社長 今井浩恵

社長 今井浩恵

社長 今井浩恵

株式会社シロ(SHIRO)
設立 1989年10月23日
事業内容
    • 自社ブランド「SHIRO」の企画、開発、製造、販売、店舗運営(「SHIRO/化粧品、雑貨」」「SHIRO LIFE/食物販」「SHIRO CAFE/飲食」「SHIRO BEAUTY/サロン」)
    • SHIRO オンラインストア等、通販事業運営
会社HP https://shiro-shiro.jp/

今井浩恵社長はどのようなきっかけでSHIROを起ち上げたのでしょうか?

もともと当社の前身ローレルは、空港のお土産品や大手の高感度ライフスタイルショップ向けに、
シャンプーやボディケアなど生活雑貨のOEM製品を企画・製造を行なっていました。
ショップからはご好評をいただいていましたが、
ある日、私どもはメーカーにとって一番大切な
「お客さまが喜んでいる顔が見えない」ということに気が付きました。
そこで「自分たちが毎日使いたいものを作る・提供していく」という信念の下、
2009年にオリジナルブランド“LAUREL”を立ち上げました。
それが今日の“SHIRO”の出発点となっています。

2014年にブランドビジネスに舵を切り、
2015年に自社ブランドを“LAUREL”を“shiro”へとリニューアルしました。
また昨年、2019年には設立10周年を迎えたのを契機に
ブランドロゴを大文字の“SHIRO”へとリニューアルしています。
リニューアルしても当社のモノづくりやサービスについての考え方といった
会社の姿勢は、自社ブランドを立ち上げたときと変わりありません。

今井浩恵社長が会社を経営してきて一番大変だったことを教えてください。

大変ということとは異なるのかもしれませんが、
ブランドリニューアルの際、ネガティブな意見が寄せられたことでは
「自分たちの想いをお客さまに伝えきれていないんだ」と反省しました。

製品に使っている素材や生産者に関すること、
そしてブランド理念についてを、10年にもわたって言い続けてきましたから、
お客様に「伝わっている」と思い込んでいたんです。
でも、そうではない部分があったから、ネガティブな意見が寄せられてしまったんだと。

また、リニューアルで販売終了をお知らせしたことで
残念だという意見も多く寄せられた製品がありました。
特に「サボン ボディコロン」と「ホワイトリリー ボディコロン」を
販売終了したことに対しての反響は少なくなかったので、
即座にこの2製品についての再発売を決定し、迅速に生産体制を再構築しました。
どちらの製品もSHIROオンラインストアと
SHIRO+ NEWoMan新宿店の限定でお買い求めいただけます。

お客様から、お声を寄せていただいたおかげで
販売を終了した製品にも多くのファンがいてくださったこと、
そして私どもの製品が、多くの皆さんの生活に根付いていることを気づかせていただきました。

SHIROの強みを教えてください。

私たちの製品は、厳しい自然が育んだ素材の力を、最大限に引き出しているということです。
世界中から見つけ出した、最高の素材を惜しみなく贅沢に。
余計なものをできるだけ入れずに作っています。
最大の強みはここにあります。

ブランドを代表する「酒かす化粧水」には、140年以上もの歴史を持つ、
北海道栗山町の老舗作り酒屋、小林酒造の酒かすを使っています。
米や麹の恵みをたっぷり含んだ酒かすは、肌に潤いを与えて透明感をもたらします。

また、当社の創業地であり、豊かな自然に恵まれた北海道の素材も積極的に取り入れています。
マスカラには函館市近郊の限られた海域でしか採ることができない、
希少ながごめ昆布を使っています。
がごめ昆布は、一般的なだし昆布に比べて強いとろみを持ち、
そのとろみが肌に潤いを与えてキープし、ハリ、ツヤをもたらします。

このほか、ネイルは爪を健やかに保つ北海道・十勝のアマニ油を、
リップバターにはジンジャーをというように、
SHIROは自然の恵みを生かした製品を展開しています。

貴社の事業内容などについて教えてください。

「SHIRO」ではメイク、スキンケアからフレグランスやパフュームを展開しています。
その他、生活雑貨、食材を取り扱う「SHIRO LIFE」、
トータルビューティーサロン「SHIRO BEAUTY」、
カフェ「SHIRO CAFE」を展開しています。

今井浩恵社長が経営する中で心がけていることを教えてください。

SHIROの製品やサービスは
「本当の美しさとは何かを追求していった結果、
大地の豊かな恵みという素材に向き合い、ただひたすらシンプルに、正直に、
自分たち自身が本当に使いたいと思えるものだけを作る」
という想いのもと、生み出してきました。

私たちは、SHIROの製品やサービスが、お客様一人ひとりの魅力を引き出すことで、
それが笑顔や自信に繋がり、世の中を幸せにできる、と考えています。
この信念は、ブランド創設当時から変わらない、SHIROのすべてに通じる信念です。

SHIROでは、「自分たちが毎日使いたい」「毎日食べたい」と思えるものを取り揃えています。
そして、自然の素材をできるだけシンプルに、
素材そのものが持つ良さを最大限に引き出すことを大切に
モノづくりに取り組み続けています。

今井浩恵社長が今後目指す企業ビジョンを教えてください。

当社は設立時から、本当の美しさとは何かを追求してきた結果、
海と大地の豊かな恵みという素材に向き合い、ただひたすらシンプルに、正直に、
自分たち自身が本当に使いたいと思えるものだけを作っていく、
という考え方にたどり着きました。

昨年は “shiro”から“SHIRO”へのブランドをリニューアルしました。
これまでよりももっと幅広いお客様にブランドを知っていただきたいですし、
製品を手に取っていただきたいと思っています。

コロナ禍で私たちの生活は変わってきています。
私自身もこれまでの、外に出て新しいものに触れて、感性を刺激していた生活から、
1日中自宅で過ごし、庭などで生き物に触れながら、
ブランドや製品について考える生活に変わりました。

そうした中、SHIRO LIFE で扱う美味しい食べ物が、食べ方や料理の仕方や、
作った人たちの想いも含めて広げて伝えられたらいいなとか、
もっとライフスタイル全般をサポートできるような製品を取り扱いたいなとか、
今までブルトーザーのように突き進んできたものを、
一つ一つ手に取りながらゆっくりと向き合いたい、
そんな気持ちに変わりました。

先日、SHIROは11年目を迎えました。
これまでの10年かけて一気に作り上げてきたものを、
一つ一つのコトやモノと、それらがどうありたいのかと問いかけながら、
SHIROがより味わいあるブランドになるよう、向き合い方を変えてみようと思っています。

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