代表取締役社長 木村克紀

代表取締役社長 木村克紀

設立 2013年8月
事業内容
    • 学校業界に特化した人材紹介事業
    • 学校業界に特化した採用業務およびその他全般業務のアウトソーシング
    • 学会・同窓会等、学校関連団体の事務局受託事業
    • 教職員向け育成・研修事業
会社HP http://gakko-jinzai.com

エデュースからエデュキャリへ

当社は、学校経営をトータルサポートする「エデュースグループ」に属しています。
エデュースグループの中核企業である株式会社エデュースは、極めて特徴的で、
全国の学校法人16校が共同出資して設立した、日本唯一の会社です。
こうした、学校法人による共同出資という形をとっているのは、
後にも先にもエデュースだけと言われています。
会社設立時には、全国紙の新聞の一面に掲載されて、設立メンバーは驚いたそうですが、
それほど社会的インパクトのある会社です。

そもそもエデュースが出来た経緯は、学校のガラパゴス化が問題だったからです。
本来、学校の競争力は「教育」であり「研究」です。
業務システムや業務フロー、組織設計等に個性を出す必要はありません。
それにも関わらず、多くの学校がそこに人もお金も投資し、
管理のための管理のような状況になっていました。
教育、研究は偏差値ヒエラルキーの中で差別化が出来ていなかったのです。
この状況を変えたいという想いを全国に投げかけた結果、
16校の出資も得て、スタートしたのがエデュースでした。

そして、学校経営を、「IT」「コンサルティング」「ビジネスマッチング」という
あらゆる面から支援をしてきましたが、
創立10周年を機に、学校業界の「人材」に着目したビジネスに力を入れ始めました。
やはり、教育を行うのも、研究を行うのも、経営を行うのも、学生指導を行うのも、
すべては「人」であるいうことを強く認識し、
その部分の支援が不可欠であると感じたからです。

そして、それをより深く実践するため、
2013年の夏に、そうした学校業界の人材ビジネスを専門に扱う
『株式会社エデュースキャリアデザイン』が誕生したわけです。

これからの学校は人で輝く

現在、日本では国を挙げて大学改革を行っています。
大学は国公私立を併せても700校超しかなく、企業の430万社と比較すれば圧倒的に少ない状況です。
それにも関わらず、大学改革関連予算として、昨年度と今年度は年間で約500億円を計上しており、
かなり本気であることがわかります。
しかし、それほど力を入れていても、大学現場からは、まだまだ課題が多いとの声も聞いています。

では、どうして改革がうまく進行しないのか。
それは、改革を実践する「人」がいないからなのです。

例えば、「ゆとり教育」の話をしたいと思います。
「ゆとり教育」の考え方自体は、非常に素晴らしい内容でした。
しかし、結果的にはうまくいかなかった。
最も大きな原因は、真の「ゆとり教育」を実践する人材がいなかったからです。

知識偏重ではなく、本当に考えさせる授業を行うことが、全国できちんと導入されていれば、
この改革は成功していました。
しかし、そうした教育をそもそも受けてこなかった世代の教員たちに、
ただ「やれ」というのは無理な話なのです。

国は、教職改革も行い、教員養成を同時に着手しました。
しかし、同時では遅い。
先に教員の養成をしてからするべきでした。
そして、正にこれと同じことが、現在の大学改革で起ころうとしています。

今回の大学改革の重点事項の一つである「グローバル人材育成」にしても、
本当の意味でのグローバル教育を行う人材がいない。
個々にはいるかもしれませんが、全体として、教員/職員といった身分によらず、
グローバルな学校人はあまりいない。
日本の現状では、学校業界に限らず、民間企業を含めても、
グローバルに活躍している人材の方がまだまだ少ないですし。
そうなると、単に英語ができると言った理由だけで、グローバル人材として大学に採用されて、
プロジェクトを任されたりしています。
そういう状況では、改革が絵に描いた餅になります。

なので、実際に「実践できる人材」を、
育てる仕組み/外部からスカウトしてくる仕組み/力を発揮できる仕組みを
構築しなければいけない。
それができた学校が、これからは輝くのです。
そして、それこそが、当社の経営理念に繋がっています。

