代表取締役 谷平 聡史
設立 | 2012年10月1日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.axelagate.jp/ |
IT業界が私の世界観を180度変えてくれた
就職した当初は、社長になりたいと考えたことはなく、
ごく一般的なサラリーマンとして人生を歩みたいと思っていました。
もともと電機業界で、エンジニア寄りの立場で仕事をしていたのですが、
ルーティンワークが続くことに飽きてしまいました。
もっと刺激がほしいと感じたため、小規模のIT企業に営業として転職し、
人数の少ない会社の中で、自分がどれだけやれるのかを試してみることにしたのです。
小規模の会社に入社することに対しては、まったく不安はありませんでした。
当時の社長は未来の展望がしっかりしていて、かつ有言実行の方だったので、
とても魅力を感じていましたし、実際入社したあとは毎日がとても忙しく、
不安を感じている暇もありませんでした。
入社してからは、忙しい毎日ではありましたが、
「営業」・「人事」・「教育」・「マネージメント」など
大企業などではなかなか味わえないであろう短期間で、
多方面に学習させていただく機会がありここでの経験が
自分にとってはとても刺激となりました。
IT業界は何もかもが新しく、常に進化していく業界のため、
転職したことで、それまでの世界観がガラリと変わりました。
マネジメントとは、人の感情を生かすことである。
転職して任されたのは、新規開拓営業です。
前職でも営業経験はありましたが、ITという業界をよく理解しておらず、
営業手法もいまいちだったため、最初の2,3か月はまったく成果が出ませんでした。
しかし、周りの人々から少しづつ知識を吸収し、だんだん成果が出るようになったとき、
やればできるようになる、ということを実感しました。
時を経るにつれ、自分が成長しているのが目に見えてわかるようになり、
やがてマネジメントを任されるまでになりました。
マネジメントとは、ただ数字を管理するのではなく、
人の感情を生かすことであることに気付いてからは魅力を感じるようになりました。
4年ほどの勤務期間中で、約500社の企業とお付き合いさせていただき、
自分が成長していくうえで本当に役に立ったと感じています。
会社の成長スピードも速く、その過程に関わることができたことは、本当にいい経験になっています。
今まで、トップとして組織を率いた経験がなかったため、
社長として事業をしてみたらどんなゴールになるのか、
具体的にどんな仕事があるのかといったことに非常に興味を持っていました。
そこで周りの人々の助けも借りながら、会社を立ち上げることにしたのです。
会社は、社員一人一人のものである
私は、社員の熱意や思いを大切にしています。
会社は社員ひとりひとりのものであるため、ある程度規模が大きくなるまでは、
ボトムアップ型の組織としてやっていきたいと考えています。
社員数が50名を超えるようになってきたら、今度はIT以外の事業にも進出し、
私とは別に管理職を設けてひとつの事業部として運営していく方針です。
未来のことを見据え、事業の多角化をしていきたいと考えています。
多角化を進めると、ひとつひとつの分野が弱くなりがちですが、
分散させながらも、強い事業にしていくしくみを作っていきたいです。
今後もIT一本でやっていこうというビジョンは持っておりません。
違うチャネルも積極的に増やし、事業全体のリスクを
分散させていこうというのが私の考えです。
社会の移り変わりに合わせて、事業に工夫をこらし、会社に何が起きようとも
簡単に社員を解雇しなくてよい強い会社を作り上げていくのが、私の責任なのです。
バランスの取れた組織づくりを意識する
前職で私がマネジメントをしていた時の反省点として、
組織のモチベーションやスキルの均一化ができなかったことが挙げられます。
上位層と下位層のばらつきが激しくなり、中間層を作り上げることができませんでした。
少数の中心人物に、その他大勢の社員がぶら下がるような組織構成ができあがってしまい、
その中心人物たちに頼らざるを得ないようになってしまいました。
事業モデルを考えるときは、そうした事態が起こりうることも十分考慮したうえで、
進めていかなければならないことを学びました。
前職では、役員という役職でありながらも、自ら第一線の営業に出ることも多かったので、
マネジメントだけに特化することができず、組織作りに専念することができませんでした。
今回は、その反省をいかし、組織内の力のバランスを意識しています。
小規模の会社だと、採用できる人材は非常に限られます。
採用した人材が、何年たっても思うように成長できないこともしばしばです。
私自身、採用した人材に対し、教育への投資が不十分だったと反省しています。
今回は、多少時間をかけてでも社員数を増やし
バランスを意識した組織を作り上げていきます。
また、今後は新卒や未経験者の採用も積極的に行えるよう、環境を整備している最中です。
およそ3年ほどかかると予想していますが、こつこつと着実に基盤を固めていく予定です。
まじめな気質をビジネスに。
日々めまぐるしい進化を遂げるIT業界という特性上、エンジニアは年齢とともに、
どんどん活躍の場が狭まっていってしまう、というのが現状です。
自社の社員にはそのような思いはさせたくありません。
新しい技術を常に習得することはもちろんですが、
他にも、いくつか事業を手掛けていくことにより、
その事業間でジョブローテーション制度を設け、エンジニアという枠にとらわれることなく
社員を永続的に雇用し続けることができます。
社員を簡単に解雇するような、ドライな会社にはなりたくないのです。
目標は、10年以内に3本の新規事業を立ち上げることです。
3本のうちのひとつははたらく女性支援事業ですが、少しずつ形になってきています。
私は、今後日本経済にどれだけ貢献できるか、ということを重要視しており、
そのためには日本人の「勤勉」という気質をうまく生かす事業展開をしたいと考えています。
グローバル化が進んでいく中で、国内にある人材を
どれだけ有効に取り込めるかが大切になってくると思います。
もちろん、グローバル化によって事業の多角化が容易になるという点もあると思うのですが、
私はまずは国内に目を向けていきます。
ほかの国にはない、勤勉・まじめという気質を
ビジネスモデルに変えられたら、とても強みになると思います。
「目標」と「夢」を混同しないこと
組織をよりよいものにしていくには、メンバーひとりひとりが、
組織全体の目標を見据えたうえで、「わたしはこうありたい」という
何らかのビジョンをもち、主体的に動いていけるかどうかということが重要になってきます。
メンバーひとりひとりが、何らかのビジョンをもち、
積極的に意見を述べることができる環境こそが、
私が目指すボトムアップ型の組織形成につながっていくのです。
ただ、自らのビジョンを考えるとき、「目標」と「夢」を混同しないようにしましょう。
私の考える目標とは、自分ができるものをイメージして、そこに突き進んでいくものです。
そこへ突き進む過程で、必要な知識・情報を取り入れ、自分のものにしていくのです。
そのため、何の勉強もしないまま、目標を立てるのはナンセンスなのです。
私自身も、現在の「目標」である「組織を作り上げること」を達成し、最終的には
「夢」である「全社員の幸せ」を持続させていくことができるよう、精いっぱいやっていきます。