代表取締役社長 大木 一雄

代表取締役社長 大木 一雄

設立 1959年6月
事業内容
    • ビル管理業
    • 建設業
    • 特定建設業
    • 一般建設業
    • 不動産業
会社HP http://www.o-ence.co.jp/

入社当時と現在を比較して

私が入社したのは1978年、創業19年目でした。
社長に就任したのは1986年です。その間にオーエンスは大きく変身しました。
いちばん大きな違いは、会社の多角化です。会社としての規模も人数も大幅に増えました。
この背景には、本業である管理物件が増えていき、それによって社員が増えたことが挙げられます。

その中でも何よりの大きな変化は、優秀な人財が育ったことです。
このことが何よりも大きな成果だと考えています。
「官」から「民」への流れの中で、それまでの公共施設の管理のあり方が大きく変わってきました。

従来の管理委託制度から我々のような民間事業者でも
管理・運営ができる「指定管理者制度」とか「市場化テスト」という仕組みができました。
それによって、長期的な計画に基づいた施設管理に本来必要とされる提案が可能になったのです。
従来のビルメンテナンス業の枠を超えた、幅広い業務の受注を可能にしたという意味でも
「指定管理者制度」の果たした役割は極めて大きかったと感じています。

オーエンスの事業内容とは

当社は、他社との差別化を狙って比較的早い段階から事業を多角化してきました。
スポーツ施設や教育施設などの管理業務もその一つです。
そのバックボーンとなっているのが、さまざまな企業との異業種間コンソーシアムですね。

建物の用途に応じたPM事業やスポーツ事業、インフォメーション事業、レストラン事業、
コンビニエンスストアの運営といった関連事業すべてがそうです。
今振り返ると、それが後に指定管理者制度の応募で有効に機能したと言えます。

当社にはさまざまな施設の管理業務を行えるバックボーンが数多くあります。
たとえば、提携団体の一つである総合型地域スポーツクラブや
NPO法人と連携し協力して管理・運営を行う千葉国際総合水泳場は、
国内外のさまざまな大会が開かれる全国有数の施設で、
2社でコンソーシアムを組んで、指定管理者に指定されています。
そのほか、東京体育館や江戸川区球場などさまざまな施設で、
当社は指定管理者の指定を受けています。

教育施設では、地域NPO法人と協力し、平成18年から市場化テストとして、
北海道にある「中小企業大学校旭川校」の運営管理業務を受託しています。
ここでの当社の担当は、建物の維持管理業務と、
宿泊施設や食堂の運営などのサービスを提供しています。

メンテナンスのプロ集団の強みを活かす

私たちは、メンテナンスのプロ集団です。現場を熟知し、
長年にわたって蓄積してきたノウハウもあります。
そこで、設備のプロ集団である日比谷総合設備様と協力すれば、
そのビルにとって最適な設備を、最適な状態で、最適に利用することができるというわけです。

それは言い換えれば、設備の技術的なノウハウだけでなく、
運転、管理のノウハウも共有できるということです。
こうした専門性の高い技術や管理ノウハウを持った上でPMを行えば、
『品質を維持したままコストを適正化する』ことが可能になるのです。
そのメリットは極めて大きいと言えます。

環境問題が大きく注目されている中で、
ファシリティービジネスが非常に重要な役割を担っていく分野だと考えています。

当社は今後も、快適な都市空間の実現を図り、その中から人々の生活環境を創造し、
また社会貢献を使命として、地域社会に貢献できる企業を目指していきます。
もちろん当社単独ではできないことも多数あると思いますが、

そのような分野においては、専門性が高く、
業種が異なる企業とのパートナーシップを推し進めることで、
企業競争力をいっそう高めていきたいと考えています。

これまでの5年間を総括のうえ、これからの目標へと向かう

当社は2009年の創立50周年の際、経営基本方針として3つの目標を掲げ、
その実現に今日まで取り組んできました。
1つめの『収益拡大による財務体質の強化』については、
毎月の営業会議のなかでコスト削減を中心に具体的施策を検討しつつ、
取り組みを進めてきたおかげで何とか、財務体質の改善を実現することができました。

2つめの『他社との差別化による競争力の強化』については、
価格競争に引きずりこまれない、企画提案力勝負分野の開拓――
とりわけ指定管理者案件(官需)やPM案件(民需)などの受注確保、拡大に努め、
一定の実績をおさめてきました。

3つめの『人材育成によるマネージメント力の強化』については、新卒社員の継続的採用や、
案件運営管理現場を通じたOJT中心の人材育成方針により、目標実現をはかってきました。
これまでのところ、確かな成果をあげています。

以上、50周年からの55周年に至る5年間を検証、総括しつつ、新たに策定したのが、4つの経営目標です。
そのキーワードは4つ、『チャレンジ精神の発揮』、『現場力の強化』、『コンプライアンス体制の確立』、
そして『CSR活動への取り組み』です。

人材の確保と定着、ブランド浸透への投資を惜しまない

当社オーエンスにとって人材は、最大にして唯一の経営資源です。
労働力不足問題の深刻化、また業界内競争の激化のなかにあって、
優秀な人材をどう確保し続けていくかが、経営にとっての最重要課題となっています。
人材採用のカギを握る要素の一つに、企業認知度・企業イメージといった”ブランド力”があります。

また人材の定着率を高めていくためにも、組織の充実、あるいは職場環境の向上といった面での
他社との差別化を大事にしていかなければならないと考えます。
創立55周年を控えて2014年4月、当社は2013年2月に竣工した銀座・歌舞伎座タワーへと、
本社機能を全面的に移転しました。

過去5年間の実績伸展を通じて格段に高まってきた”ブランド力”をさらに強化し、
より大きな”人材確保効果”へと結びつけていくために必要な投資と考えたからにほかなりません。

本社部門のみならず、全国各拠点・各現場に従事する当社社員にとっても
“自慢し、誇りに思えるわが社”でありたいと願っています。

日本社会においては今後も、”官から民”への流れが一段と進んでいくでしょう。
また”2020年東京オリンピック・パラリンピック開催”に向けて今後、
さまざまなプロジェクトが実行されていくでしょう。
当社事業にとっては間違いなく、強力な追い風となります。
そうしたまたとないチャンスを、優れた人材力をもって着実につかんでいきたいと考えております。

オーエンスの将来像の展望

常に未来志向の先見的な企業でありたいと考えています。
そのためにも社員全員がビジョンを持ち、勇気ある行動に踏み出すことが大切です。
失敗は成功の基ですから、何事も恐れずに、今まで前例のないこと、
直面したことのないことにチャレンジしていくことも大切だと考えています。

また、人を育てるという意味では、一人ひとりが自分で目標を持ち、
頭でしっかり考えて行動して欲しいと思います。
目標を持って夢に向かって努力すれば必ず明るい将来が展望できるはずです。

当社としても、リーダーを育て、増やしていくことが今後の大きな課題だと思っています。
課題はたくさんありますが、一つひとつじっくりクリアして前進して行くことで、
会社はいっそう強くなり、発展して行くと信じています。

《 株式会社オーエンス 代表取締役社長 大木 一雄 》