代表取締役 藤井健一郎
設立 | 2006年2月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://aegif.jp/ |
創業について
大学時代の友人に触発され、
卒業後に入社したのは外資系コンサル会社でした。
会計士の資格を所有していたので、
自分を活かせる仕事でしたが、
短期間で退職。
会社に思い入れがありませんでした。
その後、監査法人や投資会社を経験し、
1社目を退職してから3年が過ぎたときのことです。
当時の同期1人と、青山で偶然再会し、意気投合。
「今度、飲みに行こう!」と、後日もう1人の同期と3人で
モツ焼き屋さんで飲むことになりました。
27歳の時です。
当時投資会社に勤めていた私は、
「世の中金がすべてだ」と思っていました。
外資系のコンサル会社でも監査法人でも投資会社でも、
お金にもまれながら仕事をしていて、かつ収入も悪くありませんでした。
しかし、お金のみを追求していく仕事に
虚しさを感じるようになってきていました。
同期の2人も各々の進んだ道で現状に限界を感じていたのでしょう。
モツ焼屋での話は盛り上がり、自分たちで会社を興そうという結論に至りました。
「優秀な人達がもっと力を発揮できる場を提供することで社会に貢献していこう」
という想いが強くあり、「何をするか」は二の次でした。
そして、すぐに会社設立の準備を行い、2006年に起業。
今でも、モツ焼屋さんで語った理念は変わりません。
2本の事業の柱
弊社は、大きく分けると2つの事業を展開しています。
一つは、オープンソースコンサルティングサービスです。
ITコンサルティングの中でも、特にオープンソースと言われる、
ライセンス形態のソフトウェアを扱ったコンサルティング事業です。
海外のオープンソースソフトウェアの選定や、導入時のコンサルティング、カスタマイズ。
また自社で開発したオープンソース製品のサポートなど、
オープンソースに関するビジネス全般を行っています。
もう一つは、ビジネスコンサルティングサービスです。
お客様が抱える様々な問題を解決すべく、
戦略、業務プロセス、情報システム、組織構築、会計など、
広範囲のコンサルティングサービスを提供しています。
日本初のプラチナパートナー
弊社の強みは、企業向けオープンソースに関するコンサルティングを行っていること。
創業当時、オープンソースといえば、個人の技術者の方たちが取り扱う事が多く、
その利用もインフラ寄りのものがほとんどでした。
ライセンスに対する誤解も多く、
特に大手企業には、あまり馴染みがないような捉え方をされてきました。
そこで、技術視点だけではなく、
ビジネス・業務の視点をもったオープンソースのコンサルティングを
大手企業に提供するというビジネスを始めました。
始めた当初はオープンソースというライセンスの説明からしなければならず、だいぶ苦労しましたが、
いまやオープンソース無しでは企業の情報システムは語ることが出来ない時代となりました。
隔世の感がありますね。
いまでこそオープンソースの導入コンサルティングをする会社が増えましたが、
それでも技術視点が中心であり、
ビジネス・業務の視点でコンサルティングを提供できる弊社は、
業界でも特異なポジションをとっています。
オープンソースの地位の変化とともに弊社への依頼も増え、
ポータルソフトウェア「Liferay Portal」に関しては日本市場での貢献が認められ、
アジアで2社目となるプラチナパートナーとなりました。
また自社製品の開発による海外市場への進出など、新たな取組みもどんどん行っています。
ワークライフバランスを大切に
私は仕事で徹夜をしたことがありません。
そして、周りのスタッフにもして欲しいとは思いません。
エンジニアやコンサルタントというと、徹夜はあたりまえ!
というイメージを持たれる方も多いと思います。
しかし、私自身がそういう環境を望みませんし、
劣悪な環境では、これからの時代に即さないと思っています。
労働時間もコントロールし、メリハリをつける。
弊社では、このようなワークライフバランスを大切にしてきました。
その一つが裁量性。
弊社では、出社時間や出勤日は、一人ひとりの責任として任せています。
顧客の予定、自社製品を開発する時間、あるいはお客様への提案、
全て自分で判断し、コントロールをしているのです。
もちろん、会社でできる最大限のサポートもしています。
私は、無理は続かないと思っているんです。
一人ひとりが余裕を持って仕事ができる環境こそ、
高いモチベーションもクオリティも保てると考えています。
また、弊社には無駄な会議の時間もありません。
それぞれが、忙しく過ごしていますので、
日常の情報共有は社内SNSなどで行い、必要なタイミングで会議は行っています。
しかし、顔を合せないことで、関係が希薄になるのだけは絶対に避けたいので、
毎月のイベントや年に1回の社員旅行はかかせません。
イベントには、社員の家族や友人にも参加いただき、
皆で顔をあわせたコミュニケーションの場を大切にしています。
このような積み重ねにより、皆、帰属意識も持ってくれていると思います。
今後のビジョン
オープンソースのビジネスを始めたのは「流行る」と思ったからではなく、
そのコンセプトが「社会のためになる」と思ったからです。
また男性の育児休暇などのワークライフバランス重視の方針も
イクメンという言葉がでてくる前から取り組んでいます。
こういった自分たちが「正しい」と思ったことが、
世間に認められてきつつあるというのは非常に嬉しいことです。こ
れからも正しいと思うことを信念をもって続けて行きたいと思います。
そして今後は、世の中に対して、
これらの事業をもっともっと影響力を高めていきたいと考えています。
一言で言えば、それは「拡大」です。
事業の規模も人数的にも大きくしていきたいと思っています。
今現在主力となっている、オープンソースのコンサルティング事業も引き続き進化をしながら進め、
そして特に今、力を入れている、さらなる自社製品の開発も続け、
このソフトウェアをもっと世の中に広めていきたい。
もっと、多くの方に認知される企業になっていきたいですね。
プライドを持って仕事ができる人
仕事をしていくうえで、大切なこと。
それは、自分が行った仕事、作業に対して、プライドを持てるかどうかという事です。
プライドを持ち、やりきれる力。
それは、人が見ていようが、見てなかろうが関係ありません。
自分の中に明確な基準を持ち、
それに対して、自分自身の仕事のクオリティをしっかりコントロールする。
万が一、その基準を超えないような事があった時には、
自ら恥ずかしいと思い、反省のできる人。
そういう人が、伸びていくと思います。
特に弊社の場合は、裁量性という形をとっていますから、
その分、このような気持ちを持ち続ける事が大切なんですね。
ですから、弊社には、そういうスタッフが揃っていますし、
今後もそういう考えを持った仲間と仕事をしていきたいと考えています。