代表取締役社長 兼 CEO 若山 陽一

代表取締役社長 兼 CEO 若山 陽一

設立 2007年4月2日
事業内容
    • 製造・設計開発・建設分野等の正社員派遣事業
会社HP http://www.ut-h.co.jp/

バイク事故から起業を決意





「今しかできない経験を
大切にしてください。」

私は弊社の前身であるエイムという会社を24歳の頃設立しました。
20代前半という早い時期に起業したのは、
16歳の頃から起業したいという強い想いが生まれたことによるものです。
その年、私はオートバイ事故に遭い、死んでもおかしくはありませんでした。
大怪我しましたし、意識も4日間近く戻りませんでした。

当時私はボクシングに熱中していて、
将来もボクサーとして生計をたてていくつもりだったのですが、
この事故によってその道も絶たれてしまいました。
厳しい父親のもとで何でもいいつけに従って育ち、
はじめて自分自身で選択したボクサーという道を失ったことには絶望しましたね。

しかし、入院生活にあって気持ちを整理していくなかで、
自分はボクシングでも一番強かったわけではない、
それなのに熱中できたのはそれが自分で選択した道だったからだ、
ということに気づくことになります。
それからは、何事もこの「自分で選ぶ」ことが大事なんだと思うようになりました。
これからは自分で選び、自分で判断する人生を歩みたい。
そう考えたとき、会社の社長になることが進路として見えてきたのです。

1995年に前身企業を設立

学校を出てからは、上京して先輩に誘われた人材派遣会社で働きつつ、
起業のための資金作りをはじめました。
当時は有限会社の設立に300万円必要でしたから、
最低でもその分は調達しなければならなかったわけです。
そして設立に十分な資金が貯まった頃合いをみて、1995年に起業。
それまでの職務経験を踏まえ、製造業向け人材派遣業という分野に腰を据えました。

学生の頃は、お金を貯める傍らバックパッカーとして世界を旅していたのですが、
世界中どこに行っても日本企業の広告があることが強く印象に残っていました。
誇らしかったし、異国の地で馴染みのものに出会った安心感があったからです。
だから、自分が事業を起こすのであれば、世界に冠たる会社を作りたい。
そういう意気込みで会社を設立しました。

だから実は、ソニーやホンダのように、
製造業の分野で世界的メーカーを作りたいという憧れがあったんですが、
人材派遣会社での経験を活かす業務をしようという発想もあり、
ここでその2つが重なって、このような業態になりました。

景気変動に左右されない会社へ

設立して5年ほどは順調に成長し、業績を伸ばしていたのですが、
2001年にITバブルが崩壊した余波を受け、はじめて減収しました。
それまでは「会社というものはどんどん成長していくものだ」
という根拠の無い自信に基づいて経営をしていたのですが、
これ以降は景気変動の影響を受けないで生き残っていける会社になろうと、
事業戦略の策定に、より重きをおくようになりました。

具体的には、人材を全ての製造業種に派遣するのではなく、
製造業のなかでも特殊な分野に専門的に人材派遣を行う会社になり、
マクロ経済に左右されにくい事業構造を作るということ。
そういう意味で、半導体産業に特化した派遣業を始めることを選択したんです。

当時は半導体業界に派遣で参入している企業が少なく、
まだまだこれからの市場だと考えてここに着目しました。
以降、事業は再び軌道に乗りはじめ、2003年には株式上場。
さまざまな会社の買収といった経験も積んで、今日に至るといったところです。
現在は半導体のみならず、自動車業界や建設分野等にも正社員派遣を行っています。

従業員株主:イキイキした職場のために





「毎年恒例の幹部研修。3年続けて
登山に挑戦しています。」

弊社の理念は
「はたらく力で、イキイキをつくる」
というものです。
まずは社員がイキイキとして働けることを重視しています。
現在社員は8500人ほどですが、
この理念は人数が多くても少なくても変わることはありません。
利益を超えた会社のミッションとしてこの理念を掲げ、
これを達成するために事業計画を練っているところです。

私は経営者として、雇用創出ということを非常に重要視しているので、
会社のビジョンとして、今後さらに社員数を多くしていきたいと思っています。
それから、量的な拡大と同時に質的な拡充も図っていく予定です。
つまり、より「イキイキとした職場」を提供するということですね。

そのために現在取り組んでいるのが、従業員を株主にしていくことです。
弊社は派遣会社ですが、現段階で既に株主の13%が従業員株主となっています。

会社というのは、
社員のために「利益成長」をしていくためのシステムだと思うのですが、
一方で社員への「利益分配」について本格的に取り組んでいる企業は多くありません。
従業員を株主にしていくことで、
その仕組みを先駆けて実現できると考えているのです。
2年以内には従業員株主の割合が20%を超え、大株主になります。

派遣会社は従業員数に比例して利益が増すので、
それによってさらに社員が増え、
利益成長も利益分配も上昇し…というサイクルを目指しています。
派遣社員が大株主になるような会社は他に類をみませんし、
これも弊社のミッションとして着実に実現させていくつもりです。

挑戦なくして成長なし

弊社は社員数が多いのですが、それでも、
「すべての社員に成長する機会を与えられる会社」を目指しています。
私自身が挑戦ということを非常に重視している人間でもありますし、
挑戦によって成長するということを社員の皆さんにも重視してもらいたいと思いますね。

会社での業務、職業人生を通じて、
挑戦することではじめて成長できるんだということを
感じてもらえるような会社にしたいです。
具体的な制度としては、「エントリー制度」というものがありまして、
弊社社員は入社1年目から現場監督者に応募できるようになっています。

そのエントリーした人の中から、どんどん監督者が生まれ、
役員が生まれていきます。
つまり、公平に上の職にチャレンジするシステムがあるわけで、
実際に入社2年目で現場監督者になった人もいます。
こういう仕組みがある会社だということを分かってもらったうえで、
挑戦心があふれ、自分の可能性を広げたいという気持ちが
ある人に入ってきて欲しいですね。

広報担当係長 ヌーピー





UTグループの広報担当
係長ヌーピー。

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