代表取締役社長 澤 博史
設立 | 2000年7月11日 |
---|---|
事業内容 |
|
会社HP | http://www.datasection.co.jp/ |
起業から現在の成長につながるまで
起業意識をずっと持ち続け、既存の会社のMBOという形で社長に就任しました。
最初に一部上場企業とのお取引を出来たのは、
もともと、富士通に勤めていた経験から、一部上場企業が何を考えているか、
手に取るようにわかったのが大きいと思いますね。
信用ができる会社と、アライアンスを組んで徐々に信用を上げていく、それが本当に大きいと思います。
弊社も今では日本生命様、三井生命様、ジャフコ様、博報堂様にステークホルダーに入っていただくことによって、
会社の信用を高めることが出来ていると感じています。
また、こういった企業様からまたお仕事を紹介していただくことによって、
さらに大手の企業様と繋がりが出来るというメリットもあります。
2009年12月に5000万の増資をして頂き、資本金額が1億3000万円までになり、
会社の信用度が増したと思いますね。
7人いた会社から今は社員が7倍までになりました。
ビジネスモデルも変化しましたね。請負の仕事を受けてばかりいたのですが、
増資のタイミングもあり、ソーシャルメディアを通した分析エンジン、市場分析エンジンの提供へ転換しました。
今では売り上げの6割に成長しています。
今後の野望、そして海外へ
社会のインフラになるような会社を作りたい、時価総額1000億円の会社を作りたいと考えていますが、
とりわけ「自分のサービスモデルを作る」のは間違いなく一番大切なことだと思います。
なおかつグローバルに通用するビジネスモデルをつくること、を目指した結果、今の形になりました。
本田総一郎さんや松下幸之助さんなど今や日本を代表する企業は、
昔からグローバルに強い企業だったと思いますが、今はそういうベンチャー企業は少ないですよね。
私は、グローバルに通じる企業が出てこないことに危機感を覚えます。
国内にとじこもって、海外に出て行かない若者ばかり増えている背景も非常にもったいないなと思います。
だから私は「出来るかわからないけれど、
とにかくやってみよう」ということを声を大にして言いたいですね。
実現できていなくても、その姿勢を若者に見せてやりたい、私はそう思いますね。
現在はベトナムを拠点に、インドネシアやタイ、マレーシアへ会社を設立したいなと思っています。
もちろん投資金額を回収できる見込みが立ってという計算も必要ですが。
年内にはシンガポールに会社設立したいと思っています。
技術を海外へ、日本の力にしたい
弊社はテキストマイニングという技術を使っています。
ソーシャルの情報に何が書かれているか、扱っている商品が売れるのか売れないのか、
何色が好きなのか分析して購買へとつなげるわけですね。
ソーシャルメディアを通して、
新たな気づきや新たなプロモーションを使ったときに効果があったのかなかったのかを分析するんです。
企業に対してツール、コンサルティング、そしてシステム開発を三本柱として提供しています。
日本は今後、GDP下がり人口も減少するということが言われており、
他のアジアに進出している小売りやメーカーさんが本当に多いと思うのですが日本と同じようにマーケティングしていく、
はっきり言ってそれではダメなんですね。
個人の主義、趣向が国によってかなり違うんです。その違いに気づかなければいけない。
その違いをソーシャルメディアからの情報で読み解き、小売りやメーカーさんが販売しやすい環境を整えてあげたいんです。
究極的には、弊社を通さなければ海外と取引が出来ないといったような、
購買するためのインフラを作りたいと思っているんです。
まだまだ、これからですけれどね。
自分の信念を貫き通すことをモットーに
「人間万事塞翁が馬」これを私は信念としています。
小さなことで一喜一憂せず、他人にまどわされずに着実に自分の道を行くこと。
たとえその道が阻まれるようなトラブルがあっても、落ち込む必要はなく、
間違ったことはしていないのだから、一歩一歩進んでいけば必ず「進める」。
このことは社員にも伝えています。たとえ社員数が増えたり、
大きな仕事が舞い込んできても「浮かれるな。まだ何も実現していない」んだと、話したりしています。
経営理念はHPにも載せていますが「三方よし」、これに尽きると思っています。
一番は世の中を良くするものかどうか、そして自分も、相手も良くならなければならない。
これが基本ですね。世の中を良くしないものは廃れますよね。
今やっていることも試行錯誤しながらではありますが、世の中を良くすると信じて、進んでいます。
相手の立場で「どうしてあげたら喜ぶか」を考えますね、そのためには自社のものを進めないこともありますね。
社長としての務め、社員としての役割
社員数が増えてくると、どうしても一人ひとりと話す時間が取れなくなってくるので、
経営理念を確認する意味でも毎週月曜日の朝礼で社訓を読むようにしています。
また、社員が「たるまないようにする環境」を整えていますね。
人を「変える」のではなく、自ら「変わる環境」を用意する。
これが上の人間には重要だと思っています。怒るのも一つだと思いますが、それは一時的なもの。
それよりも、もっとやる気を持たせるような環境をこちらが用意することなんですね。
身近な例では、営業部長から開発部長同士を1年間、配置転換をしました。
これによって現場の意見をダイレクトに聞くことや、
開発部での苦労をお互いが知ることでより一層、自分の責任を再確認するんです。
そのことで自身、成長が出来るんですね。
他の経営者の方はやっていないかもしれませんが、弊社では結構ドラスティックに行っています。
「どんな小さなことでも見逃さない」
そのうえで、経営者は社員を信頼して「任せる」ということをしなければいけないなと思います。
細かいことが気になるんだけれどね。
でもその細かさがないと社長はやっていけない。
この辺りのバランスが大切だと思います。
学生に向けて伝えたいこと
このテキストマイニングという技術、日本は優れているので海外にも売り込んでいけるものだと私は思っています。
社長に就任する前からずっとこの想いを持ってきました。
市場をもっと活性化させて、日本から海外に売り込んでいきたいと思っています。
そんな中で、私が一緒に仕事をしたいと思う人は、自分で常に何が出来るかを考えられる人です。
「会社が言うことをやる。上司からの指示作業だけをやる」これでは会社は成長できません。
今までの会社の枠を超えるためには、新たな力が必要です。
そういう意味で、やらされる仕事ではなく、常に自分に何が出来るか考え
「自らやる仕事」ができる人と一緒に働いていきたいですね。
学生のみなさん、これから就職活動を続けていく中で、色んな人から話を聞いてください。
それぞれ違う業種に携わる人から話を聞き、社会の構造を自分なりに理解し、
これからの社会がどうなっていくのかを考えた上で、
自分に何が出来るのかという問題意識を持って、就職活動を行ってほしいですね。
十分に考えた上での就職活動で、大志、夢に向かってガムシャラに動いてください。
そして、あなたの力で日本を、世界を、変えてください。