らない。最初から転職ありきでは、絶対身に付かない。
決めたことは必ずやりきるべきです。
目標がみつからない人は、仕事先で一番になるつもりで働けば、絶対に変わると思います。