会長 澤田大輔

会長 澤田大輔

会長 澤田大輔

株式会社DSG1
設立 平成23年(2011年)9月8日
事業内容
    • 投資・M&A事業
    • 不動産事業
    • デザイン事業
会社HP https://dsg-1.com/

澤田 大輔様の経歴を教えてください。

地方出身で、高校時代から様々なアルバイトをしていました。高校卒業と同時に上京し、アルバイトを掛け持ちして生活費を稼いでいました。雇われて生きていくよりも自分で商売をして、自分の力で生きていきたいと考えていました。その後、友人たちとともに平成8年12月に建機リース・不動産業の会社を個人事業主として立ち上げました。人と話すことが好きだったので不動産の交渉も全て自分でやっていましたが、全く苦ではなかったです。

いくつか事業を立ち上げる中で代表者としての経験を積んでいき、2008年のリーマンショックの際に不動産市場が活況になったことを契機に金融業も始めました。昔から金融の知識があることで助けられた経験も多かったですし、金融の力をリーマンショックの際に思い知ったこともあり、金融の力で世の中の役に立とうと思ったことも理由の1つです。平成30年1月より株式会社DSG1の代表取締役に就任し令和6年10月からはAIフュージョンキャピタルグループ株式会社の代表取締役も兼任しています。

会社設立のきっかけを教えてください。また、澤田 大輔様が代表に就任されるまでの経緯を教えてください。

私が会社を興した大きな理由は、雇われるのではなく、自分の力で仕事をしていきたかったからです。高校卒業を機に上京して様々なアルバイトを掛け持ちする中で、何も根拠はなかったですが、自分で商売をしても稼げるのではないかと考え、平成8年12月に建機リース・不動産業の会社を個人事業主として立ち上げました。2008年のリーマンショックで不動産融資が増加したことをきっかけに、ビジネスの世界での金融の影響力の高さを実感し、金融業への転身を考え参入しました。いくつかの事業を展開していく中で投資も積極的に行っていき、現在に至ります。

経営において、これまでで最も苦労した出来事を教えてください。

私が初めて会社を設立したのは20歳の時でした。当時、建機リース・不動産業の会社を立ち上げたのですが、約半年間ゼネコンから売上が入ってこず、資金繰りに苦しんでいた時期がありました。その時に銀行窓口に行き、どうにか繋ぎの資金を借りられないかと相談したのですが、当時ゼネコンから振り出されていた手形を見せると「こんなのできるわけない!」と融資担当の方に手形を投げ捨てられたことがありました。あの出来事は衝撃的で、今でも覚えています。

ただ、その一件から約20年後に、当時同じ銀行の窓口に勤めていた方と偶々会うことがあり、私の顔を見て「あの時は本当にすいませんでした」と謝ってくれたのです。私自身はその方のことを全く覚えていませんでしたが、投げ捨てた本人ではないのに私のことを覚えてくれていたことと、頭を下げて謝ったくれたことに思わず目頭が熱くなってしまいました。

貴社の強み・特長を教えてください。

まず、不動産業をメインとしているDSG1では、今まで不動産業を営んできた経験値を上手く活用できていることと、名古屋地域を中心に不動産投資や事業をスタートさせたい方向けに行ってきた事業基盤を活かしてM&Aやデザイン業を行い、より多角的にお客様の課題を解決していけることが強みになると思います。

AIフュージョンキャピタルグループに関しては、従来の地方創生ファンドをはじめとしたファンド事業に加え、自己投資に関する事業も積極的に展開しています。
近年進化を続けるAIを軸に、自己投資事業やファンド事業、PIPEs事業、投資銀行事業の4つの事業ドメインを中核としていますが、シナジー効果を発揮しながら、それぞれが独立した事業として、当社グループの利益成長をドライブできるよう尽力しています。

経営において、意識していること・心掛けていることを教えてください。

いかに社会の役に立つか、そして地方の可能性を広げていけるかを意識しています。経営者として人生を送る中で、金融の力や知識で救われたことはこれまでに幾度もあったので、金融の力で世の中を良くしていきたいという意識は非常に強いです。

地方にはまだまだ底知れぬ力が眠っていると私は確信しています。東京一極集中が続いている日本において、地方では過疎化や後継者不足が年々進んでおり、社会問題になっています。しかし、まだ活用できていない地方の力を十分に発揮することができたら、日本のGDPや経済全体に大きなプラスの効果をもたらすと思います。創業してまもないベンチャー企業に対しての支援も臆することなく積極的に行っていくことが日本社会に新たな風を吹き込む一助になり、若者や新たな起業家を応援するきっかけになるでしょう。

このように弊社では、社会的にスポットが当たりにくい地方の企業やスタートアップの企業の支援を他の金融機関よりも積極的に行うことを強く意識した経営を心掛けています。

社会や業界に対して、または自社サービスの消費者に対して、伝えたい想いや発信したいことを教えてください。

日本は他の先進国と比べて、起業する人が少ないことで知られています。その理由にリスクを回避する真面目な国民性というのもありますが、社会が起業することを後押ししきれていないと私は感じています。

銀行は実績がないスタートアップに融資はしてくれませんし、出資を募ろうにもこれから伸びる事業か不透明なベンチャーには資金が集まりません。企業を応援することが使命である金融機関がそんなに後ろ向きであれば、若者たちが夢を追わなくなる気持ちもわかります。私も若い頃に銀行の融資を受けられず苦労した経験があるので、同じく夢を追う人たちを応援していきたいと考えています。今本当にやりたいことがある人やこれからやりたいことがある人たちが、純粋に夢を追うことができる社会づくりの手助けをしていきたいです。

また、今後日本が発展していくためには地方活性化が不可欠です。私自身も地方出身なので地方の可能性というものを十分知っています。後継者不足で廃業になりそうな素晴らしい技術を持った地方の企業を助けていきたいとも考えています。どんなに小さなことでも構いませんので、何か相談したいことがあればいつでも我々にご相談ください。ともに夢を追いかけていきましょう。

澤田 大輔様の今後のビジョンを教えてください。

金融教育

今は昔よりも起業をすることへのハードルが下がってきており、若いうちから会社を設立する人もどんどん増えています。私自身も金融の力で何度も助けられてきた経験があるので、ベンチャー企業の人たちをサポートしていきたいです。

また、個人的には子どもたちの金融教育もどんどん進めていきたいです。日本では金融教育が他の先進国に比べて遅れています。2022年度から高等学校での金融教育が始まりましたが、私としては中学校の頃から金融の知識を身に付けていくべきだと思います。現在、全国の学校に対して積極的に金融の授業を行っているので、さらに活動の幅を広げていきたいです。

《 株式会社DSG1 代表取締役会長 AIフュージョンキャピタルグループ株式会社 代表取締役社長 澤田大輔 》