教育の本質的な部分を考える

当社は学校業界に特化した企業です。
そのため、学校にはこういった業務があるとか、こういったニーズがあるとか、
こういったことがこれから必要だとか、
学校の立場に立って人材サービスを展開できるわけです。

例えば、学校には、営業職というのは普通ありません。
しかし、実際には、営業的な職種や営業のスキル・経験を活かせる場面はたくさんあります。
逆に、企業で営業職を経験したと言っても、
それが個人向けなのか、法人向けなのか等、細かい部分では違います。
で、その違いが、学校業界へ転職した場合に活かせる場面の違いにもなります。
つまり、学校には学校特有の業務とか用語とか考え方があり、
それを理解していないと、表面的な支援しかできなくなりますが、
我々にはそれができます。

逆に言えば、先ほどお話ししたような、大学改革を実践できる人材を、
本当の意味で学校へ提案できるのは、我々しかいません。

学校業界特有の事情を理解できると、
その先には、個々の学校の教育の本質的な部分まで考えて支援ができるようになります。
我々は、常にその部分、教育の本質を考えながら、「人」に着目したビジネスを展開しています。
なので、学校業界の「人」のことは当社に任せれば大丈夫だと思ってもらえるようになりたいですね。

真の意味でエンジンになる

学校の改革を担うエンジンに私たちはなりたい、と思っています。
目指しているのはトップです。
この業界は、当社だけで十分だと思われるような会社になりたいですね。
エデュースグループ全体も、それに向けて動いています。
これまでの実績から見ても、それは不可能ではないと考えています。

私自身、大学をはじめとしたあらゆる学校向けのセミナーや講演会に招かれることがあります。
中には、必ずしも専門分野ではないテーマの時もあります。
つまり、当社に聞けば、
学校に関する知見を得られるといった認識をしていただいているのだと思います。
このような流れを、今後も広げて行けるよう、動き続けていきたいですね。

そして、学校業界の「人」に限っても、
私たちは単なる人材会社として存在しているわけではありません。
エデュースグループとして人事コンサルティングをはじめ、人事採用のトータルサポートができます。
人材サービスを中心に、育成もでき、コンサルもできる。
その中で、学校業界での「改革人材」を動かせる真のエンジンになっていく。
それが当社の目指す場所です。

自分の力を伸ばせる企業を選ぶ

今の学生を一言でいえば「つまらない」人が多いと思いますね。
学生の面接をすると、最初の時期は受け答えが下手なのです。
しかし、それから少し経つと上手い。
つまり慣れてくるのです。
しかし、それが透けて見えてしまって、
自分の言葉で話していないことが分かってしまうのです。
履歴書も同じで、文章の途中のアピールポイントを太文字にする人もいますが、
これも対策本の通りにやっているので、みんな同じです。
しかし、本来アピールポイントは履歴書での「結論」なので、むしろ最初に書くべきですよね。
テクニックに走らずに。
こういった部分が、皆一緒で面白くないのです。
裏を返せば、真面目で失敗が少ないということなので、
それはそれでとても良いことだとは思いますけど。
是非、自分の言葉で語ってほしいです。

また、語弊があるかもしれませんが、ブラック企業に入ることも悪くないと思います。
私も、いわゆるブラック企業にいた経験があります。
確かに、企業としては良くないかもしれません。
しかし、そこで活躍していた人は、その後も活躍している人が多いのです。
このご時世、安定を求めるのは分かります。
しかし、安定に見えた会社でもいつ潰れるのか分からないのです。
だからこそ、表面的な待遇面だけで企業の善し悪しを判断せず、
自分の力を伸ばせる企業を選んでほしいですね。

それには、色々な会社に行き、話を聞いてください。
それで「あなたの会社のミッション、ビジョン、バリューは何ですか」
と質問をしてください。
1次面接でも、2次面接でも同じことを聞き、
人が変わっても同じ答えが返ってくる会社を見つけて欲しいです。
それが同じ答えであれば、その会社は本物です。
本物の会社は、必ず自分を成長させてくれます。
ですので、会社の本質、想いが共有されている会社を見つけ、入ってください。
これから先、その会社がたとえ潰れてしまったとしても
そこで得られたことは、自分にとって大切なものになりますから。