代表取締役 エディター・ライター 野村 佳代

株式会社アスラン編集スタジオ 代表取締役 エディター・ライター 野村 佳代

代表取締役 エディター・ライター 野村 佳代

株式会社アスラン編集スタジオ
設立 2007年1月
事業内容
  • 各種広告販促物制作
  • 小冊子制作機関誌・PR誌・Webマガジン制作
会社HP http://www.aslan-estudio.com/index.php

卒業式を寝過した!!

学生時代は週5日、編集プロダクションでアルバイトをしていました。
夜間大学に通っていたため時間の都合はつきます。
終電を逃すこともしばしば、会社に泊まりこむほどに熱中して働きました。

そういえば、こんな思い出があります。
大学の卒業式のこと。
卒業前は特に忙しく仕事をしていたのですが、大学の卒業式だけはどうしても出席したいと思っていたんです。
卒業式は金曜日。アルバイトでは週刊誌を発行する仕事をしていて、締め切り日でした。

編集の仕事はチームで動くことが大切です。ひとりでも欠けると仕事が成り立たなくなってしまう。
そのため、とにかく早く仕事を終わらせて金曜に会社を抜けられるよう、頑張っていました。
そして仕事は無事にひと段落。これで卒業式に出席できる…!
と胸を弾ませていたのに、次の日、目を覚ましてはっとしました。
卒業式が終わっている…!!
仕事に没頭しすぎて疲労していいたため、朝目覚めることができなかったんですよ。
待ち遠しく思っていた卒業式を寝過してしまったのです。
これに関しては、かなり自分にがっかりしましたね。

夜に行われた飲み会だけは出席できたのですが…。

「私を認めてくれるなら社員にしてください!」

これほどアルバイトに熱中していたのは、ひとつには独立したいと思っていたためです。

自営業を営む両親の元に育ち、独立することにさして抵抗がありませんでした。
読書が大好きだったため文章に関われる業界で30歳までに独立しようという目標があったのも、
モチベーションになっていたと思います。

そしてもうひとつには、就職に対する考えから。
就職活動をするよりもアルバイトをしながら業界にもぐりこんで就職してしまった方が良いと考えていたのです。
私は1972年生まれ、当時は就職氷河期。
そう簡単に就職先が見つかる時期ではありません。何よりも就職活動をするにはお金がかかります。
夜間大学に通い、仕送りも受けていなかった私は、ずっと先の将来を考えて就職活動にお金をつぎ込むなんてことは
できませんでした。
だって将来よりも、来月暮らしていくためのお金が必要だったんですから…!

そんな事情と、そして仕事への熱意から、会社で寝泊まりするほどにアルバイトに没頭していたのです。
大学の卒業を目前に、私が社長に対して言ったことは、
「最初はアルバイトでいいので、働きぶりを認めてくれたら社員にしてください!」
のひとこと。

はじめての就職先は、この会社に決まりました。

昇進を持ちかけられて、独立。

3年間ずつ3社で働いて、目標の30歳くらいで独立しようか。
そんなキャリアプランを立て、転職を経験し、転機が訪れたのは34歳。
そろそろ独立…、と考えてはいたものの、素晴らしい仲間に恵まれていたことや仕事の楽しさから、
なかなか独立へと踏み出せない状況にありました。

決断したのは、昇進の話を持ちかけられたとき。
編集長に抜擢、という話をいただきましたが、ここで引き受ければ大きな責任が生まれます。
編集長に就任した後に突然独立してしまっては、周囲に迷惑がかかる。
昇進話を区切りとして独立を決めました。

現在は、ビジネス書を中心に企画・制作を行っています。
出版物だけでなく、広告、機関誌、小冊子、そしてWebまで、
情報発信をしたいお客様のお手伝いができるよう幅広いメディアを利用する企画をしています。
弊社のお仕事は口コミで広がり、様々なお客様とお会いすることができています。
これからは今までの経験から得たノウハウをご提案することで
ビジネスマンを応援するような事業を展開しようと考えています。

好きな花!!

「ひまわり」!!
明るい感じがして好きです。
夏休みのわくわく感を思い出しますよね。
いつもそんなわくわく感をもって仕事に取り組めたらいいなと思っています。

座右の銘

「人生、“学園祭度”が高い方が楽しい!」
学園祭って、わくわくして楽しいですよね。
学園祭のように仲間とわいわい話し合いながら仕事ができれば楽しいですし、
“学園祭度”が高い人生はきっと充実すると思います。

「仕事を楽しむこと」は絶対に大切!!

「仕事とプライベートは別、」なんてもったいない。

仕事もプライベートも同じくらい楽しむのが私のモットー。
仕事は人生の多くの時間を費やす営みです。
はじめから自分の好きなことができるわけではありませんが、楽しもうとすること、
そしていかに厳しさをいかに楽むか、ということが非常に大切だと思うのです。

就活生へメッセージ

就職活動はつらいこともあると思いますし、しんどいことでもあるでしょう。
それは当り前のことですから、あまり深く悩まないことです。
就職活動については「縁」がとても大きな要素となります。
なかなか就職先が決まらない方も、いつかは認めてくれる会社と出会えるもの。
就職活動の苦しさも、人生の中ではよい経験です。その大変さを楽しめるよう、心にゆとりを持って挑んでくださいね。