代表取締役 西村 公児

代表取締役 西村 公児

事業内容
    • 通販ビジネス専門のコンサルティング業務
会社HP http://luce-consulting.com/

「決意」が「決断」になるまで

「決意」から「決断」が生まれた時。
その時に私は長年の夢であった起業をすることに。
心を決める「決意」はそう難しくはありません。
しかし、起業を本当に行う「決断」をする事は容易ではありませんでした。

私の実家は経営者の家庭。
初めは親への反発心もあり、起業の考えはなく、
サラリーマンとして働こうと考えていました。

しかし、蛙の子は蛙というもの。
心の声に自分自身が耳を傾けると、
最終的には、自身の中にある「自分でやりたい」という気持ちが大きくなって
起業を「決意」することになります。

ここから、私が起業に至るまでのターニングポイントは二つ。

一つは当時、一部上場の起業に勤め、最速最短で出世しようと考えたことです。
その出世の後の独立をゴールとして、それに向けて働き始める事となります。
しかし、10年という期間を設けていたにもかかわらず、仕事にのめりこんでしまい、
次のステップにまで多くの時間をかけてしまいました。

自身が考えたよりも、順調に出世できてしまった事が安定を求め、
チャレンジ精神を失ってしまったことがあったかも知れません。

私の人生はそれではいけないと考え、次の行動にでる「決断」を行いました。

後悔と決断

そして二つ目のステップは、転職をしたことでした。
上場企業を辞めてベンチャーへ。
自分が起業するときに必要な環境を整えようと考えての転職でした。
上場企業と比べ、ベンチャー企業はスピード感がとても早い。
ここでも多くの経験をすることで、将来のビジョンが明確になってきました。

今、かつての私を振り返ると、もっと感情の赴くままにに進むべきだったという事です。
ここまでお話したのは、「決意」の中にいる私にすぎません。
心で起業を決めていても、どうしても踏み込むことが出来ないのです。
独立したとしても、ほとんどの会社がつぶれる未来を迎える事を数値で知っている中、
少しでもリスクを減らしたいという考えばかりが先行してしまっていたのです。

起業のタイミングが早ければ、もっと多くやれることが多かった。
社長に早くなっていれば、社員と比べ責任感が増えることで
もっと成長できたのではないかなど、後悔することもあります。

意を決するのみではなく、あらゆる不安を決めて絶つことが必要だったのです。

しかし、ようやく私は「決断」し、次のステップへと進むことが出来るようになります。
この「決断」は、自分に言い訳をしない事を決めた瞬間となったのです。

誰もが勝つ場を作る

社長になるという事は、会社の代表になるという事。
自分の評価が、そのまま会社の評価へダイレクトにつながるのです。
弊社は通販コンサルティングに特化した事業内容ですが、
この業界は、特に評判が重要視されます。
その業界での社長となると、会社の名前に隠れる事も出来ません。
言い訳をしない、私という個人が見られる事への「決断」を、私は下したのです。

とはいえ、起業当初に抱いていた想いは、それほどきれいなものではありませんでした。
お金持ちになりたい。偉くなりたい。
そんな泥臭い考えを持っていたのです。
しかし、その様な想いは変わっていく事となります。

きっかけは社員の入社であったと思います。
それまでは、自分が勝つという事だけに重きを置いていた私ですが、
それではいけないと思い知らされました。
自分も勝って相手も勝つ。
そしてお客様も勝つという場を作りながら、
社員の活躍の場を作らなければいけないのです。
そうでないと、私の存在価値は全くありません。

人の支援が出来ること、そして自分のやってきたことを考え、
通販のコンサルにフォーカスした株式会社ルーチェが創業しました。

お客様の視点に立つ

通販業で、年商1億を突破している会社というのは稀です。
いくつかの総合通販などは巨大なものですが、ほとんどは小さなものなのです。
理由はいくつかあるのですが、その半分はマインドセットとなっています。
どの会社も、自分の得意な分野だけで勝負しようとしてしまうのです。
それでは通販業の成長は望めません。
全方位で見ていく必要があるのです。

例えば、セールスが苦手だと言って、そこから逃げることはできません。
当たり前ですが、物が良いだけではいけません。
必要なのは、買って頂くお客様の視点で物事を見るというもの。
そのための全方向の視点なのです。
お客様の視点を知るには、自ら経験することが必要ではないでしょうか。
実際に物を買ってみる。返品してみる。
その時に、電話の対応が良くないと思えば、自らを正していけばいいのです。

しかし、ただ全方向から見れば良いというものでもありません。
自分の強みとして定めた軸は必ず持っていなくてはならないのです。
イメージとしては地球儀が近いでしょうか。
どの角度からも見る事は出来る。
それでも軸が一本通っていて、しっかりと固定されている。
その様な立場をとる事が必要なのです。

右腕と左腕と

5年後、10年後の長期的なビジョンとして、
弊社が行っている「10億通販塾」から100社を送り出す事を考えています。
塾の名の通り、売上10億突破の会社を増やしていく事を考えたものとなっています。
まだ、達成した会社は多くありませんが、1年後2年後には、
達成のために必要なマインドとノウハウを身に着けた人が巣立っていく必要があるでしょう。

基本的にコンサル業は、利益率の問題がありながらも、それほど人数を必要としない業態。
今私が特に求めているのは、右腕になる人物と、左腕になるような人物です。
出来れば、タイプの全く異なる人材が良いですね。
それこそ、先ほどお話したような全方位を目指して、
私を軸にして二人が回っていくような形が理想でしょう。

その時重視したい事が、「決断」の「断」があるかどうか。
あるいは「決断」に限りなく近い「決意」があるかどうかです。
「決意」するのは、誰にでもできる事。
自分が望む最終的なゴールを見据えて、
不足のない今を断つことができるかどうかが重要なのです。

想いを二時間語れますか?

サークルならサークル、バイトならバイトで構いません。
学生の皆さんは、大学四年間を通して、
自分の中にやりきったと言える経験を積んでほしいのです。
それは、就職活動用のエントリーシートの為ではありません。
本当にやりきったと言えることを身に着けてほしいのです。
お酒をかわしながら、
私に二時間その「やりきった」と言える一つの事について話せるでしょうか。
それほどまでに大切にしている事を、誰もが持っていてほしいと望んでいます。

なぜ、その経験が必要なのか。
それは「決意」をするためです。
それも、「決断」に近い「決意」の形を手に入れる為です。
私自身、既にお話した通り、簡単に「決断」することはできませんでした。
しかし、その「決断」も、「決意」なくしてはあり得ません。
まずは、その「決意」を手に入れる必要があるのです。

四年間続けた事による専門性と想い。
それについて本気で語る事が出来れば、
何がしたいのかという「決意」が生まれるでしょう。
あとはそれを「決断」へと変えるのです。
経験や肩書など、後からいくらでもついてきます。
まずは「決意」を。
そして「決断」を。
これが皆さんへお伝えできる、私のメッセージです。