代表取締役 北原 岳

代表取締役 北原 岳

設立 1993年4月1日
事業内容
    • システム開発業務
    • システムエンジニアリングサービス(SES)
会社HP http://www.kproject.co.jp/

IT業界に変革を!

会社を興したのはバブル崩壊後のこと。
一人で始めたものですから仕事も忙しく、
泊り込みで仕事をする日々が続きました。
当然、そのまま突っ走れるわけもなく(笑)
体調を崩した時に
「早く社員を雇ってきちんとした会社を作らなくては」
と思うようになりました。

「変わらないIT業界を変えたい」これが、起業した時の想い。
私がITの仕事に携わるようになってから30年以上経った今でも、
この業界では「35歳定年説」が囁かれています。

システムエンジニアやプログラマーといった
専門性の高い職種でありながら
35歳をピークとして仕事が減少していく現実。
せっかくいい実績や技術を持っていたとしても
活かしきれていないのがIT業界の通例でした。
そこで40、50歳を超えても活躍できる人材を育て、
日本のIT業界を底上げしたいとの想いから起業に踏み切りました。

Give! Give! Give!

社員にはいつも「他人に与えないと、何も与えてもらえないよ」と言っています。
それは場所や情報、仕事から人間関係に至るまで
全てにおいて共通していえることです。
自分が欲しい、手に入れたいと思うことがあるなら、まず他人に与えること。
他人に施して、初めて自分にも周りまわってくるというものです。

当社が行っている「北風屋プロジェクト」もその精神の一環から。

北風家とは兵庫県で繁栄した旧家のことで、
様々な伝説や歴史が語られることでも有名です。
その北風家の伝説の一つに
「私心を排除し公に奉仕すべし」という家訓があります。

兵庫県の漁港で商人を営んでいた折、大阪から来る船頭さんたちに、
何とかお店に寄っていってもらいたい、もてなしたいと
無償でご飯やお酒、お風呂まで振舞ったと伝えられています。

時が経つにつれ、評判が評判を呼び、
船頭さんたちの間では北風家に立ち寄ることが
立派な船頭の証であるという、
一種のステータスシンボルになったそうです。
人が集まれば情報も集まるということで、
全国の船乗りが情報交換をする重要な船着場となっていき、
北風家も繁栄していった…というわけです。

北風屋プロジェクトではITに興味がある若者や、
スキルアップしたい若者のためにITフリースペースを無料で開放しています。
講演会やセミナー、プログラミング講習など全てが無料。
今までITに縁のなかった若者がIT業界への入り口となるような、
そんなきっかけの一つになってほしいと思っています。
そうなればプログラマー不足の問題解消にも繋がりますし、
業界全体のレベルアップにも繋がると信じています。

ITに携わって20年以上!

事業内容はシステム開発の受託がメイン。
中小企業に関しては、導入コンサルタントから
提案、運用、サポートまで一貫して行っています。
大手システムインテグレーター、メーカーからは
弊社のシステムエンジニアを常駐させ、上記業務内容を行います。

その他にもホームページ作成などの
WEBコンテンツに対する相談も専門の担当者が対応しています。
特にホームページに関しては、
既存のPC向けサイトを携帯・スマホ対応サイトへの移行や、
メンテナンスをしやすいCMSへの移行の提案、
ホームページの構成に関するコンサルティングから
公開後のサイト運用までの全てを引き受けることが可能です。

また、WEB系、汎用機系、制御組み込みなど、
オープン系システムなどに対する依頼も多く、
安件数に対して技術者が不足しているのが現状です。

その様な理由から一刻も早く技術者を育てたいという想いが強く、
先述した北風屋プロジェクトであったり、
勉強会、社内教育を行ってITプロフェッショナルを育てる
「匠プロジェクト」などの取り組みを行っているのです。

