代表取締役 高井 淳

代表取締役 高井 淳

設立 2009年1月
事業内容
    • 「情報戦略・情報システム・情報技術」に関するコンサルティング
    • システムインテグレーション
会社HP http://www.is-tech.co.jp/

中学生の頃、自分の活かす道は経営者だと気づく

社長になることを目指し始めたのは、中学生であった15歳の頃です。
きっかけはマラソン大会。
その大会で私は歴代最高タイムで1位をとりました。
今でも変わりないと思いますが、
私の学校では3学期の体育はマラソンばかり。
その集大成となるマラソン大会をぶっちぎりで優勝したにも関わらず、
自分につけられた体育の成績は5段階のうち“4”だったのです。
“5”をもらえなかった理由は
テストの点が悪かったからではありません。
理由は私の普段の態度にありました。
昔から自信家であった私は先生から見て、
可愛げのない子供だったのでしょう。
その先生の好き嫌いが評価にも大きく影響したのです。

この経験から、自分自身が最大の評価を得るためには、
感覚や感情といったものが影響される定性の世界でなく、
残した結果や数字に基づく定量の世界で
勝負するべきだと気づきました。
そのために、他人が創った組織の中ではなく、
起業して自分の納得いく世界を創るべき、
つまりは経営者になろう、と思ったのです。

故に、やりたい事業を思いつき、起業を決心したわけではありません。
ただ、中学3年生にして、
経営者になるためにどうしたら良いかを強く意識し始めました。

経営者になると公言していたから巡り会えた機会

大学生になってからも、
経営者になるという夢を周囲に公言していました。
すると、
とあるベンチャー企業の社長の下で働く機会が舞い込んできました。

学生の身分でありながらその会社では多くの仕事を経験しましたが、
その経験以上に社長との会話から多くを学びました。
中でも、「お金持ちの世界」と「成功者に協力してもらう方法」に
関しては今でも非常に印象に残っている内容です。

人は誰でも平等に24時間を与えられているが、
お金持ちでない人は、自分の時間をお金に換えているのに対し、
お金持ちは、時間をお金で買うことで制約を受けず、
更なる大きな夢や成功に向け、進んでいく。
さらに、お金持ちでない人は、
他人の足を引っ張ろうとしたり、蹴落とそうとするが、
お金持ちは絶対喧嘩せず、周囲にいる人に対し、手を差し伸べ、
全力に役に立とうとするという話でした。

ただ、そのようなお金持ちに巡り合えても、
自分が何をしたいかを持ってなくては
お金持ちから協力してもらおうにもできない。
だからこそ、自分が成し遂げたい事を
明確でなくても周りに公言することが重要だと言われました。
実際に自分も「経営者になるんだ!」と強く思い、
公言していたからこそ、
この社長と出会い、経営者になるための一歩を進むことが出来ました。

この経験から、「夢なき者に成功なし!」と謳い、
普段から社員や周囲の方にも夢を持つように伝えています。

社長も千差万別

その後の就職では、中小企業にお金の融資をする会社に入社しました。
入社の決め手は経営者が掲げるビジョンに惚れた事でしたが、
ここでの経験も自身の起業に役立てていました。

仕事上、銀行などの融資を受けられない企業と
お付き合いすることが多く、
そのような経営者の多くは経営が上手くいっていない場合が多く、
入社までは「社長=偉い、金持ち、やりたいことが出来る。」という
イメージを持っていましたが、
「社長も人間であり、千差万別」ということを知りました。
もの凄くエネルギッシュで大きな夢や野心を持っている社長もいれば、
夢や野心を持たず、
生活の為だけに仕事をしているような社長も大勢いたのです。

起業をして成功したいのなら、
成功をしている経営者の近くで学ぶ、という方法もあると思います。
しかし、成功には様々な要因が絡み合い、実現しているため、
何が理由で成功しているのか分からないことが多いのです。
それならば寧ろ、私はこの立場を利用し、
上手くいっていない経営者の特徴を知り、
自分にとっての反面教師とすることで成功に近づこうと考えました。
失敗の積み重ねを裏返すことで、必勝の法則に繋がると考えたのです。

20代のうちに人生最大の失敗をしておこう!

