代表取締役 藤井 佳暁

代表取締役 藤井 佳暁

設立 2012年10月1日
事業内容
    • 食料品・飲料品・農産物の販売および販売代行業
    • イベントマーケティング
    • 経営コンサルタントおよび販売促進コンサルタント
    • 人材マネージメント
    • 輸入販売(雑貨・スポーツ用品・カー用品・CD)
会社HP http://www.hanabi-ltd.com/

ダンス雑誌のフリーライターとして出発

学生時代には、ダンスの世界にどっぷりはまっていました。
大学の校舎屋上や練習場でひたすら練習し、
午後からはスタジオやダンススクールでレッスンを受け、
夜になればクラブで毎晩踊って、
明け方帰る頃には両足がつって動けなくなっている…そんな日々でしたね。

卒業後もダンスと生活が両立できるような生活を望んでいたので、
フリーライターとしてダンス雑誌に記事を書いて収入を得ていました。
ただ、業界の方から深く話を伺うなかで、
一生この世界の中で生活していくことが難しいこともまた、分かっていたんです。
要するに、50代になってもダンサーとしてやっていけるのか、
深夜クラブに出向いてイベントレポートを書くのか、という話ですよね。

自分を取り巻く状況を見ても、世界的な金融不況が起こって、
紙媒体もどんどん衰退していくのが明らかでした。
ある雑誌の編集部から一緒に働こうと誘いを受けていたのですが、
経営的に厳しいということで破談になるというようなこともありました。
そういうなかで生活していくためには、
就職という道を考えることが避けられなくなっていったのです。

未来を切り開く実力をつけるため、就職

ただ、生きていくために仕事をするにしても、
少しも興味が持てない職に就くのは絶対に無理だと思っていました。
自分は子供の頃から、自然環境の保全や絶滅危惧動物の保護などに興味があったので、
その世界のNPOやNGOでの働き口をあれこれ探しました。

しかし、どの業界でも同じだと思いますが、
特別なスキルや資格を持っていないと、即戦力として必要とされないわけですよ。
いくら好きな仕事を選びたいといっても、
自分に何の実力もないままではどうにもならないんだなと、痛感させられました。

まずは、必要とされる人材に成長するためにスキルを磨かなければ!
そう思って会社に入ったことが、結果として、自分が起業するきっかけにもなりました。
その会社は、学歴も職歴も、資格も経験もない私を
イチから丁寧に育て上げてくれる自分にとっては夢のような会社でした。

やる気だけは人一倍ありましたし、成果報酬型の給与システムだったので、
頑張り次第で、どんどん収入も上がって行きました。
それに伴って重要な仕事も任せてもらえる機会も増えていったので、
貪欲にビジネスを学ぶことができました。
この会社で、人・モノ・お金など会社経営に関する全てを経験させてもらえたのです。
短期間で独立し、自分で会社を回せるようになったのも
この会社で得た経験が大きかったと思います。
こんどは僕が未来の経営者を育てる番だと思っていますし、
実際、弊社の独立支援のプログラムによって事業を起こした子もバリバリと業績を上げています。

スタッフの成長が会社の成長

弊社は基本的にマーケティングサービスを提供している会社です。
クライアントの営業・販売を代行するというのが事業内容になるんですが、
商材に関しては食料品からインポートコスメまで、ジャンルを問いません。

会社としてのビジネスモデルは、勿論あるのですが、
この業界ではそれよりも、実際にどんなスタッフが働いているかということが
他社に対する最大の強みになります。
だから、社員教育の部分には特に力を注いでいますね。

例えば、生産~小売までモノの流れを把握してもらうため生産現場をめぐる研修をしています。
やはり実際に生産者の方々にお会いして、
いろいろな思いを込めて仕事をされているところを見ると、
自分たちも販売する際の熱量が違ってきます。

またマネージメント職を志す人材が、
グローバルな視点でビジネスを捉えられるように海外研修も行っています。
海外で業績を上げている同業他社のオフィスを訪問させていただき、
海外のビジネスを学んだり、さらには営業の現場にも同行させてもらうことで、
世界でどのような商材が、どのようにマーケティングされているのか
実際に現地で学べる機会をつくっています。

もし自分がお客様だったらということを考えたときに、
単に口が立つ営業マンよりも、
楽しみながら熱を持って仕事をしている人の商品を買いたくなると思うんですよ。
だから、お金をかけてさまざまな体験をさせて、
スタッフ自身が楽しく、そして、モチベーション高く仕事をできる環境を作ることを
とても大切にしています。

働く仲間の自己実現が一番の楽しみ

そもそも、そういう事業面での必要性ということ以前に、
何よりも私自身が今、スタッフ育成にとてもやりがいを感じています。
結局、人間にとって一番やりがいのある仕事というのは、人に喜んでもらうコトだと思います。
お客様にももちろんですけど、
まずは一緒に働いてくれる仲間が喜んで仕事が出来ていないと始まりません。
スタッフひとりひとりが自己実現していくことが、
会社としても一番幸せな成長の仕方ですし、経営者としても幸せです。
私自身、何も実力がないなかで学ばせてもらったおかげで、
今ビジネスマンとして独り立ちできたわけですし、
やる気さえあれば、一から育てたいという気持ちはとても強いですね。

将来的には、彼らに私の仕事を引き継いでいってもらうつもりです。
分社化も進めていけたらいいなと思っています。
現段階でグループ企業は2社ですが、
5年後までには50社に増やしたいですね。

「若手の経営者集団」という形でグループを大きくしていくのは単純に楽しいですし、
連携できる仲間を増やしていくことは、
スケールメリットの面でも将来的には必ずプラスになりますから。

そして、ゆくゆくは海外の教育が行き届いていない国に学校を作りたい。
やはり一番大切な物は教育だと思います。
教養があれば、乱獲による生態系の破壊や人為的な原因による砂漠化なども減っていくでしょうし、
読み書き以外にビジネスも幼少期から学べるようにカリキュラムを組むことで、
卒業生が事業活動自体が社会貢献になっていくようなソーシャルビジネスをどんどん立ち上げていけば
世界が変わって行きそうでしょ?

課外授業で植林もして、いつか年をとった時
丘の上から大人になった卒業生とともに育てた森を眺めている。
そんな光景がずっと頭に浮かんでいます。

自身の将来性に挑戦し飛び立とう

就職活動中の学生の皆さんには、
これから実力主義の社会になっていくんだと強く意識していてほしいです。
国際化の波の中、70億人が自由競争に参加してくる・・・
そういう時代に、大企業におんぶに抱っこ、というような姿勢でいることは危険です。
大きな会社に入ることそれ自体は、悪くないことだと思いますが、
そのなかで自身に実力をつけ、どこへ行っても必要とされ、通用する人材に成長していくことでしか
これからの社会で本当の安心は得られないと思います。

それから、若い人には、
先入観を持たずに、何事にもトライしていく心を持っていてほしいです。

自分にセンスや才能がないから、
という風に、自分の可能性にふたをするのはもったいないですよ。
私は勉強もスポーツも大して出来ない平凡な人間ではありましたが、
その程度だということで自分の人生を片付けてしまっていたら、
今の私以上には間違いなくなれなかったわけですから。
どの道が正解かな?ではなくて、「自分が選んだ道を自分が正解にしていくんだ」というメンタリティが、
これから社会に出る皆さんにとって何よりも大事だと思います。