働きやすさを構築する

ITを学びたいという人はたくさんいますが、
もちろん日本の若者に限った話ではありません。
弊社でもIT技術者志望の外国人を多数受け入れ、社員として雇用。
来日当初は日本語も話せず、もちろんITは未経験という社員でも
入社後僅か1年で、WEBサイト構築とスマホアプリを手がける
技術者となっているケースも珍しくありません。

外国から来て技術を身につけられる彼らの共通点は
とにかく明るくて前向きさ。
そして「国の為に」「家族の為に」「夢の為に」など、
想いの発露はそれぞれですが、彼らはマインドが強い。
仕事の壁にぶつかった時、
日本の若者は環境のせいにして病んでしまう人が多いですが、
彼らにはそういったことがまったくありません。
困難で踏ん張れるかどうかは、目標があるかないかの違いだと思っています。

そうは言っても、働きやすい環境を整えるのも経営者としての責務。
そのため、社内では色んな取り組みをしています。
例えば毎週水曜業務後から始まるイノベーション会議もその一つ。
新しいサービスやスマホアプリの開発など、
社員たちがそれぞれ企画を出し合って、
やりたいことを考えていく場を設けています。

他にもバーベキュー、芸人さんを呼んだ忘年会や社員に新米を贈ったり。
また、結婚している社員の奥さんの誕生日や、
母の日には花を贈っています。
働きやすい社内環境=離職率の低い環境に結び付けられているのが、
他社にはない差別化になっているのではないでしょうか。

グローバル展開とイノベーション創造

少子高齢化問題、
新卒3年以内に辞める割合30パーセント以上を越える離職率など、
国内の労働人口を取り巻く環境は厳しいものがあります。
日本の若者は外国の若者と比べて
マインドが強くないという話をしましたが、
これは、この離職率が物語っていると言えそうです。
高齢化が進み、若者一人ひとりの負担が増していく中で、
労働人口が減ってしまうことには歯止めをかける必要があります。

IT業界としても自国の発展のためにも、
日本の若者に技術や知識を身につけてほしいと感じていますが、
一朝一夕に解決する問題でもありませんので、
会社としてはグローバル展開も視野に入れて考えています。

その一例としてマラウィ共和国とカンボジアに関連会社を設立。
弊社で技術を身につけた社員が自国へ戻って
また新しい技術者を養成しているのです。
品質管理だけを徹底すれば、日本国内だけでなく、
他国でも十分可能ですので、
仕事が流出していく可能性は大いにあります。
日本の若者もそうさせないためにも、
目標や目的をしっかり持って働いてほしいと感じています。

そして国内向けのビジョンとしては、これまでの受託中心から
自らイノベーションを起こす存在になりたいと思っています。
新しいものを生み出せる社内文化はあるので、
やりがい、存在意義を個々が感じられるような会社にしていきたいですね。

すでに働く意味を考えるセミナーなど講師を招いて開催しましたが、
どんな形であれ、社員にはやる気を出して頑張って欲しいと思います。
そして自分だけのためじゃなく、
他人のために頑張れる「奉仕の心」を
忘れるなと言い続けていきたいですね。

100求められて101で返せる人求む!

最後に学生の皆さん、若者の皆さんにメッセージですが、
とにかく目標や夢を持ってください。

繰り返しになりますが、目標、目的や夢があれば
人間苦しいことでも踏ん張れます。
言い返せば、目標や夢がない人は
嫌なこと、困難なことに直面するとすぐに逃げ出したくなるということです。
仕事なんて良いことばかりではありません。
だからこそ、難しいことを乗り越えて
達成した時の嬉しさは何倍にもなって増すのです。

未経験でも絶対技術を身につけてやろうと思っている人、
今まで挫折した経験のある人、応募してきてください。
一度挫折を経験した人は強いマインドを持っています。
学歴、国籍、年齢性別は一切問いません。
大事なのはあなたのやる気次第。
やる気がある人なら全力でバックアップします。

つぼみから花を咲かせることができるかどうかもあなた次第です。
頑張ってください!