その後、多くの経営者から学びを得た私は若くして独立を果たします。
立ち上げたのはアイデア勝負のどベンチャー。
もの凄い情熱を抱き、一生懸命の毎日を過ごしました。
ただ、その会社は自身も未熟さゆえ、立ち行かなくなりました。

しかし、今では20代で1社目を畳むことになったこの経験は
自分にとってものすごく大きなプラスになっています。

それは、全力投球をしたにも関わらず、1社目での失敗したことで、
経営の難しさや失敗することへの危機感を持つことが出来た事です。

誰も失敗すると分かっていてそれに突き進む人間はいません。
知識不足や認識不足であるが故、失敗をしてしまうのです。
だからこそ、
常に今の状態より視野を広げる必要があると思っています。

今は順調であるこの情報戦略テクノロジーも
自分の気付かないうちに
失敗に近づいているのではないかと思いながら
経営や組織づくりをしているから、
失敗のリスクを減らせているのです。

だから、皆さんには20代のうちに
人生最大と呼べる失敗をしておくことは自分を大きく成長させます。
今の時代、失敗してもどうにでもなります。
失敗を経験せず、たまたまの成功を掴むより、
失敗という経験をもとに更なる大きな経験を掴むため、
ドンドン挑戦をくり返して欲しいと思っています。

2032年100社1500億の会社に

情報戦略テクノロジーでは、
「チャレンジする人を創る」「能力に応じた活躍の場の創造」という
2つの理念を掲げています。
それを実現する長期ビジョンとして、
情報戦略テクノロジーを中核とし、100社のグループ会社を創る、
つまりは、100人の社長を輩出したいと思っています。
具体的には、
2032年に100社、1500億円の売り上げの会社になることを
目標としています。

この目標を掲げている理由は、
社長になる事だけがチャレンジではありませんが、
社長になる事=大きなチャレンジだと思っているため、
社長になる人材を輩出することは
「チャレンジする人材を創る」事だと考えています。

また、社長が誕生し、
世の中に新しいサービスを提供する機会が増えることで、
それに応じ、営業部門、技術部門、管理部門といった
様々なポジションが生まれます。
このようにポジションが増えることで能力に応じた人材を配置し、
「能力に応じた活躍の場を創造」することに繋がると考えています。

よって、100人の社長を輩出することためにも
起業をチャレンジする人材を増やさなくてはいけません。
ただ、起業は、私も一度失敗した通り、簡単なものではなく、
どんなに能力が高い人でも、そのリスクの高さ故、
起業に踏み出す人が少ないのが現状です。

そこで、
情報戦略テクノロジーから
経営ノウハウや資源のサポートをすることで、
そのリスクを軽減し、
優秀な人材がここでならチャレンジしたいと思える環境を
グループとして整えていこうと思っています。

大きな夢を持ち、その一歩を踏み出そう!

私がともに働きたいのは、「やりたいことがある人」です。
「やる気」だけは教えてあげることが出来ませんから。
何でもいいのです、
お金が欲しいでも、美味しいものが食べたい、などでも。
私はよくエベレストに例えてお話をするのですが、
「エベレストに登りたい」と言っている人は、
登り方を知らない人が多いです。
知らないから行動しない。
逆に「エベレストに登るぞ」と決めている人は、
どうやったら登れるのか、
そして今やるべきことを調べつくし、登り方を知ります。
それが正しい道かどうかは分からなくても、
やる気があれば何かの行動をしているのです。
行動すれば失敗しますし、
その失敗を修正していくことで正しい方法に辿り着くのです。

また、夢というのは歳を重ねるにつれて小さくなるものです。
現実を知りますから。
だからこそ、若いうちに「大きな夢」を持ってほしいと思います。
そして本を読んでください。
集中力もまだまだあるでしょうし、
一週間に3冊は読んで欲しいです。
活字を読むことで、
その本に書いてある知識や正しい日本語、表現方法を
身に付けることができます。
日経新聞もためになりますよ。
「やりたいこと」を実現するために一歩ずつ、
「行動」に移していきましょう。