代表取締役社長 河村 直人
設立 | 1991年3月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://imiw.jp/ |
幼いころから商いに触れる
私は小売業を営んでいる家庭に生まれ、幼い頃より商いの現場を見て育ちました。
商いの実態を直接目で見る機会が多かったので、
物を仕入れてから売るまでの大変さ、現金の流れ、取引の現場や、クレームに応対する祖父母の姿から、
商売を継続させていく難しさや厳しさを肌で感じていました。
私は法学部出身ですが、弁護士を目指していたわけでも、
法律を学んで商売を始めよう、と考えていたわけでもありませんでした。
学生時代は、ごく普通の大学生として生活を送っていたのです。
最初に就職した日本ハム株式会社で学んだこと
日本ハム株式会社に就職したのはバブル期の1987年でした。
毎日自分でトラックを運転し、精肉店やスーパーを対象に営業をし、
店頭での商品陳列や、試食販売なども行っていました。
当時は、土日もほとんど休みを取れないほど忙しかったことを覚えています。
他メーカーとの競争で大変でしたが、仕事に対する執念、取り組み方や、お客様から信頼を得ることの大切さなど、
日本ハム株式会社での経験は、今も私のビジネススタイルに大きな影響を与えています。
仕事をする上で当たり前のことかもしれませんが、納期や約束の時間を守ることは
お客様との間に信頼関係を築くうえでとても重要なことです。
自分の本当の実力を試すために転職
日本ハム株式会社勤務時代、私は次のようなことを考えていました。
「たとえ営業でいくら成績をあげようとも、
あくまでも日本ハム株式会社という看板と商品があるから可能なことであって、
自分の正味の実力で勝ち得たものではない。」
そのためもっと自分の実力を試せるような仕事をしてみたい、無形商材を扱いたい
という考え方にシフトしていきました。
そして、日本ハム株式会社に2年半勤務した後、私は株式会社パソナのグループ会社に転職することにしました。
株式会社パソナでは人材派遣業の営業職に就き、
企業に登録人材の就業を受け入れてもらえるよう、企画や提案を行っていました。
なかなか営業成績が上がらない時に、どのように改善し成果を出すか
ということについて戦略を立てる作業は、この仕事の一番の醍醐味でした。
毎日の仕事をすることがうれしく、何をやっても楽しく過ごすことができた時期でもありました。
勘違いしていないか、と常に確認するようにしています
自分が出した成果は、果たして自分の本当の実力を証明するものでしょうか。
業務のプロセスには必ず職場の先輩や同僚達の協力が存在しています。
さらに、会社のブランド名の力によって助けられている場合もあるのです。
また、今所属している環境で上手く業務を遂行できていたとしても、
普段と全く異なる環境になったときに、人は果たしてどの程度いつもと同じように実力を発揮できるでしょうか。
慣れ親しんだ環境にいるだけでは、変化が起きたときに、それに対応できなくなる可能性がでてくるのです。
周囲の協力やブランド力、慣れ親しんだ環境を忘れると、
自分の成績をそのまま自分の実力と勘違いしてしまう危険性があります。
そのため、いついかなるときでも自分の実力について何か勘違いをしていないか常に確認するようにしています。
今後の展望について
企業は、社員に対して組織の方向性や価値観を明示しなければいけません。
私の目標は、成長し続ける企業を作っていくことです。
分かりやすくいうと、20年、30年経っても存続し、成果を出し続ける企業を目指したいと考えています。
企業としても、社員としても、様々な変化に対応できるようになれば、
企業は、成長し続けることができると私は考えています。
そのためには、外的要因、内部要因、人的な資源、資金力、
ブランドなど、総合的に組み合わせて戦略を立て実行していく必要があります。
社員が経済的にも社会的にも豊かさを享受できるような成長し続ける企業を目指します。
学生へのメッセージ
今は私が学生だった頃と違ってITが発達しています。
若い方は、ITを使って情報収集を行ったり、それに基づくコミュニケーションを行うことがとても得意です。
そのため、共有された情報空間に同じ環境・同じ世代の人間同士が集い、そこに馴染んでしまう傾向にあります。
慣れ親しんだ環境にいるだけでは、いざ社会に出たときに実力を発揮できません。
ですから、学生のみなさんは、なるべく歳の離れた大人の方と接触する機会を増やすと良いと思います。
手段は何でもいいと思います。例えば、アルバイトでも構いません。
そこで働く人達と接点を持つことで、歳の離れた大人の世界と会話する機会ができます。
学生のみなさんにとっては勉強することも大事ですので、
基本的な勉学についてもしっかり取り組んでいただきたいと思います。