代表 清水千広

代表 清水千広

代表 清水千広

株式会社EiM
設立 2011年4月1日
事業内容
    • ブログサイト 誰もが理解できるオシャレの教科書 KnowerMagの運営
    • 有料メルマガ配信 最も早くオシャレになる方法KnowerMagマガジン
会社HP http://www.neqwsnet-japan.info

清水千広さんはMBという名前で活動されて、今やファッション界ではとても影響力の大きいビッグネームになられています。清水千広さんが率いている「株式会社EiM」ではファッションのプロデュースやデザインの他にECの運営、コンサルティング、マーケティングなど幅広く手掛けられています。

清水千広(MB)さんがネットメディアを使って情報発信を始めたきっかけは?

僕は地元が新潟県で、アパレル店のバイヤーとして店舗に入って仕事をし始めたのがファッション業界でのキャリアのスタートでした。どうしたらもっと良くなるかということを常に考え、うんうんと唸りながら仕事をしていました。その結果、実務バイヤーとして売り上げが飛躍的に上がっていったことが自信になりましたし、実務の豆知識や疑問などの細かいこともどんどん蓄積されていきました。

バイヤーとしての仕事をしていく中で、お客さんに「視覚効果や印象論などをベースにしたロジカルなファッション指南」することが大事、ということに気が付き、ファッションに関するいろいろなことをより多くの人達に伝えたいと思うようになりました。しかし、当時、ファッションメディアは巨大で情報が乱立していました。

そこでどうしたらシンプルに分かりやすく伝わるかということを考え、ブログ、メルマガ、SNSといった様々なネットメディアを使って発信してきました。そうした活動が現況に繋がっているのかなと思います。

「メンズ」「ファッション」「アドバイザー」というワードでネット検索をかけると、まずMB(清水千広さん)がトップに挙がります。

僕はブログ、メルマガ、YouTube配信、SNSといったネットメディアだけでなく、テレビ番組、書籍、連載、などあらゆるプラットフォームを使って情報を出しています。その結果として検索上位になっているのだと思います。

ネットを中心としてメディアをなるべく多く使って発信してきたことの成果として検索上位は本当に嬉しいですし、これからも維持していきたいですね。こうした活動はもちろん僕らの会社の経営を潤滑にする大きな要素です。

昨年出版されたマンガでは「SNSを正しく使う」ことを提唱されていらっしゃいますね。

「SNSを正しく、うまく使って欲しい」ですね。SNSは有名人や芸能人、経営者などと直接つながって、こちらからのメッセージに対してコメントまでもらえる可能性があるコミュニケーションツールとなっています。そういう人たちに相談したり、巻き込んだりができるようになりました。既に影響力を持っている人やノウハウを持っている人に簡単につながれるのがSNSなので、それを活用することで、自分がやりたいと思うことへの近道になる、賢くて合理的な方法なんじゃないかなと思うんです。

僕自身もこれまでSNSで思いがけない繋がりができたり、その人と一緒にブランドを作ったりしました。僕だけではなくユーザーの方々にもそうした可能性があるんです。「SNSを正しく使えば」賢く合理的に楽しく盛んになっていくのではないでしょうか。

清水さんの書籍を私もいくつか購入したのですが、わかりやすくて購入の際にはとても参考になりました。

僕には作家という側面もあります。今年、2022年、新しく「MBの偏愛ブランド図鑑」という本を作りました。これは僕がメゾン、マルジェラ、ジルサンダー、ルイヴィトン、エルメス、シャネル、カルティエ、ロレックス、グッチというハイブランドから、ユニクロ、GU、ZARAといったファストブランドまで、僕が愛用している60ブランドを解説しています。

これらは毎回そうなのですが僕が全部購入している私物で、着用して実際に肌で感じたことを書いていますので、体験に基づく記述です。ファッションをもう一段知識として深めたいという方にはオススメですね。

今は昔と違い、安く素材感も良く簡単にオシャレができる時代になりました。そういった変遷を振り返る意味でも、この本を読んで今までよりも少しメンズファッションの知識を深めていただくと、今後もあまり迷うことがなく、より良くファッションを楽しめるのではないかと思っています。こうした僕の考えを当社の社員たちもよく理解してくれています。

清水さんはBSで冠番組を2つもお持ちで、「MBの俺のドラ1」は2020年4月から。「why not?~私たちの働き方~」2021年4月から開始されていて、現在も好評放送中ですね。

「MBの俺のドラ1」のファッション情報バラエティはロンブーの亮さんやアイドルの方々と。「why not?~私たちの働き方~」様々な働き方にフォーカスしたバラエティ番組は須田亜香里さん、西野未姫さんといった方々と楽しく作らせていただいています。

僕はネットメディアでは普段メンズファッションを中心に紹介していますが、「MBの俺のドラ1」では女性ファッションについても紹介しています。もちろんメイクについても専門の先生方をお招きして詳しく採り上げたりしています。季節に応じて服をみなさんに着ていただいてコーデ対決をやったり、メガネや時計、アクセサリーなど小物アイテムも沢山紹介したりしています。また服のメンテナンスだったり、悩みの相談も受けたりしています。古着を探索するためにロケも行っていますよ。

一方の「why not?~私たちの働き方~」はどんどん働き方が多様化していく中で、新世代の働き方などの裏側を取材して「働くとはなにか」といった根本的なことから、仕事のこだわりまで魅力的に紹介していく番組です。今まで放送してきたテーマは医療の現場、老舗企業の再生、自由な働き方、心に残り仕事、体のメンテナンス、働き方座談会、自主性を重んじた働き方、マーケティング改革、伝統の革新を融合させたオリジナルな働き方といったところです。毎回テーマの内容は結構深いですね。

仕事に関することなので真面目に紹介はしていますが、面白い話題やなるほどと思える豆知識なども出てくるので楽しく仕上がっていると思います。

ファッションに関しては極めていけても、それと並行して会社を維持するということは大変だったんじゃないでしょうか。

自由に好きなファッションを多くの人に紹介するということを目標にこの仕事を始めました。スポンサーを排除しても本当にお客様のために自由にファッションを教えるサービスがあってもいいんじゃないかと思って、そういった部分を強く押し出していきました。それが媒体の個性になって顧客の信用に繋がっていった部分があるのかなと思っています。それをより多くのメディアを使って配信しています。今後メディアを使った伝わり方がどうなっていくかというのはやっぱり不明瞭な部分があって、どんな方向にも対応できるようにしておくために多くアンテナを張っておくということは重要だと思いますね。

有料メルマガを出しているのですが、「もらったもの、お金をいただいたものは紹介しない」というコンセプトで配信しています。そういうものはそれ以前にはなかったですし、ならば自分たちがやるしかないか、というところでやってきました。

定着するまではいろいろと試行錯誤をして大変でしたが、少しずついろいろなことが形になってきました。

清水さんのこれからの目標はどういったことになりますか。

ファッションは以前に比べて細かく進化してきて、今は楽に安価にバランス良くそこそこカッコよく着こなせるということが可能になってきています。それはやもすると「だいたいみんな同じ」ってことになってしまう側面も出てきますので、個性も大事にしつつ、もっとファッションの多くの人が「おしゃれ」に対するリテラシーを持ってもらえれば、ファッションの規模の底辺が広がり、よりファッションが楽しくなります。そういったことをお客さんの一助として一緒に活動を続けていけたらと思っています。ファッション業界は大きいので、バランスを取りながら個性を出して独自のサービスを模索しながら社を発展させていきたいですね。

《 株式会社EiM 代表 清水千広 》