代表取締役CEO 杉岡彦士
設立 | 2002年3月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.globallinkjapan.com |
就職なんて考えもしなかった
学生の頃の私は、起業しようなど全く考えてはいませんでした。
それどころか会社に就職できるとさえ考えていませんでしたね。
元々中学高校時代ではバレーボールに打ち込み、
大学へ進学してからはハンドボールとアルバイト。
主にスポーツに打ち込んでいた私は、決して優秀な学生とは言えなかったのです。
就職が決まったのも、偶然の出会いからでした。
鈴鹿へF1を見に行くための資金繰りに困っていた私は、アルバイトを始めます。
インタビューのバイトと聞いていたので、インタビューする側かと思いきやされる側。
それが面接の始まりだったのでしょう。
何度か同じようなアルバイトをこなすうちに、その会社へと就職が決まったのです。
それも突然の出来事でしたね。
アルバイトをしていた当時は、その会社が何をしているのか、
どのくらい大きな会社なのかなど全く意識はしていませんでした。
しかし、入ってみると、身の回りにある雑誌などに、その社名はあふれています。
こうして、全く就職を考え無かった私が10年間を過ごす、リクルートへの就職が決まりました。
今につながる基礎作り
周りの皆が良い会社に入りたいという中、私はお話した通り、
就職のことなど考えていませんでした。
自分が将来何をなせるかなど、全くもってわからなかったのです。
職業観や将来観。
その様なものは、入ってみないと分からない。
まずは、入ってみてただ一生懸命頑張りますという事しか
出来ないのだと思っていました。
しかし、その中でも、ポテンシャルを生かして
あらゆる物事を吸収することは重要だと、常に考えてもいました。
実際に就職してからは、周囲にいるいわゆる「すごい人たち」から、
ありとあらゆる事を吸収することに夢中になりましたね。
その中で、起業したいなどという野望などもってはいられませんでした。
ただただ、周りに追いつくために吸収を。
それだけです。
その場所で10年。
作法や仁義、マーケティングのブランディング、営業の手法等々、
今にも生きてくる様々な事を、私は学んできました。
そして私は、新たな段階へと進むことを決めるのです。
アメリカへの留学
就職雑誌や社員教育のプログラムに関する営業を行っていた私は、
ある不満を持つようになります。
この仕事をしていると、相手のお客様は人事の人ばかり。
それではつまらないなと考える自分がいたのです。
私の入社は平成元年。
日本の景気が頂点に達していた時期です。
そこから下る景気の中で、私の営業成績は反対に伸びていきます。
それならば、景気の上り坂にある国で自分の能力を生かせたら。
そうすれば、もっと成績を伸ばしていく事が出来るのではないか。
そう考えたのです。
決めたのはアメリカへの留学。
MBAを取得するために、カリフォルニアの大学へと進むことを決めます。
その時に私に声をかけてくださったのが、前職の社長でした。
給料を出すから、向こうで仕事をしてきてくれというのです。
その話を受ける形で、私はその社に籍を置きながら二年半の留学へと旅立ちます。
そして帰国した後、しばらくの時を経て、起業へと至るわけです。
とはいえ、帰国してからも、起業しようという想いを強く持っていたわけではありませんでした。
流れを読み、方向を変える
大手の出であり、MBAを取得している人材。
この様な条件にいる中、たとえ離職しても、自分から探すまでもなく
ヘッドハンティングという形で仕事と出会う事はできます。
初めは、私もヘッドハンティングを待つ形での再就職を考えていたのですが、
前職の社員から声をかけられたのです。
「せっかく縁があったのだから、一緒に仕事をしてみないか」と。
「じゃあやるか」と返事をし、起業を決めたのが次の日。
特に何をするという事は決めず、アパートからのスタートを切りました。
始めたのはSEOの会社。
その当時、5社ほどしか日本にない業界からの出発です。
そこから今のソーシャルメディアへと踏み込んだのは5,6年前の事。
お客様の中に、「変化はないがアクセス数が落ちた」という話が散見されるようになったのです。
この時が、人の流れがソーシャルメディアへと傾いた瞬間でした。
ならばと、その流れに乗って商売の方向を変えて、今の弊社があります。
ないものを作る、0から1を作るという事とは違います。
人の流れ、物の流れを見極め、その流れに乗って方向を決める。
この様にして私たちは歩んできました。
少数精鋭の形で
未だに、ソーシャルメディアの事業化をしている会社は多くありません。
かつ、自社ツールを持っている会社となればさらに少ない。
そして、この業界で10年以上という経験を持つ会社はほぼないでしょう。
この様な強みをもっているのが弊社です。
取引先が上場クラスの会社であるという事も、この強みに由来しているのではないでしょうか。
誰もやらない事を誰よりも先に。
その先にあるのは、全てのお客様が喜ぶためにどうするかという事。
それを意識するようにしていますね。
この他に、創業以来一貫している事が、少数精鋭という会社の形。
少数で利益率の高い仕事をという事が、この会社のミッションともなっているのです。
これは何も、売り上げに関してのみの話というわけではありません。
自分を含めた社員全員の幸せな生活のために。
これを意識したときの規模間というものが、この数値になっているのです。
続けるという事
あきらめずに追求し続ける。
学生の皆さんが意識しておくべきことは、まさにこれなのだと私は考えています。
この続けるという事が何よりも大切。
この言葉は決して深い意味を持つものなどではありません。
例えば、技術であったとしても、ある考えであったとしても、自分のものにしようと思ったら、
それを続けなければ身に付くはずがありません。
そうしなければ仕事になどできはしないのです。
継続する内容は、自身の好きなことであっても構わないでしょう。
続けた先に、何かしらの事を身に付けることが、先へとつなぐ力になるのです。
それがわかっていたとして、たとえ自分の好きな事であったとしても、
継続できる人間はそう多くありません。
学生の時なんて、特に不安だらけ。
その中で続ける事は難しいのかもしれないですね。
しかし、続けていたある瞬間。
「あきらめなくてよかった」「ここに執着していたから勝てたんだ」
そう思う瞬間が訪れます。
それはやり続けたものにしかわからない想い。
皆さんも、是非一つの事をあきらめずに追求し続けてほしいと思います。