代表取締役 高瀬 真尚

代表取締役 高瀬 真尚

設立 2004年7月
事業内容
    • コミュニケーションコンサルティング、映像製作コンサルティング、メディア開発/Web製作、メディアバイイング
    • Cl製作プロデュース、企業向け各種映像制作
    • マグネット・歩スティング広告、Web・リスティング広告
    • 各種セールスプロモーション施策、キュレーションサイト企画開発運営、スマートフォンアプリ開発
会社HP http://www.zuno.tv/

放送作家が社長になるまで

ずっと放送作家の仕事をしてきました。
知っている人もいるかと思いますが、放送作家とはテレビ番組の企画や構成台本を作る仕事。
プロデューサー、ディレクター、カメラマンなど
1つの番組を作るには多くのスタッフが携わっていますが、
どちらかと言えば個人で仕事をすることの方が多かった気がします。

幸いなことに作ってきた番組が結構ヒットしてきました。
その過程でコンサルをしてほしいとか、番組を作ってほしいという依頼を
数多く受けるようになっていったのです。
すでに仲間とともに始めたジーワンという番組制作会社はあったのですが、
次第に依頼内容が番組制作だけにとどまらなくなってきました。
簡単に言ってしまえば、広告代理店業務のような内容が増えてきたのです。
制作会社と広告代理店の共存共栄は難しいだろうと考えて立ち上げたのが今のズノーです。

会社立ち上げに踏み切ったのにはもう一つの理由がありました。
それは一緒に働きたいと思う仲間、部下が増えてきたからです。
人間はヒットを飛ばす人の周りに集まってくるものです。
数々の番組をヒットさせていた私の周りにも多くの仲間が集まってきたのです。
だから、特別な使命感があって立ち上げたというよりも、
どちらかと言えば自然発生的に起業したという感じです。

ヒットメーカーになるには

ではどのようにしたら番組はヒットすると思いますか?

ヒットするまで、ヒットするように修正していけばいいんです。
よく「成功するにはどうしたらいいですか」と質問する人がいますがその答えは簡単です。
「成功するまで挑み続ける」とか「勝つまで諦めない」ことです。
失敗して諦めてしまうから負けになるのであって、
勝ちたいと思ったら単純に勝つまで挑み続ければいいだけなんですよ。
もちろん視聴者が望むものを分析して、そのニーズに沿ったものを作る作業は必要です。
人間の心理というのは、これまでに見たことのないものや、
付き合って気持ちの良いものを好む傾向があるんです。
これをテレビ番組に当てはめると、これまでにない番組や
胸がスカッとするような番組と言い換えられます。
結局、人間は自己欲求を満たしてくれるものを好むのです。
そのポイントを確実に押さえていくことで、
視聴者に好まれるヒット番組を作ることができると私は考えています。

社員が喜びと達成感を感じられるかどうか

お金持ちになりたくないとは言いませんが、
お金持ちになることで働かなくなることは避けたいなと思っています。
大金持ちになって働く必要がなくなった友人を知っていますが、
働かなければ消費しかなくなるんです、やがて人間はその消費にすら飽きてしまうんですよ。
やっぱり人間は働いて、それが社会の役に立っているということが一番嬉しいんです。
ですから、一緒に働く社員とともに達成感ややりがいが感じられるような
環境作りに配慮したいと考えています。

テレビやインターネット業界は簡単に言えば情報加工業です。
たくさんの情報を集めて分かりやすいように加工してユーザーに伝える。
物を売るわけではないので仕入れなどは必要ありませんが、正しい情報の見極めが必要です。
膨大な情報を扱う時代だからこそ、これからはさらに情報の正確な加工が求められるでしょう。
分かりやすく心に響くキャッチコピーや広告業も、ますます必要になっていくと感じています。

例えば私が友人と雑談していた中で思いついた、
「入札王」という官公庁入札情報の検索・配信サービスは情報加工業の最たる例。
毎日日本全国で行われている入札情報をまとめてデータベース化して配信する仕組みです。
人気は右肩上がりで、契約数は1000社以上にもおよび、
情報加工業がどれだけ求められているか、如実に表れていると思います。

ピラミッド型の組織は作らない

組織の形として頭に浮かぶのは三角形のピラミッド型ではないでしょうか?

リーダーを頂点に統制がとりやすいことから軍隊やスポーツのチームなど、
この形を好む経営者も多いと思いますが、
この形の前提はこのお互いが強い絆で結ばれていることです。
要するに強い信頼関係あってこそ成り立つ形だと私は考えています。

私が目指すのはそういった縦割りの組織ではなく、横つながりかつ円つながりが強い組織。
ピラミッド型になってしまえばどうしても上しか見えなくなりますし、
上しか目指そうとしなくなるでしょう。
さらに、絶対誰かが頂点に君臨していなければいけませんから、
その頂点が欠けてしまった時に組織がうまく機能するかどうかも怖い。
だったら横や円の結びつきを強くしておいて、
万一社長である私が欠けても滞りなく回っていく組織の方が絶対強い。

縦割りで強い絆を築いていくより、丸型で弱い絆をたくさん築いておく方が
良いのにはもう1つ大きなメリットがあります。
それは上司や部下の垣根を越えて交流しやすいということ。
注意しやすかったり、指導しやすかったりと色々良い点が多いと思います。
そして何より人間はたまに会う人ほど嫌いにはなりませんから、
平和を保つ意味でも強い絆よりも少し弱い絆ぐらいのがちょうどいいのかもしれませんね。

さまざまなスキルが必要

当然会社である以上は利益をきちんと出して経営していきたいとは思っていますが、
大きくしたいとか上場したいという風には、それほど思っていません。
会社を大きくしないと面白い番組が作れないというのだったら別ですが、
我々がやっていることはあまり規模は関係ないことだからです。
数字をがむしゃらに追いかけるよりは、仕事の内容を追いかける方を選択します。

マスコミ業界によくあることですが、この業界は人の入れ替わりが激しい。
それは当社でも同じです。
だからこそ求人側と求職側のマッチングは大事だと思います。

私が考える「求める人物像」は大きく4つ。
まずは健康であること。
これは仕事ができる、できない以前の基本的で最も大事なことだと考えています。
ですから、健康を保つための自己管理がある程度できるかどうかを見ます。

そして次は、こだわりがない人。
言い換えれば広く浅くでいいから、何にでも首を突っ込む好奇心を持っていること。

最低限のITに対する知識があること。

そしてコミュニケーション力がある人。
これらの要素は学歴とはまったく関係ありません。
それよりも超情報化社会で求める情報を使い、いかに新しい価値を生み出せるかどうか。
好奇心旺盛な人、健康に自信がある人、人が好きな人、興味を持っていただけたら嬉しいです。