代表取締役 仙波尚展

代表取締役 仙波尚展

代表取締役 仙波尚展

日本中央建設株式会社
設立 2018年3月12日
事業内容
    • 資産コンサルティング
    • 事業承継・相続相談
    • コンサルティング
    • 不動産の売買・仲介
    • 建築企画・設計
    • 建築・工事請負
会社HP https://s-king.co.jp/

創業・設立のきっかけを教えてください。または、代表者様が就任されるまでの経緯やきっかけを教えてください。

私が建設業界に関わるようになったのは、20歳の頃にハウスメーカーで営業の仕事を始めたことがきっかけです。

当時はアパート営業からスタートし、飛び込み営業や住宅展示場での接客、注文住宅の販売、建売住宅、土地分譲、さらにはマンション販売まで、住宅に関する営業を幅広く経験してきました。営業スタイルは現在でいうフルコミッションに近く、売れた月には手取りが100万円以上になることもありましたが、売れない月は収入が大きく落ち込むこともありました。そうした厳しい環境の中で、約12年間営業として経験を積んできました。

しかし、あるとき会社に大きな出来事が起こります。社長が突然失踪し、会社は最終的に清算されることになりました。私はその会社の最後の社員の一人として、会社の終わりまで関わることになりました。この経験を通して、自分の人生やこれからの仕事について改めて考えるようになりました。

もともと建築の仕事には興味がありました。小学生の頃、自宅の増築工事の際に大工さんの仕事を見るのが好きで、18歳頃には現場でアルバイトをした経験もあります。現場で働く中で、当時の建設業界には安全管理が十分とは言えない現場も多く、「この業界をもっと良くできないか」という思いを抱くようになりました。

そしてもう一つ印象に残っているのは、建物が完成し、そこに人が住み始め、夜になると部屋の明かりが灯る瞬間です。その光景を見たとき、「建物は人の生活を支えている」と強く実感しました。

そうした経験を重ねる中で、「賃貸住宅でも質の高い住まいを提供できる会社をつくりたい」という思いが強くなり、日本中央建設株式会社を立ち上げました。

経営する中で、これまでで最も苦労した出来事を教えてください。

会社を経営する中で最も難しいと感じているのは、やはり人に関わる部分です。

経営をしていると、仕事そのものよりも、人との関係や社員の育成で悩むことの方が多いと感じる場面があります。これまでの中でも、自分の判断の甘さを反省することや、人を信じすぎたことで結果的に裏切られてしまったような経験もありました。

それでも、「人を信じる」という姿勢は大切にしています。疑いながら仕事をするよりも、信じて任せる方が良い関係が生まれると考えているためです。

現在は、本当に良い社員に恵まれていると感じています。お客様が来社された際に、自然に立ち上がって挨拶をする社員の姿を見ると、会社としての文化が少しずつ育ってきていると実感します。

また、社員や職人とのコミュニケーションも大切にしています。月に一度「美食クラブ」という食事会を開き、社員や現場の職人と一緒に食事をする機会を設けています。現場で働く方々と直接話をすることで、会社全体の雰囲気が良くなり、チームとしての一体感も生まれます。

福利厚生についても、できる限り働きやすい環境を整えたいと考えています。例えば、朝・昼・晩の食事を会社で無料提供したり、誕生日休暇を設けたり、社用車を土日に自由に使えるようにしたりしています。さらに、スポーツジムと契約し、社員が自由に利用できるようにするなど、健康面のサポートにも取り組んでいます。

社員が安心して働ける環境を整えることは、経営者としての大きな責任だと考えています。

強み・特長を教えてください。

日本中央建設株式会社の強みは、長くお付き合いしている顧問先や取引先が多い点にあると感じています。

私は営業出身ということもあり、これまで人との関係づくりを大切にしてきました。その結果、多くの顧問先から安定して仕事をいただけるようになりました。

建設業界では「次の仕事があるかどうか」に不安を感じる企業も少なくありませんが、当社では受注について大きな心配をすることはあまりありません。一つの建物を建てると「次もお願いしたい」と言っていただくことが多く、リピートのご依頼を数多くいただいています。

中には、工事の順番を待ってでも依頼したいとおっしゃるお客様もいらっしゃいます。人手の都合でお待ちいただくこともありますが、それでも信頼していただけることを大変ありがたく感じています。

また、建築の品質にも強いこだわりがあります。建築の専門家の方から「木造でここまで精度の高いアパートは見たことがない」と評価していただいたこともあります。現場の納まりや施工精度を評価いただけるのは、職人の皆さんの努力の賜物です。

私が仕事で大切にしているのは、とてもシンプルなことです。「自分がされて嫌なことは人にしない」という考え方です。

この姿勢を大切にすることで、困ったときには周囲の方が自然と助けてくれる。そうした人とのつながりが、会社にとって大きな財産になっています。

経営する中で、意識していること・心掛けていることを教えてください。

経営において最も大切にしているのは、「人との信頼関係」です。

その根本にある考え方は非常にシンプルで、「自分がされて嫌なことは人にしない」ということです。仕事でも人間関係でも、相手の立場に立って物事を考えることが何より重要だと考えています。

