代表取締役社長 成瀬拓也
設立 | 2011年8月8日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://willforward.co.jp/ |
世界を一つの家族にする
「Willforward(ウィルフォワード)」という社名は、
「will(意思)」と「forward(前へ)」を合わせた造語です。
『ペイフォワード(Pay it forward)』という映画にその由来があります。
1人の少年が恩を受けたら、受けた相手に恩を返すのではなく、
別の誰か3人に恩を送っていくということで、1人から3人、3人から9人・・・と、
世界中に恩や感謝が広がっていって、世界が変わっていくという話です。
まさに、1つの小さな思い(will)が伝わり、またその先へ(forward)と広がっていき・・・と、
世界を創っていくのだと思います。
僕らのwill (意志)そのものが、forward(先の)未来を創っているのです。
僕たちのビジョンは、「世界を一つの家族にする」ことです。
地球上には、たくさんの国や宗教、文化、イデオロギーがありますが、
それぞれが違いを認め、尊重し、共に手を取り合って助け合うことができたら、
共存共生することができると信じています。
それ故に、「世界を一つの家族にする」をビジョンとし、
「ウィルフォワード」を企業理念として掲げています。
大切な価値観”インサイドアウト”
僕らの大切な価値観の1つに“インサイドアウト”があります。
これは「世界を変えようと思うなら、まずは自分から、そして次に身近な人から」
という考え方です。
年齢や経験、社会的なステイタスに関係なく、
誰もが自分の人生においては、円の中心は自分のはずです。
つまり、誰でもまずは自分、そして自分の近い人たちから大切にする必要があります。
これは、企業経営でも同じことが言えます。
まず大切にすべきは、円の中心に近い存在、すなわち社員や社員の家族です。
社員が求める水準の収入や良好な人間関係、
仕事に対するやりがいや世の中へ役に立っていると感じられること、
これらが満たすことができるならば、
結果としてそれが素晴らしい仕事につながりますし、
顧客の満足もきっと得られるはずです。
だからこそ、僕たちはお互いのWill(志や思い)を共有することを欠かしません。
将来の自分のビジョンはもちろん、
今自分が何に燃えているかということを頻繁に伝え合い、
承認することで互いのWillを応援しています。
ウィルフォワードは、就業時間や仕事をする場所が決まっていません。
出社義務も自由にしています。
こんな企業文化はとても珍しいと思います。
個人を尊重し、クリエイティビティを最大化するために、
多くのことが自由であることが特徴でもあります。
しかし、”自由”であることが多いですが、その分”責任”を自分で取る覚悟も必要です。
「日本を背負って生きているか」
「起業」を意識し始めたのは、学生のころ。
坂本竜馬のような“維新志士”に憧れ、
自分も20代の頃から日本を変えたいと思っていました。
たくさんの経営者や実業家に会いに行き、
卒業後会社に入るべきか、起業すべきか聞いて回りました。
そのなかで、(株)産業再生機構(当時)の設立に参画した冨山和彦さんという方の言葉が
最も印象的でした。
「君は、たぶんうまくいくが、何を目指すかが大切。
末端から組織全体を変えていく経験も良い」
と言われ、
まずは会社に入ろうと決めたのです。
入社後、採用担当として広告を使わずに約8000人のエントリーを集めたり、
マスメディアで採用コンサルタントとして評価されるなど、
今の自分の基礎となるたくさんの経験をさせてもらいました。
そうしたなか、2010年にNHKの大河ドラマ「龍馬伝」で再び龍馬に“再会”し、
「日本を背負った生き方ができているか」と問うたとき、
心の底からイエスとは言えず、ある種の悔しさを感じました。
そして、31歳で大好きな会社や仲間と離れ、ウィルフォワードを起業しました。
一人一人の力を解放できる存在に
ウィルフォワードでは、社員一人一人が主体的にさまざまな事業を展開しています。
特徴的な事業の一つに「ラブストーリーは突然に採用」という
型にとらわれない採用活動があります。
会社説明会やエントリーシート、面接など形式的なことはせず、
お互い家族のような関係になりたいと思ったら一緒に働きましょう、と。
これは、世の中の就職活動に対するレジストともいえるかもしれません。
僕が学生のとき、リクナビなど“ナビ”に沿った就活が当たり前でしたが、
昔からなりたくなかったサラリーマンになっていくようで吐き気すら覚えました。
だから僕の就活は、ナビを利用することなく、
人に聞いたり、直接たくさんの経営者に会いに行くことで、
人脈を広げ、合う会社を見つけていきました。
ネットやSNSが発達した今の時代、入りたい会社は、自分で見つけていけるはずです。
ウィルフォワードは、もっと一人一人の力を解放できる存在でありたいですね。
直接会社に来るアグレッシブな学生もいます。
僕と一緒に働くことで会社を経営者視点で俯瞰して見ることができるようになります。
経営者の勉強会では、先入観なくうまく行っている経営者の思考をとらえています。
有能な人材の将来を切り開くのも、また楽しみです。
仕事は取りに行かない
マーケティングやメディア、クリエイティブなどさまざまな分野で事業を展開していますが、
特徴的なのは「商品を売り込まないこと」。
これまで自分たちから広告費をかけた営業活動はしてきたことがありません。
仕事は、「これやって」とクライアントから依頼されるのではなく、
「一緒にやりたいけど何ができる?」と聞かれて始まることが多いですね。
実は、見積もりも出さずに始めてしまうこともあります。
一般的な会社ならあり得ませんが、
信頼で、ツケを払っているようなところもあり、最初は赤字の時期もありましたが、
「ウィルフォワードとやること」に価値を見出してくれる企業が増えてきました。
創業メンバーの一人の実家が、東京で銭湯を経営していて、
廃業続きの銭湯が多いなか、都内ベスト3に選ばれています。
背景には、地域の人との家族的なつながりがあります。
パン屋の子どもが自分の家のパンを食べるのが当たり前であるように、
「家族」なら、家族がつくっているものを優先的に買ったりしますよね。
私たちが目指すのは、そんな利害関係なしに「こいつのためなら何でもやってやる」という家族づくり。
それが強みで、
現在の顧客は、紹介や口コミなどでつながった企業がほとんどです。
迷わず進め
就職って人生今まで生きてきた中ですごく大きな決断だと思うんです。
すごく考えるだろうし、いろんな自分と向き合って、いろんなことにアンテナがたって、
いろんな自分の変化を感じるすごくいい時期だと思うんです。
だから大いに悩んで大いに壁にぶつかっていいと思う。
ただ正しい答えを探さないでほしい。
正解を求めて探す旅に出ると、正しい答えはきっと見つからない。
世の中の全ての選択肢を検討することはできないから。
でも自分の選んだ選択を正解に導くことができる。
それはその選択を正解にするんだという覚悟があれば。
だから今、目の前にある選択肢に正しいか間違っているかではなく、
それを正解にする覚悟があるかどうかを問いてほしい。
それはもしかしたら、周りの人が反対することかもしれないし
多くの人が選ばない道かもしれないけれど、
その答えを決めるのは他人ではなく自分だ。
一切の不安や恐れしがらみがないなら自分は何をしたいのか
その動機は善なるものか、未来の自分は何を言っているか、
周りは自分に何を期待し、喜んでくれるか、
その答えが一致しているなら迷うことはない。
必ずその道を正解にすることができるから、迷わず進め。