代表取締役社長 石井健伍
設立 | 2014年3月11日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.reiticehome.jp/ |
高校卒業後、起業するまで
通信学校を卒業して、18歳の年に大手の営業会社に入りました。
漠然とではありますが、
自分で会社を経営したいなという考えが既にありましたね。
その時は、まず営業能力を身につけて、
営業会社として自分も独立するつもりでした。
資本金も多くかからないし、それが会社を持つための一番の近道でしたから。
しかし、それまでの学生生活で
アルバイトも勉強もしていなかった自分からすれば、
その会社での日々はこれまでの生活とはかけ離れた厳しいものでした。
周りの人間を見ていて、自分が遅れをとっているなと身にしみて感じましたし、
自分だけが人より多く働かなければ追いつけない状況に耐えられず、3ヶ月で退職…。
そこからは父親の知り合いの建材屋に勤めはじめ、
20歳までそこに置いてもらいました。
社長のご夫婦にはかわいがってもらえたし、とてもいい環境でした。
しかし、やはりこのままではいられないという気持ちが蒸し返してきます。
もっと上に行って、たくさん稼げるような人間になりたい。
もう一度挑戦しようと思って、成人式の1ヶ月後くらいにその会社を辞め、
別の営業会社に入り直しました。
しかし、舌っ足らずな私は、そこでも本当に仕事ができなかったんですよ。
営業という仕事がまったく板につかなかったんです。
入社して2ヶ月後くらいには、
はっきり上司から「使えない」と言われたほどでした。
しかし、そう言われてからは自分に火がついて、
そこから寝る間も惜しんで働きました。
3ヶ月間、月曜から土曜まで働き詰めました。
そしてその結果、遂にトップを取ることができたわけです。
かつて自堕落だった自分がここまで頑張れた。
すごく自信がついて、そこから独立しようかな、
という気持ちになっていきました。
リフォーム屋としての信念
営業会社を辞めて初めて起業したのは、21歳の頃。
はじめは結婚相談所を経営していて、そちらと並行してこの会社も立ち上げました。
昨年の8月に創業し、今年の3月11日に法人化しました。
現在社員は私を含めて7名ですが、私は経営を担当しています。
残りの6人が営業を担当してくれているところです。
経営者としては、営業をいくつかの部門に分け、
18歳の自分のように営業が苦手な社員でも活躍できるよう仕事を割り振っていますね。
私達は良心的なリフォーム屋でありたいと考えています。
そのため、ウェブサイトで見積もりを公開しております。
50万円、60万円からという安い値段を打ち出している他社さんもあるのですが、
実際にリフォームする際には、
それよりもずっと費用がかかることがほとんどです。
その見積り最低価格は、実際にはターゲットではないような、
ものすごくサイズの小さい家にかかる費用を謳っているだけだからです。
私はそのような商法はとりたくないと思っているので、
最初にお客様のお宅に伺い、査定した金額をそのままお伝えすることにしています。
お客様にとってもそれが誠実で良心的な態度というものでしょうしね。
リフォーム屋というのは大きなお金をお預かりする仕事ですので、
何より信頼が大事なんです。
悪徳な仕事を一度するだけで、会社に対する悪いうわさがすぐに広まり、
仕事も来なくなります。
それとは反対に、良心的に最初から望んでいれば、
自然と良い評判が広がって、依頼も増えていくはずです。
実際に、ある1件のお客様の口コミで8件もの依頼を頂いたこともありますし、
この方針は間違っていないと確信を持っています。
何かあったら次もお願いしますと頼ってもらえるような会社になることが目標ですね。
素材へのこだわり
今力を入れているのは外装、屋根の補修といった仕事です。
外装の業務はお客様からも大変ご好評いただいているので、推していきたいんです。
リフォーム後の保証もしっかり行っていて、
火災保険の範囲内で家の壊れた部分を無料で補修するという業務も行っています。
大きな強みとしては、リフォームの素材へのこだわりがありますね。
たとえば塗装には「ガイナ」という最新の塗料を使っています。
宇宙工学の研究から生み出され、
ロケットの先端にも使用されている塗料なのですが、
良いご縁があって、弊社は正規販売店をさせてもらっています。
「ガイナ」は性能が普通の塗料とはまるで違っているんですよ。
一般的な住宅で使われている外装塗料の耐久年数は、大体7年くらいなのですが、
これはその2倍から3倍の年数を耐えます。
20年前に塗った外壁が今も劣化していないという研究結果もあるんです。
非常に優れた断熱・遮熱の性能も持っているので、
空調のコスト削減にもつながります。
加えて防音など15種類の性能を持っているという、まさに画期的な塗料で、
現在様々なところでプレゼンさせてもらっているところです。
同業他社でもこの塗料を使いはじめているところは多いのですが、
我々はそれを正規販売店ならではの施工・価格で
提供することができるという強みがありますね。
週に一度は、会社で勉強会をする程力をいれてますね。
また、その他にも最近ではバイオ洗浄や車のコーティングに
使われる樹脂も浴室等の内装に導入しましたし、
他社が使っていないような最新の製品もどんどん取り入れていくという身軽さで、
差をつけていこうというのが私の方針です。
これからのビジョン
今後の具体的な目標をいうと、来年には30人規模に社員を増やして、
できれば大阪にも進出したいと画策しています。
5年後には会社自体の規模をもっと大きくして、
多業種を扱うグループ企業に成長したいという大きな目標も私にはあるので、
そのための一歩一歩を着実に固めていきたいです。
大きすぎる目標かも知れませんが、私はビジネスに関しては攻撃的な人間なので、
守りに入らずどんどん前進していく気でいます。
将来会社が大きくなった暁には、ブランドがあるという意味でも、
さらにお客様から信頼いただけるようなリフォーム屋になれているだろうと思います。
たとえばリフォーム後10年の補修を保証しますと言っていても、
小さい会社ならその10年間のうちに潰れてしまっているかもしれない。
それならばということで、お客様も、たとえ小さい会社より費用がかさむとしても、
ブランドのある大きい会社のほうを選ぶ、という心理があると思うんです。
会社が続いて大きくなることによって、その壁を一つ越えられたら嬉しいですね。
ただ、大きくなった時にもそのネームバリューに甘んじずに、
現在の姿勢を歪めずに全国展開していくつもりです。
良い口コミの輪が広がり続けるような会社でありたいし、
そのために誠実な仕事をしたいと思っています。
学生へのメッセージ
今は社長をしている私も、学生の頃には、
「親のすねを齧って暮らせればいいや」
というような馬鹿な考えを持った人間でした。
しかし、一度社会に出てすぐにその考えが通用しないと分かったし、
自分で稼がなければどうしようもないということにも気づきました。
自分の心がけ次第で、人はいくらでも変わることができます。
中学校の頃の友達が今の私を見たら、必ずびっくりされます。
あのふらふら遊んでいた奴が、今は会社を経営しているわけですから。
実は学生時代の同級生も社員として働いてくれているのですが、
その頃の自分には彼も絶対についていこうとはしなかったでしょう。
過去がどうであれ、信念を見つけて、それに従って生きられるようになれば、
全然違った人間になれるということを、学生の皆さんには伝えたいですね。