建設業は、お客様だけでなく、設計会社や協力会社、そして現場で働く職人の方々など、多くの人が関わる仕事です。一つの建物を完成させるためには、多くの人の力が必要になります。だからこそ、関わるすべての人が気持ちよく仕事ができる環境づくりが重要です。

特に現場を支えてくださる職人の方々は、建物づくりに欠かせない存在です。単なる協力会社としてではなく、一つのチームの仲間として接することを意識しています。働きやすい環境を整えることが、結果として建物の品質向上にもつながるためです。

また、会社として「関わる人を良くする」という意識も大切にしています。お客様に価値ある建物を提供するだけでなく、社員や協力会社にとっても、関わることでプラスになる存在でありたいと考えています。

この考え方は、社会との関わりにもつながっています。例えば、児童養護施設への支援など、子どもたちの環境づくりに関わる活動にも取り組んでいます。実際に子どもたちと接する中で感じるのは、さまざまな事情を抱えながらも前向きに生きている姿です。その姿に触れるたびに、社会全体で子どもたちの未来を支えていくことの重要性を実感します。

企業としてできることは決して大きくはないかもしれませんが、少しでも子どもたちの未来が良くなるよう関わっていきたいと考えています。

企業が社会に果たす役割は決して小さくありません。建物をつくるという仕事は、人の生活を支え、地域を形づくる重要な役割を担っています。こうした仕事を通じて社会に貢献することが、日本全体の力を高めることにもつながると感じています。

建物は形として残りますが、それ以上に大切なのは人とのつながりです。信頼関係の積み重ねこそが、会社の成長につながっていくと考えています。

社会や業界に対して、または自社サービスの消費者に対して、伝えたい想いや発信したいことを教えてください。

建築という仕事は、多くの人の人生に長く関わるものです。住まいは日々の生活の場であり、安心や家族の時間を支える大切な基盤でもあります。そのため、建物をつくる側には大きな責任があると感じています。

その責任を果たすためには、目先の利益ではなく、長期的な視点で物事を捉える姿勢が欠かせません。建物は完成した瞬間がゴールではなく、その後何十年も使われ続けるものです。そこに暮らす方々の生活を想像しながら仕事をすることが重要です。

建設業界は社会の基盤を支える産業の一つです。目立つ仕事ではないかもしれませんが、街や暮らしを形づくる役割を担っています。だからこそ、業界全体として誠実に仕事と向き合い、信頼される存在であり続ける必要があります。

お客様に対しては、建物そのものだけでなく、「安心して任せられる会社」であると感じていただける仕事をしていきたいと考えています。

建築という仕事を通じて、人の暮らしや地域に少しでも良い影響を与えていくこと。それこそが、何よりの価値だと考えています。

代表者様の今後のビジョンを教えてください。

今後は、会社の規模をむやみに拡大するのではなく、現在の強みを着実に伸ばしていくことを重視していきます。

建設業界では、急激な事業拡大によって品質管理や現場管理が追いつかなくなるケースもあります。その結果、これまで築いてきた信頼関係を損なう可能性もあるため、一つひとつの仕事を丁寧に行い、高品質な建物を提供し続けていきたいと考えています。

社会全体を見ると、今後はAIやロボティクスの発展が進む時代になるでしょう。その中でも、職人の仕事は簡単に代替されない分野だと感じています。建築現場では、図面だけでは表現できない判断や、経験に基づく感覚が求められる場面が多くあります。そうした部分は、人の技術と責任感によって支えられるものです。

だからこそ、これからの時代は職人の価値がより明確になっていくと考えています。

会社としては、単に建物をつくるだけでなく、建築業界を客観的に見られる人材の育成にも取り組んでいきます。社員には「建築に携わる前に、一人の社会人として広い視野を持ってほしい」と伝えています。社会の中で自分たちの仕事の役割を理解することが、より良い仕事につながるからです。

また、若い社員には「子どもたちに誇れる仕事をしてほしい」とも伝えています。建築は地図に残る仕事であり、何十年にもわたって人々の生活の一部となります。だからこそ、誇りを持てる仕事にしてほしいと考えています。

さらに、建物は建てて終わりではなく、その後のアフターメンテナンスも非常に重要です。お客様の信頼に応えるためにも、建てた後も責任を持って向き合い続けていきます。

自分を頼って建てていただいた建物は、長く大切にしていきたいと考えています。できる限り、自分の目の届く限り責任を持って管理し続けたいという思いがあります。

自分たちが建てた建物には最後まで責任を持つ。その姿勢を貫きながら、一つひとつの仕事を積み重ねていくことが、会社の信頼につながり、社会に必要とされる存在になっていくと考えています。

《 日本中央建設株式会社 代表取締役 仙波尚展 》