代表取締役 五十嵐 友清

代表取締役 五十嵐 友清

設立 2006年
事業内容
    • 塗替えリフォーム専門店事業
    • リフォーム事業
会社HP http://www.jess-reform.com/

地域密着×完全自社施工で業界イメージを変えていく

塗り替えリフォームの専門店です。地域密着で職人が直営しているんです。
私自身も職人からのたたき上げで今に至っています。
腕のある職人を自社で育て、お客様に喜んでいただける仕事をしようと
完全自社施工にこだわっているんです。
具体的には、建築の塗装工事全般ですが、住居の外壁塗装などが大半です。
これまで1,000件以上の施工、細かい施工も含めると数千におよぶ仕事をさせて頂いています。
また、これは弊社のこだわりなんですが、完全自社施工です。
営業スタッフはいません。みんな職人からの叩き上げです。
ですから現場でお客様にどうやって塗装をするのか、
どんな工程を踏むかを丁寧にご説明しています。
お客様の大切な家の塗装を任せてもらうわけですから、
確かな技術をもった人間が現場で責任をもって応えるようにしています。

壁一面に広がるお客様の“喜びの声”


弊社では塗装のお手伝いをさせて頂いたお客様から、
施工後の感想など、率直なお声を伺うようにしています。
嬉しいことに、それが壁一面に広がるほど増えてきたんですね。
お客様の笑顔、嬉しいコメントをみると、スタッフのやる気も変わりますし、
もっともっと喜びの声を広げたいという気持ちが生まれるんですよ。

私自身、誠実なサービスとこだわりがあって、それが“3回塗り”なんです。
本来当たり前のことなのですが、残念ながら手抜き工事をしている業者もあります。
でもこれは業界の構造上の問題でもあるんです。
実は、弊社も今は元請け・完全自社施工でやっていますが、創業当時は、下請けでした。
ただそうすると、受注金額に収めようとして、ひと手間、ふた手間と削らざるを得なくなるんです。
職人としてはそんな手抜きはしたくないわけです。
お客様に本当に喜んでもらうためには品質第一です。
そのために、職人の技術向上と事業モデルの転換を果たしました。

この手に一生の技術を掴みたい

静岡工業の建築科で学び、当時中学を卒業してすぐに工務店に勤めました。
当時はバブルだったのですが、その時の上司に
「これからは監督じゃなくて職人の時代だ」と言われ、それで職人を目指そうと思いました。

工務店では設計がメインでした。
最初は、単純に設備や経費がかからないという理由で塗装をやろうと思ったんです。
そこで、塗装会社に入り、10年間修業しました。
僕たちの時代は、見て盗めという時代で。ほとんど教えてもらえませんでした。
刷毛もなかなか持たせてもらえませんでしたね。
当時は下準備、ケレンというみんなが嫌がる作業ばかり。
そうやって塗装の仕事にのめり込み、現場も任せてもらえるようになって面白くなっていき、
もっとやれるんじゃないかと。独立することを意識し始めました。
ものづくりの面白味は、自分が手がけた作品が自分の地元に残っていくんですよね。
それが職人の醍醐味だと肌で感じた。お客様にも喜んでもらえて、自信もついてきました。
今の自分の原点になっていると思います。

技を極めることで誇りある仕事ができる


弊社には、国家資格である1級建築塗装技能士の資格をもった職人が8人います。
これだけ揃っているところは珍しいと思います。
資格には7年の経験が必要となるのですが、
そういった確かな技術をもった人が先頭に立ち、現場をまとめています。
この資格があれば、いっぱしの塗装職人といえるのではないでしょうか。

ほかには、建築施工管理技士、これは現場を管理する資格です。
平たく言うと、現場監督になる資格ですね。
1級ともなると、スカイツリーを建てることもできます。
塗装の技術を磨いて、次のステップに進みたい人が目指しています。
技術力向上のために、弊社では職人の資格取得を応援する仕組みがあるんです。

私自身がこの道に入った時からの想いではあるのですが、
やっぱり、スタッフやお客様をはじめとする、すべての人に幸せになってほしい。
職人として技術を高め、自らの技術を通してお客様に感謝されることは
社員にとって誇りであり喜びなんですね。
その喜びが自信になり、さらにその先を極めようとする。
仕事に誇りをもちながら、お客様を笑顔にする社員がいてくれることは、
私自身、経営者としての何事にも代えがたい喜びです。
 
また、磨いているのは塗装の技術ですが、“道を極める”ことはあらゆることに通ずるんです。
どういうことかというと、技を極めることそのものが、その人の力になるんです。
働いてくれている社員がどんな道に進むことになっても、技を極めることを続けてほしいと思います。

“見て盗め”から“技術の見える化”へ

人材育成をプログラム化しています。
私の若い頃は、まさに“見て盗め”という時代でしたが、
弊社では、社員が確実にスキルアップできるよう100以上の項目をペーパーにして規定し、
1つずつクリアしてもらうプログラムがあります。
スモールステップでスキルを高められるキャリアプランシートなんです。
技術を1つずつ定義し、明文化することで
本人やその上司も出来ているかの基準がわかり、課題設定もしやすくなります。
技術だけではありません。お客様対応についても同様にスキルの定義をしています。
それにより、モチベーションのアップにもつながるでしょう。

将来の目標もそうです。
課題と向き合いながら、どうすればお客様に喜んでもらえるかのきっかけになり、
意欲や責任感がついてきた若手社員もでてきました。
成長しているところをみると、素直に嬉しいですね。
職人としての成功体験をどんどん積んで欲しいですし、
そういった環境づくりには注力していくつもりです。
私自身も人を育てることにやりがいを感じています。

実力が評価されたベストデザイナー賞


日本全国の塗装組合があるのですが、
そこでベストデザイナー賞という金賞を取りました。
これは唯一の金賞で、日本一に認められたということです。
日頃の実績や仕事を評価されて授賞されたものです。
今年(2014年)2月のことです。
こうした地道な取り組みがこうして評価されることは大変喜ばしいです。

また最近は、“ええことプロジェクト”というのを5年ほど続けています。
少しずつ実力が認められるようになり、少しでも地元に還元ができたらと思っています。
取り組みとしては、地域の公園などの公共施設を塗装しています。
塗料はどうしても余ってしまうもの。処分するには燃やすしかないので、二酸化炭素が出てしまう。
そこで、地元の公園などに出ていき、キレイに塗装しようという取り組みです。
少しでも地域の役に立てればという思いでやっています。
公園のトイレなんて自分たちも使っているわけですし。
きれいになると気持ちいいですから。今後も続けていきたいと思っています。

最後に今後のビジョンとしては、そうですね、現在、本社の駿河区を含め2店舗を運営していますが、
今後もさらに地域密着型で店舗を増やしていきたいです。
次はこの葵区に出店します。ゆくゆくは静岡県内を網羅できればと思っています。
そう遠い夢でもないと思っております。区に1店、市に1店と増やしています。
もちろん品質は今以上を目指して。
そうすると人材も必要ですから、店舗の経営を任せられる人間をどんどん育てたい。
弊社のビジョン・目標を一緒に目指せる仲間を増やしたい、それが今の目標です。